天国とんぼ 「一寸一言二言三言」

 ●No.0010 天国とんぼの見たT牧師像

 普通の才能とは違い、神から特別に与えられた才能は、神から与えられた贈り物ということで、英語では、giftと言うようですが、日本語では、賜物と訳されることが多いようです。
 今回ウィーンへ行くことになったT牧師について語りたいと思います。

●牧する賜物を持っている

 先生は、Mキリスト教会を開拓伝道から始め、会堂を建て、Mキリスト教会を隆盛へと導いた人です。
 上野の西郷さん、懐かしいなぁ。(←誇大広告で、BROに訴えられないための予防線です(^^;)

●祈りの賜物を持っている

 先生の祈りは、聞くだけで、感動し、元気になるというユン×ルも顔負けの力を持っています。(多分、恐らく、メイビー、パハップス、プロバブリー、その筈です。←逃げ腰、弱腰、及び腰の典型です)
 もはや、人間の領域ではないのではと、時々、思うことがあります。

●語学の賜物を持っている

 吃音症気味のせいか、上がり症で、口下手で、日本語すら怪しい私から見れば、T先生は、言葉の魔術師(←この言葉を言うとき、なぜか、「まじゅちゅし」になってしまう私です)≠ニしか思えません。
 先生は、英語も堪能で、十年以上、学校で英語を学びながら、thank you すら、恐らく外国では通じないであろう私には信じられない語学能力の持ち主で、通訳をしたり、英語で会話したりする姿は、素直に憧れてしまいます。

●音楽の賜物を持っている

 私は風邪をひき、かけひきするのが得意(?)なのですが、先生はギターをひき、オルガンをひき、礼拝では奏楽をされることもあり、初めての曲でも楽譜があれば弾けるという賜物にはいつも感服させられ、賜物に恵まれた人とそうでない人、まさしく悲喜こもごもだなと思います。

●心のアンテナを持っている

 私は、子供の頃から泣き虫で、ニュースを見ては涙、ドラマを見ては涙、夕日が沈むのを見ては涙という具合に、カラスの鳴かない日はあっても、私が泣かない日はないというぐらい、毎日泣いていました。
 恐らく、涎や鼻水さえも涙に変わる特異体質のせいではないかと自己分析していますが、これまでの人生で、飲んだ酒の量はコップ一杯程度でしょうが、一生で流した涙の量は一升よりはるかに多いのではと思うほどの涙を流して来ました。
 
 礼拝の祈りの中でも、何回か涙をこぼしたことがありますが、そんな私の側で、例外なく、いつも、一緒に涙を流して下さっていたのが、われらがT先生です。
 私が、泣くのには泣くだけの理由がありますが、関係のない筈のT先生が、その本人と、それもほとんど同時に涙を流しているのです(これを書いているだけで、涙が溢れてきます)。
 「こんな奇特な先生は滅多にいるものではありません!」と声を大にして叫びたいほどです。
 そんな素晴らしい先生を、我々は失ってしまうのです(涙・涙・涙)。

 他人の痛みを自分の痛みとし、他人の喜びを自分の喜びとすることの出来る稀有な先生です。
 そうした受信能力と言いますか、まさに「翼ならぬアンテナを持った」天からの使者で、これこそがもしかしたら、T先生に与えられた賜物の中で、最大の賜物であり、宣教者として最大の武器なのではないかと秘かに思っていますが、そのことを知っているのは私だけではないかという優越感に浸りたいが為に、私はこのことを誰にも言った事がありませんし、これからも口に出して言うつもりはありません(^^;)。

 これだけ有能で、魅力的な先生を、どうして、我々がみすみす見送らなければならなくなったのかについては、「T宣教師を支える会」代表のO先生の発会式での奨励や祈祷のお言葉の中に、その答があったように思います(詳細については、そのHPで、その答えを見つけて頂きたいと思います)。

 


  


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