今年もいよいよ残り少なくなりましたね。「日本的システム」が音を立てて崩れ去る1年でした。医療業界も例外ではありません。関係者それぞれが、医療について一から考え直す時期なのかもしれませんね。来年こそは、未来に希望がもてるきっかけでも得られると良いのですが・・・・
私のこの1年はHPに始まりHPに終わりましたが、やり甲斐のある有意義な1年でもありました。これも読者の皆様方のご支援があったればこそです。皆様方と共に歩み、共に作ったホームページですので、来年も相変わらずご愛護の程お願い申しあげます。(12/14)
神明町薬局:吉本泰司(埼玉県川越市、薬剤師) |
初めてメール致します。先生のHPを昨日初めて拝見しました。私は、33才の開局薬剤師です。5年半ほど前に分業にご理解あるドクターと巡り会い、「薬局」を開局しました。(調剤専門薬局ではありません。)「患者の側に立てる薬局」を一軒でも多くし、面分業を少しでも広げるために、「これから分業を考える開業医」の先生方にお願いがあります。それは、私と共に分業に取り組んだドクターから、分業を始めるに当たって注意された事でもあります。
これはそんなに難しいことではないと思います。・・・HPで吉田先生もおしゃっていましたよね。これから、「分業を考える開業医」の先生方のお一人でも、このようなお考えをご理解していただければ、最初は点分業でも、面分業への広がりがより可能になるのではないでしょうか?少なくとも、開業医の先生方の周辺に、「利益優先の調剤専門薬局」は減るのではないでしょうか。(調剤専門薬局勤務だから、一般薬や介護用品は知らないという、恥ずかしい薬剤師も減ってもらいたいですね。)そうして、「個人の独立した薬局」が増えれば、「街の薬局」において学生への充実した薬局実習も可能になるだろうし、勤務薬剤師も独立への夢を持って、今の何倍も熱心に分業に取り組む事と思います。
これから、もう一度じっくり先生のHPを拝見させて頂きます。HPを拝見して、思わずメールを出したのは、作家の村上春樹さんのHP「村上朝日堂」以来です。感激のあまり思わず肩に力が入ってしまいました。(12/14)
K.T.氏(愛媛県、薬剤師) |
先生のホームページが「薬局」の記事になるとのこと、心よりお慶び申し上げます。また、さらに先生のお考えを支持される方々が増えることでしょう。反響が楽しみですね!
ところで、当地の近況を少々お知らせします。来年度より、隣町ながら公立病院から院外処方箋が発行されます。それで今、病院医師団と薬剤師会が、打ち合わせを兼ねた勉強会を毎月開いています。病院の先生方はほとんど40代以下の先生方で、我々の「薬剤情報提供義務」についてもよくご存じです。それだけに これに対し心配もなさっているようで、勉強会では特に「本来の効能効果を越えた薬剤の使用法」に力を入れて下さいます。我々もたいへん勉強になります。分業後進地の当地でも、ようやく我々の「任務」が始まりました。頑張って参りたいと思います。
今年も残り少なくなって参りましたが、呉々もご自愛ください。先生の記事がより多くの人々に読まれますように!(12/24)
保健所:真下 佐代子(京都府、薬剤師 ホームページ”mashroom” ) |
さて、私が勤務する保健所管内で、今年8月に医薬分業に関するアンケ−ト調査を行いました。対象は、医療機関、薬局、院外処方せんを薬局へ持参した患者、一般住民です。一般住民からの回答は、院外処方せんをもらったことのない人がほとんどで、「医薬分業なんてしなくてもいい。」という意見が多かったのですが、院外処方せんをもらった方は、医薬分業の良さをかなり評価されていました。これは、医師の協力のおかげであり、処方せん応需薬局の努力の成果だと思っています。
今年11月に地域の3師会で医薬分業推進小委員会が発足しました。自発的なことで、大変すばらしいと思います。今後、院外処方せんを受け取ったことのない患者が、医薬分業を体験できる機会が増えればと期待しています。(12/24)
有生礼子(石川県、患者さんの母親) |
「薬局」の原稿を読ませて頂きました。読んでいるうちに先生のHPにまたお邪魔したくなり、久々に拝見させていただきました。本当に全国たくさんのお医者様や薬局の方からの反響があったのですね。
クリニックの方や山崎太可堂さんに掲示してある記事なども、いつも目を通させて頂いています。患者第一で考えてくださっている先生の姿勢が感じられ、患者の母としてとても嬉しく思います。先生のHPに出会ってから、私の中で「山崎さんのほうには、お薬のことを任せられる」という安心感が一層強くなったせいか、お薬についてとにかく疑問に思った事は何でも質問しています。「前に頂いたお薬が余ってるんだけどまだ大丈夫ですか」とか、「保管はどのようにすればよいですか」とかホントにちょっと疑問に思った事などは何でも聞いていますし、その度にまた丁寧に返事を頂いています。患者にとっては嬉しい限りです。また、ちょっと話は別になりますが、この前、塗り薬を1本山崎さんのほうで入れ忘れたことがありました。でもその後すぐ速達で家の方に届けられてきたことがあり、それもとても嬉しく思いました。
さて、雑誌の記事の件ですが、記事がもととなりまた少しでも多くの方が医薬分業に理解を示してくれれば良いですね。また記事中の私のコメントも少しでもそのお手伝いになればいいなと思います。雑誌が刊行されたら、クリニックの方などで閲覧できればと思います。それでは、またお世話になるかもしれませんが宜しくお願いいたします。(12/24)
旭町医院:小林啓之(長野県須坂市、医師) |
父親の医業を継承して2年目で、これから医薬分業をしようと試行錯誤しております。先生のHPには何度かおじゃまして、その都度参考にさせていただきました。非常に具体的な内容でとても勉強になりました。HPに出ていたアンケートを使用させて頂いたり、地元の薬剤師会の方々とも会合を持つこともできました。いろいろな問題もまだありますが、医薬分業を進めるつもりです。これからももっといろいろと教えてください。(1/6)
ムライ薬局:村井裕大(石川県金沢市、薬剤師) |
このようなホームページがあるとは全く存じ上げませんでした。開局薬剤師としてたいへん勉強になりました。分業の是非は別として、医師の方々のご意見はそれぞれすばらしい考えだと思いますが、それ以上に同業の薬剤師の方の意見は、改めてプロとはどうあるべきかと考えさせられました。医師、薬剤師、看護婦等医療従事者がもっとも重要視すべきは「患者」であるという根幹を忘れることなく勤めさせていただきたいと思います。
私は、幸か不幸かわかりませんが、応需する処方せん枚数が少ないために、箇々の処方せんについて調べる時間と患者の方に接する時間だけは余裕があります。このような状況で、もっとも重点をおいていることは、「患者が信頼と同時に納得して服薬」「可能なかぎり患者の利便性を損なわない」の二つです。法律により義務化されていることや医師の信頼を損なわないことは、処方せん応需においての大前提ですので、申し上げるまでのないことです。医師、薬剤師に限らず、ある職種のプロフェッショナルであることはたいへんです。
医薬分業の関係者ばかりでなく、一般の方々にもたいへん参考になるホームページですので、「医薬分業のすすめ」という題ではなく、一般の方々にもとりつきやすい題にしてはいかがでしょうか。先生の今後のご活躍を祈っております。(1/10)