特別編 鉄道関係イベントレポート

JR東日本 長岡運転区
電気機関車・除雪車両展示会 (2002年5月5日〜6日)
 JR東日本長岡運転区で、ゴールデンウイーク期間中の2002年5月5日〜6日に電気機関車・除雪車両展示会が開催されました。展示されたのは、除雪車(DD14-328・DD53-2)と電気機関車(EF64-1031・EF81-140)の4両でした。
  また、隣接するJR総合訓練センターでは、事前応募制で運転士や車掌の訓練用シミュレーターでの運転士体験が行われました。



展示車両 EF81-140
 交直流の標準機として1968年12月に登場しました。北陸本線の交流20KV60Hz、信越本線の直流1.5KV、羽越本線の交流20KV50Hzを通し運転できる日本初の3電源方式の万能機。直流標準機のEF65形の交直流版で、歯車比や定格出力など性能はほぼ同一となっています。主電動機はMT52形で新開発の再粘着装置、電暖用サイリスタインバータのほか、メンテナンスフリー化や耐寒、大雪、塩害対策等も行われています。
 展示車両の140号機は、1979年4月28日に日立製作所で製造され東新潟機関区に配置され、1985年3月14日に長岡運転所に転属となり現在に至っています。



展示車両 EF64-1031
 勾配線区用標準機として1964年に登場しました。急勾配用EF62形から特殊装置を撤去し、歯車比を変更して高速性能を上げ、軸配置も標準的なB−B−B配置として設計されています。
 展示車両の1000番代は、1980年に新製の上越線用改良機で、基本的性能は一般形と揃えているものの、同線の勾配に応じた機器変更、機械室配置の変更により、車体長の拡大、台車形式の変更など大幅にモデルチェンジされています。



展示車両 DD14-328
 除雪方法の近代化を図るために1960年に登場しました。DD13形を基本として設計され、ロータリー除雪装置を連結して除雪作業にあたります。除雪装置の操作を行いやすくするため、運転台を車端部に設置したエンドキャブスタイルになっていて、降雪期以外は除雪装置を外して入換用にも使用できる構造になっています。
 展示車両の300番代は1966年に動力伝達の減速歯車の歯数比を変更して、台車も設計変更した増備機として登場しています。



展示車両 DD53-2
 ロータリー式除雪装置を完備しているDD14形の強力形として、1965年に登場しました。DD51形を基本とした発展形式で、エンジンは1100PSのDML61Z−Rを2基搭載し、台車形式はDD51形とは違いB−2−B軸配置で、車体形状は除雪ヘッドを連結するため、両エンドに運転室を持つ箱型になっています。降雪期以外は除雪ヘッドを外して本線用機関車としても使用できる設計になっています。
 展示車両の2号機は、この形式は試作機が1輌と量産機が2輌と少数派のために、現在ではこの形式唯一の現存機となっています。



展示車両 DD53・DD14投雪装置



留置車両 クモヤ114-1・クモヤ115-1(訓練車)とEF81(廃車・車番不明)





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