当ホームページは医療関係者の限られた人々が対象なので、アクセス数も少ないだろうと思っていましたが、予想を大幅に超えています。しかも各地で、勉強会の資料として使われているとのこと、「ホームページ作者冥利」に尽きます。厚く御礼申し上げます。ご感想のメールも毎日のように届き、返事も遅れがちになっています。お許し下さい。返事は必ずお送りしますので。
K.N.(京都府、薬剤師) |
私は薬剤師です。ドクターの立場から書かれた医薬分業論を読ませていただき大変参考になりました。来月、地区の医師会で「医薬分業」の話をすることになっています。その時に、このホームページに書かれていることを資料に使わせていただけないでしょうか。また、このホームページをドクターにも紹介したいと思います。よろしくお願いします。
京都は、全国でも最下位か2番目に分業率の低いところでした。
処方箋受取率の推計 | ||
/ | 平成7年(社保) | 平成9年1月(社保) |
全国 | 21.6% | 25.0% |
石川県 | 4.1% | 4.5% |
京都府 | 3.2% | 5.9%↑ |
ところが京都では、ここ半年ほどで医薬分業の機運が芽生え、処方箋受取率が急に増えてきました。現在、処方箋受取率は石川県が最下位で、京都は下から6番目になりました。京都の処方箋受取率が急に増えたのは、広域病院や中小病院が急に院外処方せんを発行し始めたためです。まだ開業医はほとんど処方せんを発行していません。今まで京都では、特に開業医の反対が強く、「医薬分業」の話はできませんでした。しかし現在では、絶対反対の開業医は少なくなり薬局の整備ができれば院外処方せんを発行してもよいという医師が増えてきました。
先生のホームページに書かれていることは、大変わかりやすく、これから院外処方せんを発行しようと考えている開業医には非常に参考になると思います。医師会の「医薬分業」講演会での資料としての使用許可をよろしくお願いいたします。あわせて、先生のますますのご活躍をご期待申し上げます。
先森 満子(広島県呉市、薬剤師) |
医薬分業についてのペ−ジ、大変興味深く読ませて頂きました。これを読みながら色々感じましたことをメ−ルいたします。分業を始めるにあたりまず大切なことは、医師から患者さんへの分業の意義・目的の説明だと思います。患者さんにとって、信頼関係の出来た医師の言葉は、事務サイド等他の者の丁寧な説明よりも何倍もの効果があります。薬剤師が患者さんの為に働くにしても、患者さんと接する機会を得て始めて、良さを理解して頂けるわけですから、まず、その機会を得ることが必要です。分業を体験しなければ、患者さんは単に目先の問題である医療費負担の増加や、手間が掛かるという事ばかりを口にされます。しぶしぶであろうとも、ともかく薬局へ一度来ていただければ医薬分業の良さを理解してもらえると思います。そして、院外処方を勧めた医師にも喜んでもらえます。
もうひとつ、分業をスム−ズに継続していく為には 医師と薬剤師の良い連携です。吉田先生が実施されている勉強会、処方意図の記載や説明指示書は薬剤師側にとって(特に面分業において)は有り難いものではないかと思います。また、疑義照会時や薬剤師へコメントの際に、吉田先生のように対応して下さる医師が増えることを望んでいます。
とにもかくにも、まだまだ分業については、前向きではない医師や病院が多い現状がよい方向に進むことを望みます。
浪花の薬剤師M |
すばらしいホームページを拝見させていただきました。どうもありがとうご ざいました。全てに目を通したわけではありませんが「医薬分業は患者さんのために」を読ませていただき感動いたしました。
こんな言い方は失礼なのかもしれませんが、薬剤師ではなく医師の先生がこ んなに良く医薬分業の意義を理解されているということに驚きました。最近、病院の薬剤部の先生、医師会の先生と分業についてお話をする機会があったのですが、その分業に対する認識の低さに驚かされると共に、失望することが何度かありました。「二度で手間である」「患者さんの負担が増える」「処方せんを見ただけで服薬指導ができるのか?」未だにこんなことを言っている人がいるのです。こういうデメリットがあるから分業しないのではなく、どうやってこのようなデメリットを克服し、そしてそのデメリットに打ち勝つだけのメリットを分業によって患者さんに与えることができるのかを考えなければいけない時代になっていると思うのですが、薬剤師ですらこのような認識でいる人がいます。
私の薬局は面分業で処方せんを月300枚弱応需しておりますが、患者さん も分業の意義を十分理解されないまま処方せんの交付を受け、訳も分からず訪れる方がおられ文句を言われる場合もあります。この辺は我々薬剤師のアピール不足が大きな原因でもあるのですが、なかなか分業のメリットを患者さんに感じていただくのは難しいです。
今日、偶然吉田先生のホームページを拝見して、胸の熱くなるような思いが いたしました。こうやって、我々薬剤師を応援してくださる医師の先生もいらっしゃるんだ、と勇気づけられもしました。大阪府は未だ分業率10%と、分業後進地区です。しかし、言い方を変えれば、適正な分業をしていく余地がそれだけ残されているとも言えます。全ては、医療の主役である患者さんの為、草の根運動のつもりでコツコツとやっていくしかないようです。私の薬局に来て下さる患者さんの何人が「この薬局で調剤してもらってよかった」と思って下さっているかわかりません。しかし、一人でもいいからそう感じていただけるよう毎日努力していけば、それが大きな輪となっていき、患者さんから分業を望んでくれるような状況になっていくのではないかと思っております。何よりも患者さんに支持していただける分業、これでなくてはなりません。
長々と勝手なことを書き申し訳ありません。とにかく、吉田先生のお考えに 勇気づけられた事をお伝えしたくて書き始めたのが、こんなことになってしまいました。本当にどうもありがとうございました。吉田先生に負けないよう、我々薬剤師も自ら分業をアピールしていきます。また、今後もこのホームページ拝見させていただくことにします。
守谷薬局: 守谷 有人(愛媛県西条市、薬剤師) |
ホームページ拝見いたしました。久しぶりにさわやかな気持ちにさせていただきました。私は愛媛県の一開局薬剤師です。分業率の低い地区ですが、一昨年来、愛媛大学付属病院が院外処方に踏み切り、病院サイドと県薬剤師会による分業委員会を月一度のペースで開催、継続しています。ひとつお許し願いたい事がありメールさせていただきました。先生のご意見を分業委員にも読ませたく、資料として作成させていただきたいこと。同時に
愛媛県薬剤師会のホームページ
にリンクを張らせていただきたいことです。
さて、HPはすばらしいの一言につきます。これほど薬剤師をご理解下さっている Dr.がいらっしゃること大変うれしく心強く思います。と同時に薬剤師の責任の重さを実感いたしました。当地区でも薬剤師の勉強会を企画実行して早6年になります。途中何度も挫折しかかりました。開局薬剤師の認識の薄さ、私を含めて知識の薄さ、勉強会に対する情熱のなさに何度やめようと思ったかしれません。その都度何人かの仲間から励まされ、継続こそ力と説き伏せられ、なんとか今日に至っています。一昨年からは日本薬剤師会でも "認定薬剤師制度# を発足させ、薬剤師の卒後教育に力を入れるようになりました。先生のような Dr. がおいでることを知り、非常に心強くまた責任の重さを再認識しました。ご期待を損なわないためにも日々精進していきたいと思います。
ところで一点だけ、 > 調剤ミスの危険性を避けるため、同効薬でミリグラム数の違うものは、商品名の異なるものを選びました。>私の薬局は、OTCが全てといってよい状態です。どの薬剤がそうですかと聞かれてもお答えできる知識がありませんが、日本では同効薬でも製薬会社によって効果に差 (メーカーの製剤技術力の差) があるという話をよく聞きます。ある薬剤師などははっきりとその差を経験したと言いきります。 "使用薬剤を選択するときは、先生の使いたい薬剤をご指示下さい。# 薬剤師は調剤ミスの無いよう万全の体制で調剤に望んでいますので。
口幅ったいこと、偉そうなこと、おまけに愚痴まで書きました。薬剤師の資質が向上し、先生のように分業にご理解のある
Dr.が増えて、日本でも本当に患者のための、患者が喜ぶ医薬分業が進めばと日々考えています。主体はあくまでも患者さんなんだという認識。再確認したいと思います。本当にすばらしいHP拝見させていただいて有り難うございました。これからもよろしくお願いいたします。
ヒダ薬局: 飛田日出男(新潟県上越市、薬剤師) |
「患者さんのためになる面分業」の理念に基ずいて書かれたホームページを拝見し、心から感銘しました。まさに、私達薬剤師が本当に求めていることを代弁していただきました。現実に面分業を実践されている先生のホームページは、私達薬剤師が訴えるよりも何倍も価値があると感じます。なによりも、根底に患者さんのための「医療の質の向上」の姿勢と、ドクターとしての暖かい愛を感じました。分業実践の経験から薬局の備蓄薬、薬局の配置など医師の立場から言及されていて、その内容は分業を真正面からとらえたときに直面した問題であったと感じました。保険薬局の備蓄薬の充実、薬局所在地の適正化、無薬局地域の対応、夜間、早朝時における受入態勢をどうするか、私達薬局側の解決しなけれならない問題が山積しています。今後とも経験に基づいたご意見、ご提案をしていただければ幸いです。
ところで、今年4月より薬剤師は処方箋による薬剤ばかりでなくOTCにも薬剤情報提供義務がかせられました。時代はまさに情報公開に向かい拡大しています。最近は徐々に、患者さんにも自分の服用している薬剤の内容を知りたいという方々が増えてきています。薬局側でもコンピュータの利用でこれらを処理しようと努力しているところです。
さて、私達新潟県の分業現状につきましては、少しづつ向上傾向にありますが、残念ながらマンツーマンが主体です。しかし、私の住む上越地区で面分業をしている先生が少し見られるようになってきました。さらに拡大することを願っています。最後に、先生のホームページは内容、技術共に今までには無い素晴らしいものです。今後とも宜しくお付き合いの程、お願いいたします。
千葉大学:上野光一(千葉県千葉市、薬剤師) |
ラジオ短波薬剤師生涯研修講座で、堀美智子先生が「吉田先生のホームページ」を読むことを薦めておられました。医師サイドの分業の見方がよく分かり、サーフ出来て良かったと思います。千葉県は、ここ数年飛躍的に分業が進展しています。平成9年2月では33.6%であり、平成9年中に35%を突破することは確実視されています。今後は、内科医からの院外処方箋が数多く発行されるようになるだろうと思い、そのための勉強会を月1回開催しております。その勉強会において、吉田先生のご意見を資料として使用させていただきたく、転載のご許可をお願いします。