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La
Défense : 防御
当然ながら攻勢の成功は、巧みな攻撃の成果にだけ左右されるものではありません。


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防御配置の組織化は、成功のための基本的な別の要素を作り出します。 例えば、これはソ連軍の決然たる強襲を阻止する余地など無い、ゲーム冒頭の通常の展開です。(図6)
このケースでは最前線のユニットの一つだけが攻撃され、抵抗線の別ユニットの孤立を容易にする「突破」マーカーを、ソ連軍が楽に手に入れることを許すこととなります。
逆に次の状況(図7)では、ドイツ軍ユニットはより適切な態勢でソ連軍の展圧ローラーに立ち向かっています。
ユニットは地形を上手く利用しており、さらに1ヘクスおきに配置していることによって、戦力の結集を可能にしています。
また、対応移動の際に何時でも出動できるユニットをすぐ近くに残しています。
この点に関して、予備として装甲ユニットを使用するのは、その戦闘ポテンシャル以上に戦闘へ与える影響が非常に大きいのですが、必ずしも最良の選択では無いことを考慮すべきです。実際、対応移動の有効範囲(3作戦ポイント分)をずっと短縮するには、多少なりとも起伏のある地形がありさえすれば良いのです。
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他方で、この状況は考慮すべき制限が伴うものです。
まず第一に、予備のユニットが無い場合。もし敵が数ヶ所で抵抗線に攻撃を仕掛けたら、ドイツ軍プレイヤーは予備を充てるために難しい選択をしなければならないでしょう。もちろん、ソ連軍プレイヤーはこの状況に直面したら、現実と同様、牽制攻撃を始める際にこの弱点を当て込むのは当然の義務です。
別の問題は、1ヘクスおきに部隊を配置することです。
ドイツ軍がヘクス列上に連続してユニットを配置した場合(図6の状況)、ソ連軍の攻撃が1ヶ所成功しただけでも、その期待し得る戦果はずっと大きなものとなります。
ただしドイツ軍にとっては、防御支援しようと思うヘクスを強化するために固まってしまう危険(訳注:複数ユニットが、あるいは領土の放棄に反して
?) が問題です。
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La Reactivations : 再活性化
同じターンの間にユニットを再活性化する機会は、対応移動のそれと共に最も多くの熟慮を要求する仕組みの一つです。けれども、プレイヤー、とりわけソ連軍プレイヤーにとってドイツ軍の戦線を突破しようと試みる限り、この2度の活性化は至上命令と見なさなければならないのですが。
実際、チャンスを掴むためには一瞬たりとも疎かにできません。ターンが進むごとにチャンスが訪れやすくなるかどうかなど、誰が知っているというのでしょうか?
自軍部隊の再活性化が非常に有効である場合の、典型的なシチュエーションを例として挙げましょう。
ダス・ライヒ師団の一部の部隊をドイツ軍の薄いカーテンから孤立させるために、ソ連軍はドイツ軍の後方へ突破します。全ユニットは既に一度活性化し終えています。(図8)
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もしドイツ軍プレイヤーが自軍部隊を再活性化すれば(図9)、ソ連軍の第5親衛戦車軍団を撃破することによって窮地の師団をこの様に救出し、補給線を再び繋ぐことが出来ます。ソ連軍は前進だけしかできず、敵を撃滅することができません。
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逆に、もしドイツ軍がこのチャンスを見逃してしまったら、共産主義者の二度目の活性化によって孤立した師団の周囲に存在する赤軍陣地を著しく増強させてしまうことになります。(図10)
そして、後に深刻なほど不足しかねない“エリート師団”の解放は、ドイツ軍にとって困難となるでしょう。
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