というわけで
(?)、69号の第二付録として掲載されている ソリテア (一人用) ・ ミニゲーム、『ペデスタル作戦』 のルールを翻訳しました。
このゲームは 1942年に地中海で実施されたマルタ島への補給作戦を簡単なシステムで再現しています。作戦の概要をお知りになりたい方は、フリー百科事典・Wikipedia
の「ペデスタル作戦」 のページ をご覧になってください。本ゲームのプレイに必要な程度の知識とモチベーションを得ることができると思います。
2006年11月現在、Vae Victis 誌上でエラッタ情報は掲載されていませんが、Ludi
Popina という Web サイト において、当ゲームの最新版のルールとマップが公開されています。 早速、その最新版ルールでの改訂に準じた
和訳ルール Ver.2.0 を作成しましたので、ご利用ください。改訂箇所は上記サイトのページ最下部に用意されているフランス語版最新ルールの中で赤字で記載されていますので、旧和訳ルールをご利用なさっていた方は
ご確認ください。 尚、英訳ルールと改訂マップも用意されていますので、上記サイトは必見です。
Vae Victis 69号 『ペデスタル作戦』 和訳ルール
Ver.2.00
プレイの心得 (ネタバレ注意)
史実同様、このゲームの連合軍輸送船団の守りは堅いです。 プレイヤーは枢軸軍部隊を運用してこれを突破し、船団の艦船を撃沈することで得点を積み重ねてゆきます。 この困難を克服する方法を考えることも、このゲームの楽しみの一つ
なのですが、ここでは基本的な心得を提示します。御自身で克服したい方は、以下の記述を
お読みにならないでください。
☆ 戦力の集中 : 間違っても 4つの海上エリアに万遍なく戦力を投入するようなことをしてはいけません。 その時々に使用できる戦力を集中運用することで、迎撃突破、ならびに船団攻撃を成功させるチャンスをできる限り増大させるのです。 尚、特定の(1つの)海上エリアが接敵エリアに選ばれる確率が
1/2 であることは、当然知っているべきです。これは 結構高い確率だと思います。
☆ 部隊ローテーションの確立 : 各ターンにおいて接敵に成功する確率は約
1/2 (変動あり) です。そのため、特定のターンに戦力の殆どが偏ってしまうと、接敵に失敗した場合に無駄が生じます。戦術予備ボックスを活用し、各ターンに投入できる戦力が均等になるよう上手く調整しましょう
(なかなか思うようにはいかないですけど)。
☆ 主力は空軍ユニット : 空軍 (爆撃機) ユニットは質 ・ 量ともに潜水艦ユニットよりも勝っています。戦線復帰のスピードが早く、さらに、連合軍の迎撃部隊が航空機を撃墜するのは
(潜水艦に比べて) 困難なので、爆撃機が船団攻撃の機会を得る回数は少なくないはずです。 航空戦力のローテーション堅持と集中運用が大切かと思われます。
潜水艦は2ターンに渡って作戦行動できる特性を大いに活用しましょう。反面、敵駆逐艦の迎撃に脆く、撃沈された場合の失点が多いこと、そして修理と補給に時間が掛かる点に注意してください。
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