「患者さんの理解」が分業を成功に導く



1)患者さんのご理解が大切
患者さんに分業の意義、目的をきちんと説明し、理解を得ておくことが大切です。そうでなければ、「二度手間」ばかりが前面に立ち、不満が出る恐れがあります。私は次のようにして理解していただきました。


2) 医薬分業アンケート
分業の進んでいない石川県では「分業ってなに?」から始めなければなりませんでした。処方箋発行の6ヶ月前から患者さんの親や祖父母にアンケートをしました。その内容は、書き進むうちに分業の目的が理解できるものにし、結果は二の次としました。
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Internet Explorer3は多分OK。2は出来ず。
その他は不明です。悪しからず。お時間に余裕
のある方のみ、クリックしてください。


3)説明文の掲示とビデオ
待合室には日本薬剤師会作成の「 医薬分業Q&A 」(クリックすると関連ホームページにリンクします。読まれたら、必ず戻ってきてね。)を掲示しました。多くの方に読まれ、効果がありました。ビデオはNHK放映の「病院、薬局、どちらで薬をもらいますか?」を待合室のテレビで流しました。内容はとても良いのですが、騒がしい小児科の待合室にはちょっと不向きでした。
4)患者・保護者への説明
私自ら、患者さんの保護者一人ひとりに、分業の目的を説明しました。これが一番有効でした。「今度からお薬を薬局でもらっていただくことになりました。二度手間でご迷惑をおかけすることになりますが、その第一の目的は、薬の安全性の確保です。薬局に処方箋を持って行きますと、薬に関して専門的知識を持つ薬剤師さんが薬の量や飲み合わせに間違いがないか確かめた上で、正確に調剤します。第二の目的は、情報公開です。薬局で薬の内容を記載した書類がもらえます。もし、同時に他の医療機関にかかるとき持参すれば飲み合わせの悪い薬が出ることはありません。又、薬の効果・副作用なども親切に説明することになっておりますので、何でもご質問ください。そのかわり、二度手間は堪忍してください。」こうした医者からの説明は、患者さんの理解を深めたようです。アンケートで二度手間を嫌っていた方たちも納得していただけました。