(※訳者より : まず、
「作戦術 第一部」 を 先にお読みになることをお勧めします。)
戦場の現実 や 敵の策略 に直面した時、あなたの作戦計画は どのように機能するだろうか?
上図: 1943年2月のチュニジア戦線(第20ターン:ゲーム終了時)。
ドイツ・アフリカ軍団と連合軍部隊の戦闘は熾烈を極める。そうした混乱の中、任務を一つ一つ遂行し続けるのは困難だが、主導権を維持するためには必須である。
作戦計画を立てる際、あなたは 理想的 で 実現性の高い 作戦展開を検討した。そして実際、すべてが想定どおりに進むかもしれないのだ!
2.1 防火計画
とは言え、 普通、想定される次の2つの状況に直面する。
1. 決定的 かつ 想定外
の好機が到来した時 (敵の配置ミス、電撃的 かつ 想定外の突破を伴う 重大勝利 を戦闘時に得る、等々) 。 敵にとって命取りになるような打撃を与えられる一方で、これを実行してしまうと
完全に作戦計画から逸脱するのは明らかである。
慌てるな!
このような好機に乗じれば (注1)
、時には勝利を得るかもしれない。だが、自軍の行動の結果 と 敵の策略 には注意せよ!
当初の作戦計画からの逸脱は「柔軟性」を示すものであり、それは入念に検討した上での判断に違いない。直近の状況を正しく評価する能力のみが、あなた自身を救う。戦闘で勝つ確率が高い
(個人的には 80% 以上と考える。非常に主観的な見方だが)ようなら、やってしまえ。作戦計画なんか 糞喰らえだ!
特殊部隊グループ (低戦闘力ゆえに、主要な戦闘ではあまり活躍しないと思われる) は 敵の弱点を突く任務 に投入するものであろうから、このような好機に及ぼす
戦略的影響が少なくて 成功率 が低いようなら、それらは参加させないように。
注1 (une telle
opportunite): 2003年4月の 米軍によるバグダッド攻略は、その意味合いで同様と言える。米軍司令部の当初の目的は
イラク首都への初期の威力偵察 であり、おそらく、後に実施した長期間の包囲に役立つ情報や教訓を そこから得ようとしていたのだ。
この偵察任務 (市街中心部への侵入、混乱した敵の抵抗) が達成される前に、参謀本部は作戦計画を根本的に変更し、手早く盗み取れる酒樽
・バグダッド の攻略 を直ちに行う決意を固めた。
2. 逆に、何もかもが見込み違いで、どうしても上手くいかない時。
憂慮すべき大混乱 や 予想外の脅威 、前進時の失敗 に直面した時、あなたは何をしなければならないのか?
慌てるな!
ここでも きっと、あなたは 「作戦計画の尊守」 と 「作戦運用の柔軟性」 の仲立ちに追われるだろう。 事態がどれほど深刻なのか、その判定はあなたに委ねられる。
直面している脅威に対しては、主攻勢軸に属していない自軍部隊の一部を あてがうようにすること。その脅威が自軍の存亡に関わると思えば思うほど、必要以上に
神聖視 してしまうものだ。しかしそうであっても、主要目標方面への圧力は可能な限り かけ続けなければならない。
作戦実行中、苦戦に直面した場合も同様だ。他の戦区から特殊部隊のグループを一つ引き抜いて派遣すること。
重大な脅威に直面している状況で 「好機が到来」 したのなら、その脅威は一旦無視し、自軍が打破されてしまう前に 敵の最重要中枢
へ到達してしまえ!
とにかく、あなたは 厳しい現実 を認識するだろう。 自軍の攻勢は減速 し、敵の反攻が始まる。そして自分が 作戦行動中 というよりは、耐え忍んでいる最中なのだ
と感じるだろう。その時、たぶんあなたは 成功の頂点 に達しているのだ。これは自軍部隊の破局を防ぐため、そして
「引き分け」、つまり 二義的勝利 に等しいものを得るために最も重要な 観念 と言える。
攻勢における 「成功の頂点」 とは、戦場全体で 攻勢側 が 防御側 よりも脆弱になった時である。なにしろ、攻撃側は自軍の補給源から遠く離れるわ、エンジンの燃料をさらに大量に消費するわ、前進時に必要な射撃や砲爆撃で弾薬をさらに消費するわ、敵が防御に適した地形を占めている為に自軍は敵よりも甚大な損害を被るわ、制圧した戦区を守備する為に相当数のユニットを抽出してしまっているわ
・・・ なのだから。 逆に、防御側は自軍の拠点に接近し、増援はさらに短時間で届けられ、陣地が構築されている戦闘での資源消費は たぶん少ない。
故に、この 大転換 の時点に差し掛かる前に 勝利を納めることが、攻撃側としての あなた の目標となるだろう。
いずれにせよ、この臨界点への到達に気付くのが、何よりも大切である!
この時点での 「過ち」 とは、勝利の希望もなく自軍の衰退のみを引き起こすような攻勢を、いたずらに継続してしまうことだろう。あなたの作戦は失敗したのだ。失敗を認めることを恐れてはならない。指揮下の部隊
と 征服した領土 の大部分をまだ救出できる。
戦術的に、さらには より広範囲に撤退せよ。そして防御態勢に移行するのだ。
自軍部隊を再編成せよ。そして時間が許すなら、趨勢の急変を期待するのだ。
態勢を改めた 我が軍 に対する敵の反撃は勢いを失い、たぶん あなたは攻勢再開の機会、それも最終的な勝利を手にする機会 を得るであろう!
大切なのは、活動停止のタイミング を心得ていることだ。
二つ目の場合 (積極的、または 消極的な 大混乱 :何もかもが見込み違いで、どうしても上手くいかない時) 、あなたは作戦計画の代案を準備した
(Vae Victis 誌 第62号掲載の 第一部
を参照)。
当然ながら、あなたは 「すべての可能性」 を記した複雑なツリー構造の書き出しなどせず、最も可能性の高い事例 を 二つか三つ考慮し、適切な対応を検討するだろう。そのような代案には、目標の変更
(中間目標の放棄、あるいは 逆に新たな中間目標の追加)
、自軍部隊の編成の変更 ( 〜 あのグループに資源(兵力)を再割り当てする 〜 ) 、さらには自軍の作戦計画の性質の修正 (勝利達成のための
あらたな前進) までもが含まれるかもしれない。
想定外の軍事行動が生じている場合、作戦計画を即興で変更しなければならないだろう (下記の事例のように)
。
「作戦計画の尊重」と「作戦運用の柔軟性」の仲を上手く取り持て
例
この記事の第一部 (VV誌 第62号を参照) で述べた カセリーヌ戦役の作戦計画 が実行に移された。以下のレポートで作戦の推移を記述する。そこでは戦闘の不確実性を考慮に入れた作戦計画のもと、決断を下す過程が明らかになる。
-
1943年2月14日 明朝 (第1ターン) : 攻勢が開始された。敵は防御態勢を採っている。
第10 ならびに 第21装甲師団 (注2)
のドイツ軍 戦車 と 半装軌車両は、酷い 土ぼこりの中、シディ・ブジッド Sidi Bou Zid 戦区の守備を担う 弱体な米軍陣地へ突進する。
注2
第10装甲師団は Gerhardt
/ Reimann / Lang
グループ(戦闘団)、
第21装甲師団は AA580
/ Stenkoff / Schutte
グループ から成る。
米軍の Bar グループは丘陵線を拠り所とするも、激しく攻め立てられる。同じ頃、米軍の
Sbz グループは平地で効果的な抵抗を試みようとして分散しすぎてしまい、
一掃されてしまう。 この Sbz
の残余が壊滅から逃れるには、できるだけ迅速に撤退するしかない。だがそうすると、Bar
グループの 北翼の守りがすべて 引き抜かれてしまい、彼ら (Bar)
の孤立は避けられなくなる。 Bar
グループは辛い選択に直面する。 : 包囲されるのを覚悟のうえで ドイツ軍の 第21装甲師団を足止めする べく、陣地上で踏み留まる。あるいは、もっと西方で堅固な防備を造り直す
ため、すでに進行ルートは危険に晒されているが、とにかく西へ逃げる。Bar
グループの残存ユニットは、この二つの選択肢から可能な方を選ぶ。
数時間後、事態の深刻度は軽視できなくなり、覚醒すべき時となる。スベイトラ および 連合軍の機甲予備部隊 (Res)
司令部では戦闘準備が告げられる。午前が終わる頃になってようやく救援部隊が編成され、突破を阻止せんとドイツ軍の縦隊に向かって移動を開始する。
スベイトラ・グループ
(Sbe) は真っ先に逃走兵を出迎えに行き、撤退の援護を試みる。
しかし午後になると 大半の逃走兵たちは捕捉され、壊滅するか孤立してしまう。
ドイツ軍の偵察ユニットは非常に快速かつ果敢であり、追いつかれてしまったのだ (この偵察ユニットは危険を冒して補給範囲外へ進出・迂回し、連合軍の縦隊を攻め立てた)。
同じ頃、スベイトラ・グループは手番中に無防備な戦区の真ん中で 敵装甲部隊から先制攻撃を受け、あっという間に制圧されてしまう (重大損害を被る、あるいは
残存ユニットが包囲される)。 炎上するシャーマン戦車の縦隊からは 真っ黒な煙が立ち上ぼり、地平線は縞模様になっている。ドイツ軍の
Reimann
や Lang
グループの戦車や軽車輌に追撃される光景の前では、北方から到来する連合軍の予備グループは大人しく引き返すのが賢明だ。
右上図: 第1 および 第2ターンの状況。 攻勢の発動、および
敵の防御態勢。
スベイトラでは撤退中の歩兵部隊が、敵襲の危険も省みず地雷原の敷設や陣地を補強して ドイツ軍を遅滞させる 決断を下す。この健気な決断には疑問を感じるが、戦況が課したものである。この街から撤退すると、ドイツ軍は北方と西方へのルートを切り開いてしまうだろう。
この戦区には 峠や谷を封鎖するに充分な数の増援が まだ到着していないのだ。
- 2月14日 夕方時点での総括 (第2ターン)
作戦計画の第一段階は完全に成功した。 多数の敵ユニットが壊滅、または包囲されようとしているからである。我が軍の打撃グループが、戦闘力と速力を最大限に発揮したのだ。第1防御線の放棄という連合軍の決断
(どうせ守りきれない 陣地を犠牲にして自軍ユニットを救う ) は妙案であった。遺憾ながら、少数の救援部隊を派遣したのは失敗だった。より重要なスベイトラの防衛に差し向けたほうが、たぶん良かったのだろう。全般的な情勢から見るに、ここはユニットを危険に晒してでも
領土を保持する のが緊急優先事項であり、しかも 第一防御線 でそれが可能なのは明白だった。事実、スベイトラは (二つの山塊にある)
狭い土地に築かれていて、その一部は ワジ (涸れ川) に守られている街である。しかも多くの時間を防備に (ユニットの配置決め や
街の要塞化に) 使えたのである。
- 2月15〜16日 (第3〜5ターン) : 脅威が明確になる・・・
第3ターン:
ドイツ軍部隊の先鋒がスベイトラ近郊に到達。 牽引砲部隊が街道に沿って接近する間、分遣隊は孤立地帯の制圧に注力する。Lang
および Reimann
グループは ピション Pichon の南方に予定通り配置する。
第4ターン:
テベッサの攻略 (訳注 : "テベッサ”ではなく、"スベイトラ”
が正しいと思われる)。
第5ターンは敵の守備隊を後退させて排除し、この戦区をクリアにする時分だ。これは作戦計画の
第二段階 Phase 2 に相当する。
その間、まったく意外なことに
ピション Pichon の連合軍グループの南部支隊が、北西に進路を変えながら 後退 した (おそらく、南方からの侵攻から身を守るため)。
その頃、予備の米軍戦車隊は スビバ Sbiba への移動のため、戦区を転換。彼らは 北方から到来した部隊と スビバ で合流する。このような機動から窺える
覚束なさ極まる点に、我々は興味を抱くのだ。
左図 : 第3〜5ターンの状況。スビバ Sbiba へ向かう連合軍部隊の不気味な集団が形成される・・・。
実際、連合軍プレイヤーは最初の増援のすべてを スビバ Sbiba 戦区の予備として転換することにした。その結果、第5ターン終了時には
その地に大規模な部隊集結が形成されたのだ・・・。
そのため、スベイトラから出撃した時点で 我が軍はジレンマに直面したのだ。 連合軍の部隊配置は 嫌らしいこと この上ない。 :
あえて ピション 戦区を手薄にすることで、東を起点に スベイトラ 経由で カセリーヌまで続く我が軍の補給路を 脅かす
先制攻撃力 (奇襲部隊) を形成しているのだ。作戦計画を堅持する場合、この不気味な集団を押し止める役目を担うのは
AA5 だけにしておく。この集団は
あっさりと撃退され、カセリーヌ峠へ急襲に出撃した自軍ユニットの補給線は切断されてしまうだろう。
では、件の峠の急襲を おろそかにしてまで AA5
や Reimann
を増強しなければならないのだろうか? 増強した場合、ロンメルがテレプトから伸びる街道を必ずや掃討するだろうから、我が軍の展開領域や街道上に
スビバ Sbiba の連合軍部隊が到達したとしても、我が軍は南方から常に補給を受けられる (おそらく第9ターンになれば)。 だが
スビバ の連合軍グループは、征服された東方の領土 (スベイトラ や シディ・ブジッド) を奪回する、もしくは我が軍を西方で背後から襲撃する
態勢にあると見なせるだろう。
つまり、この方法は中途半端であり、しかも 「リスクの運び屋」 そのものだ。
二つ目の方法は、難しい決断が求められる。
作戦計画の変更だ! これで スビバ の連合軍グループは もう危険の源ではなくなるはず。 少数の守備隊で スビバ
の連合軍グループを攻撃し、妨害に対処できる程度には これを無力化しなければならない。そのために 役割 を入れ換えるのだ。
我が軍の突撃部隊が スビバへ向かう連合軍 を片付けている間、AA5
グループは カセリーヌ峠 の前面で警戒監視の任務に就く。Lang
と Buhse
両グループには攻撃を命じ、弱体化した ピション Pichon 戦区に つけ入る (絶好のチャンス!)。 南方にいる
ロンメル への命令は変更なし。やがて テベッサ 前面の 連合軍 第一防御線 に接近する際、彼と合流するのが楽しみだ。
この作戦変更は重大な結果 を招く:
北方での戦闘に時間を費やすと、当初の作戦計画のスケジュール (第12ターンに テベッサ を占領して自動的勝利を得る) を守れなくなるのは
ほぼ確実。我々が準備した 作戦計画の代案
(第一部を参照)は、P2 あるいは P3 を通過する突破口を確保して 充分に敵を蹴散らす とともに、第20ターンには テベッサ
を占領する ( 70 勝利ポイント (VP) を蓄積して最高レベルの 決定的勝利 を得る)。 スビバ Sbiba での戦闘後、これまで敵に与えた
損害・・・それに 今後 確実に彼らに与えるであろう 損害も!・・・から考えて、敵を KO(ノックアウト)するには 北方 への突破が必ずしも必要ではない
(決定的勝利を得るのに充分な VP を有する) ことが明らかなら、この代案で良しとしよう。
2.2 作戦行動の実施
戦闘が始まった。 これを制御する最も重要な指針とは?
a) 戦術を適切に用いる
最適な部隊運用 を戦術レベルで行わずして 作戦成功 などありえない。
実際、作戦方針に基づいて計画された進撃を確実に行うには、局地戦で自軍ユニットが勝利するための 運用術 が最も重要となる。このテーマは
それだけで 一本の記事にする価値がある(たぶん、それは非常に実践的なものになる)と思われるが、ここでは概略だけ述べておく。
- 諸兵科連合:
各種の兵科 (例えば 歩兵・戦車・航空機、別の時代では 歩兵・騎兵・砲兵) を同時に用いると、戦闘解決時に ボーナス が貰える場合が多い。しかもこれは、対戦相手に
局地的敗北のリスク に備える ありとあらゆる対抗処置 の準備を求めることにもなる。そうした対抗処置に基づく部隊配置は 対戦相手の戦力の消費(対戦車部隊
や 対砲兵射撃 など)および 機動力の減少(方陣の採用 や 険しい地形での退却 など)を誘発する。
- 支援部隊の適切な運用 (長距離砲、空軍 および 海軍 の支援、弾薬の大量消費、工兵部隊
など)
勝利の鍵は 「適時適量」 である。 欲して止まぬ 勝利のチャンス をつかむため、これらを適切に使いこなすのだ (常に 100%
を狙うのは無理!)。敵陣突破 や 目標占領 を達成するには、ある適切な 一地点に大打撃を一気に与えなければならない。その一瞬を待っている間は、戦力資源を無駄に浪費してはならない。
- 同期化:
作戦レベル (la niveau operatif)
の場合と同様に、自軍の 戦力・資源 を集中するべく部隊を運用しなければならない ( 部隊集結は共同攻撃に不可欠)。 おそらく、往々にして攻撃開始前に1ターンの待機が必須となる。
「迅速」 と 「性急」 を くれぐれも混同しないように。
( 訳註 : ウォーゲームにおける
「戦術」 を詳しく解説する読み物として、日本の シミュレーションゲーム(ウォーゲーム)専門誌
コマンドマガジン のWEBサイトにて 「初心者向けSLG基礎講座」PDF版 が公開されています。一読の価値あり!)
b)
機先を制する
作戦計画を立てる際、戦場では 「予測」 が不可欠であるという認識がとても重要だ。 考え得る 敵の行動、とりわけ「敵の行動それ自体が及ぼす影響」を想像しなければならない!
実際、
・「熟考すること」 や
・「短期目標達成のためにやるべきこと」(1ターン中にどれほど移動や戦闘をするのか)、
・「その移動や戦闘が次のターンに及ぼす影響を考えること」
さえも、多くのプレイヤーは忘れがちである。だからこそ、ある行動から生じる 「良い結果」 だけでなく 「悪い結果」 にも準備が必要なのだ。
自軍ユニットの移動の際は、常に 「少なくとも1ターン先の計画」 を お忘れなく!
「事前の予測」は作戦の計画段階だけでなく、実行中にも行う
- 2月16〜18日(第6〜10ターン) : 戦術の試金石・・・
スビバ南方での戦闘は熾烈を極める。
両陣営の 戦車 は突破口を探し求め(山岳地形 や 多数の戦闘員 に遮られて 迂回 は全く不可能)、歩兵 は この なだらかな砂漠で
遮蔽物 を必死に探しながら 攻撃へと赴く。
この乱戦の上空では枢軸軍の メッサーシュミット と スツーカ が爆弾投下前に連合軍の P40 と制空権を争い、これに勝利する。
上図 : 第6〜10ターンまでの状況。スビバ
Sbiba の前面で主攻撃が行われている間、ロンメル将軍が南方から打撃を加える・・・作戦計画には付き物のイレギュラー(作戦変更)だ!
敵の砲撃支援を無効にするため、戦術的な観点から 我が軍は 空軍 による敵砲兵部隊への間接攻撃を重視する(航空優勢
を得ているので、厄介な敵の砲撃優勢にクサビを打てる)。我が軍は 量的(敵の約1.5倍)にも 質的(敵よりも優秀なユニット)にも優れた戦闘時の砲撃力を有する。
2月18日の夜明けになって ようやく、2ターンに渡った激戦が小康状態となる。
依然として炎上する多数の シャーマン戦車 や ハーフトラック の残骸に、霧雨が降り注ぐ(黒焦げた数輛のドイツ軍戦車も見受けられるが、全体としては軽微な損害)。我々は任務を達成したようだ(連合軍は著しく弱体化してしまった)。そのため、我が軍は守備隊に命じて、是が非でも南方に進出して
カセリーヌ峠 への特別攻撃を再度仕掛けようとする敵の足止めができる。
同じ頃、ロンメル将軍 と アフリカ軍団 の3個グループ(メントン Menton
、フォン・デア・ハイテ Von der Heydte:VdH
、センタウロ Centauro )は、米軍部隊が守備する
テレプト 南方の飛行場に到達(これは 第3ターンの連合軍の増援が、防御戦区の守りに割り当てられたからである)。まもなく戦闘が始まった。2日後、この領域もイタリア軍とドイツ軍の手に渡った。
その頃、東方戦区では ブッセ Buhse グループが
ピション を占領。
南方 と 中央 の 強襲グループ は次の段階 Phase の目標となる 峠 の前面に展開するため、第10ターン(2月18日の午後)を有効に活用した。この
戦闘期間中の中休み に、我が軍は両戦区での攻撃準備が可能だ(砲兵部隊の到着を待ち、攻撃開始位置を選択する)。
2月19日の朝、カセリーヌ峠 および ブ・チェブカ峠 Bou Chebka で同時に攻撃開始となった。 センタウロ
Centauro グループは我が軍の左側面を担当し、はるか西方で集結する顕著な数の敵に備える。もし、この西方の敵が
テレプト や アフリカ軍団の兵站線 に向かって侵攻するなら、我が軍の 機先を制する 重大事になるやもしれぬ。
c)
主導権を奪い、これを保持せよ
行動の自由 を 継続的 に保持し、ゲーム・プレイを支配し続けるには、主導権(イニシアティブ)の 奪取 と 維持 が必要だ。
主導権 とは 理想的な作戦実行状態 を意味する。この状態の中で あなたが下す決断 を左右するのは、ゲームの初期状況 と 自身の作戦計画
だけであり、対戦相手の行動には影響されない。これは第一部で参照した「作戦のリズム(テンポ)」であり、つまりは「攻撃の頻度」・「投射戦力」・「移動量の大きさ」である。これにより、対戦相手は
あなたの作戦行動に対応するだけの状況を強いられる。奇襲 や 意外性のある行動 もまた、主導権獲得のための要素となりうる。
作戦計画を厳密に実行する、あるいは 絶好のチャンスに乗じて作戦計画を変更する際、主導権を得ているなら、その計画を実行しながら(作戦計画自体を?)コントロールし続けることも可能だろう。というわけで、作戦行動中の一時停止は、よくよく考えた上で実施しなければならない。対戦相手に
一息つく暇 を与えかねないのだから。
d) 目標を堅持せよ
あなたが そのターンで決断した移動や戦闘は、目標達成に何かしらの 益 をもたらすだろうか? 格好の獲物 に惑わされないように。それと、復讐心にも負けないように。相手から二義的な戦区
で痛打されたとしても、その仕返しで 過度のエネルギー を浪費してはならない。自軍の 主要攻撃軸 に集中せよ。
特定の戦区をめぐる戦闘で、何ターンにも渡る泥沼にハマってはいないだろうか? あなたが占領(あるいは防衛)しようとしている場所は、真に重要な
掛け金 たりうるのか?
もし そうでないなら、そんな戦区からは サッサと部隊を引き揚げ、障害物は迂回するべし。あなたには もっとやるべきことがあるのだから!
e) プレイヤーに必須の資質
誰にでも 長所 と 短所 があるとは云え、ウォーゲーマーたる者、おそらく下記の性質を 観念的 には持ち合わせているだろう。
- 創造力と想像力 :作戦計画の立案、ならびに 作戦行動中における
臨機応変な対処 に必要。
- 決断力 :不測の事態に直面した際、冷静さ を保つため。
- 判断のセンス: 情勢分析 および 正しい決断 を下すために必要。
- 無謀とは異なる 大胆不敵さ :軽率な行動をとらずに敵を撃退できる。
- 集中 :上記の各資質を無くさないため。それと ゲームプレイ中、状況の変化に対応できるよう警戒態勢をずっと維持するため(アスピリン錠(鎮痛剤)を用意しておくこと)。
La
défense 防御
|
ここまで我々は攻撃側の立場で話を進めてきた。では、大損害をもたらす強襲を今まさに受けようとしている防御側に指針を提示できるだろうか?
(プレイ例の第1および第2ターンも参照)。
地形を上手く利用する
- 決戦場に選んだ場所へ攻撃側の軍勢を誘導するべく、地形を考慮して自軍ユニットを配置する。
攻撃側は機動性を重視し、険しい地形を避けて平地を通過しようとするだろう。その険しい地形のエリアでは、攻撃側の軍勢が分散してしまうからだ。こんな場合、防御側は平地の道路を遮断、あるいは攻撃側の進行方向両側へ避難しつつ敵の両側面や背後を襲う準備
、このどちらかを選択できる。
- 重要な交差点 または 隘路(あいろ:狭い通路)上に停止点を設定せよ。
- 堅固な防御線を築くため、敵の侵攻方向と直交する防御陣地帯を活用する。この防御陣地帯は敵が簡単には迂回できないくらいの大きさが十分にあるはず。
もしくは、敵の侵攻方向と平行になる複数の防御陣地帯を上手く活用して「防波堤」を形成すると良い。ひとたび 攻撃側部隊が分断されたなら、自軍部隊を配置した「歯と歯の間(複数の防波堤の間)」にある障害物のない地形で(分断された敵部隊を)攻撃する。
時間 と 空間(土地)と 戦力 の交換
多くの場合、作戦開始時の攻撃側は戦力優勢であり、防御側よりも準備は万全、さらには目標を選択できる立場にある。ゆえに攻撃側が優位なのは明白である。だが、防御側のあなたが「自軍ユニットの保護」と「地形および目標物の保全」との交換を裁定できるのなら、攻撃側の優位は時間の経過とともに減少すると思われる。
実際、作戦開始時に戦力減少状態となっている部隊を犠牲にする決断を下すことは可能だ。そうすれば、敵の侵攻を最終的に停止させるであろう第二防御線は、増援到着後に占有可能となるだろう。ただし、この方法による第二防御線の形成は、ユニットの犠牲があまりに大きいのが難点である。
それとは逆に、打撃を受けた防御側の軍勢をできるだけ無傷(??)のまま後退させることもできる。こちらが増援を受け取ったり再編成を行う為に必要な「時間」は、「相手に譲り渡す
空間(土地)の広さ」と「その空間を横断する 時間 」によって得られるだろう。だが、あまりに多くの重要拠点(橋・都市・補給所
など)を譲り渡してしまうのが難点である。それらを再び取り戻すには困難を伴うだろうし、おまけに それら重要拠点の利点を敵が利用してしまうのである。
防御側にとって「時間」と「空間」(そして もちろん ユニット も!)は、勝利 のための最良の味方である。あなたは
これらの おかげ で、攻撃側を 勝利の最高潮点へ導いたのち停滞に陥らせ、自軍の反攻準備が可能となるのだ。
受け身になるな
大胆であれ。
対戦相手の攻撃側プレイヤーが あまりにも向こう見ず or 自信過剰で、その配下のユニットが突出しすぎていたり、激しい消耗で脆弱になっているなら、それらを撃破するチャンスを見逃すな。主導権は自分自身で取り戻さねばならない。そんな対戦相手の不手際が招いた消耗など、たかが知れてる。攻撃せよ!(言うまでもなく、危険を冒すことなく蹂躙可能な場合に!
すべては適切な判断にかかっている;あなたのヤル気の有無が 鍵 。: 精力的であれ。 )
最後に、ひとつ重要なポイントを。
予備部隊を編成すること! 第一に、守りが薄く危機的状況にある戦区への敵の攻勢を阻止するのに役立つ。第二に、彼らは最後の反攻に参加し、勝利に貢献する。
|
結び
ゲームプレイ中に熟考する時間はそれほど無い。今現在、あるいは これから先の自軍部隊の移動を 個別に入念に練り上げる時間など無いのだ! その代わりとして、「熟考の末の対応の補完
」となるような作戦計画を あらかじめ立案しておくこと。全体状況(対峙する両軍勢・地形・天候 ... )や いくつかの個別の行動(特に
移動ルートやその代替案 )を 事前に全く考慮していないのなら、尚のこと早めに。
要するに、ある作戦範囲内で必ず実行できるような作戦計画を、よく考えて立案しておく必要がある。各ゲームターン時に決断を下す際は、その時々の状況から得た予想や直観のみならず、過去の反省にも基づいて行うこと。
最後に簡単にではあるが、作戦を 一つ提示する。
これを読めば、あなたは 好機到来とばかりに勝算もなく行き当たりばったりの行動をとらなくなるし、作戦計画を携えているであろう対戦相手の行動に対して「受け身のまま」ではなくなるだろう! あらかじめ
自軍の行動を考えておいたり(行動の計画化)、目標に対する 自軍の行動の理由 を考えながら行動する プレイヤー は、対戦相手よりも相当優位に立つと思われる。
もちろん、現実の動向次第で作戦計画には 綻び(ほころび)が生じるものだ。そのため、 当初に定めた針路を保つよう、序盤は舵の微調整を試みること。それが失敗した場合は、勝利への道を再度見いだせる「代案」を認めるようにする。さらに
事態が一刻の猶予もない場合は、熟考ののち、 柔軟に「作戦計画の全面的な変更」を行うこと!
・・・さてさて、あなたはゲームプレイ中、相も変わらず闇雲に突進しているかもしれない。でもまぁ結局、これは単なるゲームだからだ! そして、常識はずれ
で 予測不能な要素 が加味される 即興プレイ は、あなたが最も 気楽 で のびのび していられる 武器 なのだろう!
- 2月19〜20日(第11〜14ターン) :
救援は果敢に
この 二日間、雨のなかで戦闘は繰り広げられた。この曇天は、我が空軍力の足枷となるに違いない。ぬかるんだ地面も移動を妨げる難点だ。地形は狭く、敵部隊の相対的な集中密度(の高さ)も問題なので、いずれにしても
根本的に 今は大移動の頃合いではない。その代わり、カセリーヌ峠から北西へ流れる ワジ(涸れ川)が洪水になるのが利点である。そうなると、あらゆる車輌が通行困難となり、自軍の右側面が効果的に防御され、自軍部隊のいくつかを攻勢用途に自由に活用できるようになるだろう。
上図 : 第11〜14ターンの状況。 枢軸軍は側面の脅威を無視し、連合軍守備隊を大混乱に陥れた。
さほどの困難もなく峠は奪取できたが、英軍機甲師団の到来により”北方への突破”の選択肢放棄は次第に明確となった。我が軍は多大な損害を被ってはいるものの、テベッサ
Tebessa 占領に邁進するのだ。
とある脅威が南西戦区で姿を現す。米軍機甲師団がセンタウロ師団 Centauro
を攻撃し、ロンメル将軍を拠点基地から切り離すべく 突破 を試みているのだ。こっちは攻勢の真っ最中だというのに、先鋒グループを犠牲にしてまで増援を(センタウロ師団戦区へ)分派しなければならないのか? 分派を決断しても、その脅威を完全には取り除けないまま、北西方向への我が軍の圧力はスローダウンするだろう。でも、この
膿(うみ)を取り除くために 突撃グループ を方向転換させて スビバ Sbiba を再び攻撃するのは望ましくない。
:勝利目標へ到達したいのなら、もう時間を浪費してはならない(常に目標を意識し続けること!)。第三の解決法が必要だ。
この忌まわしい 米軍機甲師団 自身の兵站基地を攻撃するべく、北西方向への圧力を増大させるのだ!(つまり、頑として作戦計画を続行するのが、ここでは最善の解決法だと思われる。) となると、我が軍の攻勢
と 米軍による センタウロ師団への襲撃 とのあいだで「時間との競争」が始まったことになる。勝った側が相手に後退を強いるのだ。
マントン Men グループと フォン・デア・ハイテ
VdH グループは峠から先へと進もうとするが、要塞化した ブ・シェブカ Bou Chebka 村の守備隊(
レンジャー隊員 や アルジェリア人原住民歩兵 )により間もなく阻止されてしまう・・・そのため、この小村は
VdH が包囲に取りかかり、その間に マントン・グループ Men
はこれを迂回する!
この部隊移動により、ロンメル将軍は連合軍の南部戦区を防備する山岳障壁に素早く接近。イタリア軍(センタウロ師団 Cen)に対して
どうしても優位に立てない 米軍機甲師団 は、待機したまま孤立するのを避け、直ちに北方へ後退。そしてロンメルと対峙する。 こうして、我が軍の
兵站基地の危機 は除去されたのだ。
同じ頃、重装備だが故障頻発の 英軍戦車部隊 が、カセリーヌ峠の北 でゲルハルト Gerhardt
グループに足止めされていた。さらに西では米軍大隊が蹴散らされ、我が軍の先鋒部隊は目標の手前にある最後の峠 に面する テベッサ街道
に到達した・・・。
目標を抱き続けよ。安易な獲物に釣られて道を踏み外すな
- 2月21〜23日(第15〜20ターン):突進レース
穏やかな天候だ。再び昇る アフリカの太陽 は大地を生成する黄土色の 泥 を固め、ワジ(涸れ川)を干上がらせる。
英軍の正面へ 88ミリ砲部隊が急ぎ分派され、これまで水浸しの ワジ が果たしていた防備を引き継ぐ。
スビバ
Sbiba の南方では Lang および
Reimann グループが連合軍の強烈な圧力に押され、若干の土地を譲らざるをえなかった。
西方では ステンコフ Stenkoff グループが、最も通行困難だが守りが最も薄いルートを選択。最後の峠を迂回し、平原に出る。そこで
南方から到来するロンメルの部隊と合流するのだ。
右図 : 第15〜20ターンの状況。目標への最終攻勢...
この数日間の我が軍は、敵の防御網を横切って迅速に進軍するは、その部隊は無傷だったはで、誠に幸運であった。なかでも最大の戦果は、支援グループの援護の下で連合軍ユニットの多数を後方で置き去りにしたことだ。迅速な前進
は利点だが、それを支援するグループがいなければ攻勢先端部の先制攻撃力 が弱体化するのが難点である。ところで、この極端な突破戦術を用いる理由だが、絶え間ない連合軍の増援により戦力比が逆転されてしまう前に、そして我が軍の勝利ポイントが最高点に届く前に、テベッサ
Tebessa へ到達するためである。
さて、ステンコフ Stenkoff と ロンメル(アフリカ軍団)の
両機械化部隊コンビの縦列は、テベッサの谷間へ抜け出る裂け目から砂漠を横切り、突進する。これに対して米仏軍の最後の増援は、とりわけ多数の砲兵部隊を伴って、重要な連合軍補給基地の救出を行う。が、この歩兵と軽車輌を主力として編成された最後の防御線は、それほど堅固ではなかった。それもそのはず、我が先鋒部隊に敗北した連合軍部隊が脱出して戦線に合流ののち防衛線に再度参戦するのを防ぐことこそ、我が
突破/防備戦術 のもう一つの利点だったのだ。
というわけで、テベッサ地区の最後の守備隊は容赦なく叩き出され、待機していた ロンメル が誇らしげに この街へ再入城した(第18ターン)。この後、連合軍による街の再奪取の試みは失敗。南方では
ブ・チェブカ Bou Chebka の守備隊が VdH
の襲撃に対して執拗に抵抗した・・・が、2月28日の夜明けには ついに降伏。
夕暮れ時(第20ターン、本記事最初の地図を参照)には 総合判定 のため、戦線全体で武器が鳴り止んだ。
本作戦の最終結果:
地理上の目標は すべて手中にした。連合軍の損害は甚大。我が方は 2月21日からの最後の攻勢で装甲部隊のいくつかを喪失し、さらに戦役全体では、我が軍最良の部隊のいくつもが随分手酷い損害を被ってしまった。勝利ポイント表上では「決定的勝利」(70VP)が上限だが、最終的には「作戦的勝利」と言える
67VP を獲得! 僅かな差だが、「決定的勝利」を逃してしまった! しかしまぁ、連合軍は 損害回復 や 主要補給基地陥落からの立ち直り
に時間を要するだろう。だが アフリカをめぐる戦いは終わることなく、その結末を知るため、再び部隊を出撃させねばならないのだ。
この対戦プレイから どのような教訓が得られるだろうか?
ユニットの機動力を最大限に活用し、敵陣への浸透 ならびに 敵ユニットの無力化 を実現した。実際、この戦術ドクトリン
と 枢軸軍部隊の試行 により、大胆な 補給範囲外での枢軸軍の移動 による 連合軍部隊への移動妨害 が可能となった。我々は 攻撃側の立場が有する利点
を確認した。攻撃側は 自軍戦力を集中 して 攻撃目標を選択できる 一方で、防御側は 広く部隊を展開させて いくつもの通過点を監視し、側面を突かれないようにしなければならないのだ。主導権(イニシアティブ)は、連合軍部隊の
スビバ Sbiba 集結 に 枢軸軍 が対応せざるを得なかった時のような 一時的な局面 を除き、ずっと枢軸軍が保持していた。反面、ブ・チェブカ
Bou Chebka に立て籠った レンジャー部隊 の耐久力を甘くみていたようで、危うく 最後まで彼らは 陣地で持ちこたえる ところだった(勝利ポイントを大量に失いかねない)。
思い描いた作戦計画を そのまま 守り通せただろうか?
全体的には ”YES” (決して、勝利至上の尊重なんかが作戦目標などではないとしても)、特に 作戦計画 の 第一段階 と 第二段階
に関しては。
そして スビバ Sbiba 方面へ必然的に迂回した後、作戦計画は 目標変更、なかでも 時間的な目標変更(勝利確定の想定を第12〜20ターンに延期)
を伴いながらも、再び その軌道に戻った。
作戦計画の範囲内 ・・・ 計画の準備段階・あるいは その計画の実行段階 ・・・で下された「決断」は 的確 だっただろうか?
次は あなた が指揮を執って判断し、輝かしい勝利を勝ち取る番だ!
Fin
本記事掲載誌の Vae
Victis 63号は、2005年6月に発行されました。
この非公式翻訳文は Cerigo Editions 社 の許可を得て公開しています。
Translated
by T.Yoshida
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