●No.0006 現状を打開する道
毎晩、今回の問題について、祈っていました。ところ、Tコリントの御言葉が与えられました。
9:19 私はだれに対しても自由ですが、より多くの人を獲得するために、すべての人の奴隷となりました。
9:20 ユダヤ人にはユダヤ人のようになりました。それはユダヤ人を獲得するためです。律法の下にある人々には、私自身は律法の下にはいませんが、律法の下にある者のようになりました。それは律法の下にある人々を獲得するためです。
9:21 律法を持たない人々に対しては、・・私は神の律法の外にある者ではなく、キリストの律法を守る者ですが、・・律法を持たない者のようになりました。それは律法を持たない人々を獲得するためです。
9:22 弱い人々には、弱い者になりました。弱い人々を獲得するためです。すべての人に、すべてのものとなりました。それは、何とかして、幾人かでも救うためです。
9章19節から22節の間に「なりました」という言葉が何回も出てきますが、このうち20節と22節の三箇所にギリシア語の「ギノマイ」という言葉が使われており、この言葉が単に、結果を表す言葉ではなく、自分を失いながら何かになっていくことを意味し、イエス・キリストの生き方を端的に表しているということを本で読んだことがあります。
Ｔ先生も、現状のまま、Ｍの皆さんから尊敬をされ、教団からも高く評価されている現在の地位に留まっていれば、安定した生活を送れたことでしょう。
しかし、先生は、それだけでは満足出来なかったのです。
今の安定したＭでの生活に留まるよりも、Ｉ牧師の要請に従い、Ｗ日本語教会の皆さんの要請に従う方が、主は喜ばれるという結論を、彼は主から与えられたものと確信し、決心したのだと思います。
それこそが、「ギノマイ」ではないでしょうか。
