人間の感情は、本能にどうしても引きずられる部分があります。 北の湖親方の件以来、私は自分の好き嫌いや本能に忠実な感情を出来るだけ信じないようにしています。 大きな決断をする際には特に、そのことで誰が喜んでくれるかをまず考え、それで悲しんだり、傷ついたりする人が出ないかを考えるようにしています。 「愛とは」と考えると、難しくなりますが、シンブルに、消極的には相手のいやがることをしない思いやりであり、積極的には相手が喜ぶことをするというサービス精神ではないかと思います。 その上で、人間はどうしても、得をする方、楽をする方を選びたくなりますので、出来るだけ、それとは反対の方向、自分が世間的に見て得をしない方を選びたいと考えています。 それが結果として、神様が喜ばれることであり、間違っていたとしても、大きく間違わずにすむやり方ではないかと思っています。
