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Vae Victis 100号特集
VAE VICTIS

外国から見た Vae Victis

VAE VICTIS VU D'AILLEURS


Vae Victis誌の第100号刊行に際し、世界中の 読者 ・ 編集者 ・ ゲームデザイナー から “フランスの歴史ゲーム雑誌” へ祝意が届けられた。 これは同時に、 “モリエールの言葉 ” で記述された雑誌やゲームが、世界各地で少しは認められている証でもある。


※ 訳注 : “モリエールの言葉” ( La langue de Moliere ) とは 「フランス語」 の意。

 モリエール (1622 - 1673) は フランスの喜劇作家。 ちなみに、俳優 の 江守 徹 は芸名をこの喜劇作家から採っている。


 私は24号 ( La Matz 1918 ) から Vae Victis 誌を知るようになった。旅行中の列車の中で読むために買ったのだ。 当時、私はヒストリカルゲームのことを少ししか知らなかったし、まだ一度もプレイしたことがなかった。それでも、この雑誌は面白い記事が満載で、何よりも ゲームをプレイする という方法で私の想像力を強化できること、それに 歴史を追体験するために ちゃんとした資料に基づいた内容であることが分かった。
その日以来、私は Vae Victis誌の最新号を購入していて、創刊号と第3号以外のバックナンバーを入手することもできた。他の多くの雑誌とは違い、 Vae Victis誌のバックナンバーは手元に置いておく価値がある。というのも、それらは無尽蔵の情報源となっているから。
私は Vae Victis誌の変遷をずっと見守っており、それを好ましく思っている。例えば、コンピューターゲームに誌面を割いていた時代なんかを。 あのスタイルを継続しなかったのは勿体なかったなと思う。 最近の出来事では、本格的な付録ゲームの掲載を止めた時に、この雑誌の将来がちょっと心配になった (再開を 希望)。 だが幸いなことに、 Vae Victis は豊富な分析記事や批評、それに歴史資料を掲載して今でも存在している。
新しい100番台の Vae Victis での “発見” を楽しみにしつつ、この第100号への祝辞とします。

Tom Alaerts (アントワープ、ベルギー)

 


 私が初めて Vae Victis を知った時、その 品質 と 内容 の良さ、それと 価格 に感銘を受けました。付録ゲームがついた歴史ゲーム雑誌が、たったの5フラン。 私にとって これは市場で最も良い買いものだったかもしれません。 イギリスには このような雑誌が無く、私は小学校でフランス語の授業をまじめに受けなかったことを後悔しながら、文字通り むさぼるように貴誌の記事を読んだものです。
Vae Victis の付録ゲームは質が高く、2001年にフランスへ行くように私を駆り立てもしました。 この時は 200年祭杯 ( Trophee du Bicentenaire ) という コンペ に参加するためで、負けた回数だけが この大会に参加した思い出になってますけどね。 その “屈辱” があるにもかかわらず、現地で抱いた仲間意識と、あのイベント期間中に織り成された友情の絆が、この第100号を機に 今日、もう一度私に こう言わせるのです。
『 ありがとう、Vae Victis! 』

Pasteur Alexander Asthon (ブリジェンド、ウェールズ)


 言い伝えによると、 "Vae Victis" とは、 紀元前 390年 にローマを攻撃してカピトリウムの丘以外の市街を占領した セノネス族 ( Senons ) の首領 ブレンヌス ( Brennus または Brennos ) が発したとされる有名な ラテン語の成句 である。
身代金の総額 (黄金 1000ポンド) を量るための天秤に、通常よりも重いタラ (おもり) が使用されていることにローマ側が反発したため、ブレンヌスは 『 敗者に災いあれ! ( Vae Victis ! ) 』 と叫びながら 天秤 に自身の剣を投げ込んだ。 こうしてローマ側に課す負担を重くしたのである、と リウィリスは書いている ( ローマ史 第5巻 34-49 ) 。
恐らく、このイメージが テオフィル・モニエ Theophile Monnier に (本誌創刊の) 動機を与えたのだろう。それは 1995年、フランス市場でカジスベリ誌 Casus Belli の歴史ゲームのページが徐々に減っていた頃である。尤も、当時 私は カジスベリ誌を定期購読していて、この本が推奨するシンプルなゲームが大好きだった (あの頃の私の “師匠” は ジャン = ジャック ・プティ Jean-Jacques Petit )。
それから少し後、観光でパリに滞在していた私は、デカルトゲーム Jeux Descartes の店頭で Vae Victis誌を ようやく発見した。 それは ビトリアの戦いを扱う 第12号だった。ユリウス・カエサルの次に歴史上最も偉大なイタリアの人物 ( 正確に書くなら Buonaparte ブオナパルテ! ) の根っからのファンだった私は、この付録ゲームに興味があったのだ。 駒を切り取って貼り合わせなければならないため、初めは ちょっと困惑した。 この苛立ちの原因は怠け心からではなく、自分に果たした融通の利かない方針からである。 毎号2冊購入し、そのうちの1冊をミント (未使用) の状態で保存するのだ。 結局、この方針は断念し (私のゴーストが 『止めろ』 と囁いたため)、定期購読することにした。やがて私は フレデリク・ベイ Frederic Bey のナポレオニックゲーム (Jours de Gloire シリーズ) に出会い、Vae Victis誌に対する情熱は頂点に達する。
1997年、リヴォリの戦いの徹底分析に私は取り組んだ。 この戦いの戦場はよく知っている。 と言うのも、自宅からそう遠くないから。 この戦役を正しく総括するため オーストリア の資料を フランス と イタリア の資料とで比較している Vae Victis誌を頼りに、私はすぐに研究を始めた。

この数年来、Vae Victis は フランス は もとより ヨーロッパ を代表する歴史ゲーム誌になったため、非常に大きな名声を得ている。
はっきり言って、何年も前に Strategy & Tactics 誌がウォーゲームの世界を体言化したのと同様、Vae Victis誌はヨーロッパの歴史ゲームを具現化している。 迷うことなく、そう断言できる。
この文章を締め括るにあたって、第100号へのさらなる熱烈な祝辞を貴誌のスタッフ全員に、そして 1999年からこの雑誌の舵取りをしている ニコラ・ストラティゴ に感謝を述べたい。 Vae Victis誌の幾つかの付録ゲームのアイディアの素となり、また、次の200号に到達する間も そうあり続けることになるイタリアの偉大な将軍達にも、祝福の言葉を届けたい。

Enrico Acerbi (歴史家・ウォーゲーマー http://noturkeys.noob.it/、ヴァルダーニョ、イタリア)


  かなり新参の読者として、Vae Victis誌を もっと早くから知っていなかったことを悔やんでいると言わねばならない。 私は 第70号から購読を始めた。 以来、付録ゲームをすべてプレイしている。
付録ゲームのサイズ変更は、多くの人が ・・・ 私がその筆頭だ ・・・ 最初から心配していたように、結局は この雑誌をつまらなくしてしまった。 と同時に、フィギュアゲーム と シミュレーション・ボードゲーム の記事の配分が丁度良くなって気に入っていることも言い足しておかねばならない。 それというのも、私のゲーマーとしての活動にマッチしているからだ。 しかも、フランス語の雑誌は 私の語学力を実践的な方法で向上させている、という利点もある。
雑誌とは別に、ゲームルールの翻訳者達の仕事ぶりも私は高く評価している。ウォーゲーマー達のコミュニティーから派生したこのサービスは、依然として この雑誌の質を向上させているし、読者の質にもそれが反映している。付録ゲームや分析記事の内容および質から見ても、私は Vae Victis誌が この路線で末永く続くことを願っている。
これからもよろしく。

Craig Ambler (ハリファクス、イギリス)


  Vae Victis を 端的に言うと?


  私が Vae Victis誌 を好む理由 :

 この雑誌が採り上げた難解で興味深いテーマのすべてに、様式美 ・ 華々しさ ・ 奥深さ が備わっている。

 Vae Victis に提供した私のゲームシステムをディベロップした、その手法。

 パリのカフェテラスで ニコラ ・ ストラティゴ や フレデリク ・ ベイ、それに ロラン ・ エニング 達を相手に とめどなく討論して過ごした あの時間は、私の最良の思い出であり続ける・・・・・。

Richard H.Berg (シミュレーションゲーム・デザイナー、サウスカロライナ州 チャールストン、米国)


 率直に言って Vae Victis誌は、最もプロフェッショナルに企画され、最も上質に制作されたウォーゲーム雑誌である。 しかも、内容面でインパクトを 感じなかった ことは一度もなく、私は最新号の発売を今か今かと毎回待ちわびている。 その優れてフランス風な
スタイルと、 このホビーに多彩な切り口からアプローチする姿勢を見ても、やがて英語圏中心の このホビーに関わるすべてのプレイヤーが この雑誌の記事を読むのは当然、となるに違いない。
ニコラ・ストラティゴ と スタッフのみんな、ブラボー! 
第200号に 200語のささやかな手紙を書けたらいいね!

Peter Berry ( Baccus 6mm 社 社長、シェフィールド、イギリス)

 


  15年前、フランスで新しい歴史ゲーム雑誌が最近出たよ と聞いた時、私はすぐ疑問に思った。
「 もう こんなに専門誌がいっぱいあるのに、これ以上何を提供できるってんだ ? 」
そして私は この雑誌を見て 恋してしまった。
その後、定期購読の手続きを済ませ、Vae Victis を読んだ影響で大量の本、ルール、ゲームを購入している。
Vae Victis、お見事!

Maurizio Bragaglia (ローマ、イタリア)

 


 Vae Victis誌は まさに現在最良のウォーゲーム専門誌だと思います。
毎号の批評記事や歴史記事、そして付録ゲームの配合は絶妙であります。
ですが、どうか 英語版 を発行していただけないでしょうか?
(現在のスタイルが) 私の フランス語学習に有効 だとしてもね。

Richard Clewer (Magister Militum 社 社長、ソールズベリー、イギリス)


  Vae Victis誌は常に最高の雑誌でした。 たとえ私がフランス語がそれほど得意じゃなくても。 私たちのホビーを包括的に さまざまな角度からアプローチする姿勢に とりわけ好感を抱きますし、全然興味が持てない記事ですら 一読の価値 があります。
祝・100号! どうか良い仕事を このまま継続してください。

Andy Copestake (Old Glory UK 社 社長、ダラム、イギリス)


 何年も前に、私は Jours de Gloire シリーズ目当てで Vae Victis誌を初めて購入した。 それがいつだったのかよく覚えていないけど、その他の号も購入することにした。 あれは本当に良かったと思っている。 なぜなら、今では数冊を除く全号を所有しているのだから。
チャオ、そして メルシー。

Nicola Ciabatti (フィレンツェ、イタリア)


 Vae Victis は、常に プレイヤーや読者を “自分たちの重要な存在理由” と見なしている。

Manny Granillo (フィギュアルール・デザイナー、Hoplite Research 社 社長、カリフォルニア州 サンフランシスコ、米国)


 Vae Victis はヒストリカル・ウォーゲームのすべてのジャンルをカバーする熱意を持つ 類い稀 な雑誌 の一つであり、しかも、それを高い品質で制作している。 挑戦的で奥深さもあるが、決 して退屈ではない。
ガリア人のエスプリが効いた文章を全部読むことこそ、真の喜びである。  たとえ、フランス語 を話せなくてもね!
この重要な節目に ありったけの祝意を。
そして私は第200号を まだかまだかと待ちわびている 。

Bill Gray 退役大佐 (フィギュアルール・デザイナー、ペンシルバニア州 メカニクスバーグ 、米国)


  ボード・ウォーゲーマーの私は、Vae Victis誌のユニークなテーマの付録ゲームと 大変魅力的 なグラフィックが目当てで、この雑誌を買い始めた。やがて、他の雑誌の付録ゲームよりも平 均して品質が遙かに優れていることに気づいた。例えば、"L'aventure Mexcaine (#79)" や "L'Aigle foudroye (#38)" は AtO誌 や S&T誌 の付録ゲームよりも面白いと思う。同様に、この10年の間、 駒 のグラフィックデザインを改善したため デザインの水準がさらに向上し 、その結果 Vae Victis誌は信頼の置ける存在になったのだと思う。
私は自身がプレイした Vae Victis の付録ゲームのほとんどを 高く評価しているし、その中のい くつかは私のゲームコレクションの中でもベストに属している。 Tonkin、Les Deux Bretagne、 Pour Dien et pour le Roy。 これらは創意に満ちている一方で、これまで採り上げられること のなかったテーマである。 それに、 Azincourt (アジャンクール) や Blenheim (ブレンハイム) 等の何度もゲーム化された題材に代わって Formigny (フォルミニー) や Denain (ドゥナ) を扱う ゲームを見るのは楽しいことだ。 フランスに これほどの人材やゲームデザイナーが居るのが分 かったのは、とにかく嬉しい限り!
最近、付録ゲームのサイズが縮小されてちょっぴり悲しかったけど、ロラン・マルタン Laurent Martin の Bull Run と Cedar Creek という2つのゲームは嬉しいサプライズだった 。

逸事 : 私は一度もフランス語を勉強したことはないが、Vae Victis誌を購入し始めてから 10年 経った現在では記事を読めるようになり、少なくとも 75%は内容を理解できている。 第150号が出る頃には 100%に到達しているようにするのが私の目標である。

Giovanni Fazio (東京、日本)


 私に言わせるなら、もともと Vae Victis誌は 歴史ゲームの世界における真のターニング・ポ イントなのだ・・・。それもそのはず、(市販ゲームの) 品質分析 や 完璧な付録ゲーム等々、 歴史ゲームに関する話題だけを扱う、ヨーロッパ人が刊行するオールカラー雑誌、それが非常 に低価格、なのである。
私は この雑誌の付録ゲームの多くをプレイする幸運に恵まれた (ゲームコレクション全部を用 意してくれた友人の Fabio に感謝しなくちゃ)。そして私は Vae Victis誌の付録ゲームの中 のいくつかのゲームのファンになってしまった。 今のところ唯一の心残りは、自作ゲームを Vae Victis で発表する機会を得られなかったこと。
とにかく、Vae Victis の最新 第100号おめでとう。 君たちは本当にいい仕事をしてくれた!

Piergennaro Federico (ヒストリカルゲーム・デザイナー、ミラノ、イタリア)


  Vae Victis。 それは フランス語 を 学習する またとない動機となる!
こんな良質のフランスの雑誌を所有するのは真の喜びであり、イギリスの雑誌とは物の見方や スタイルが全然違う。
Vae Victis 万歳!

Barry Hilton (フィギュアルール・デザイナー、イーストキルブライト、イギリス)


 Vae Victis は市販されているウォーゲーム雑誌の中で最も優れていると私は思う。
フィギュアゲームのルール から ボード・シミュレーションゲームまで、それに 歴史記事 か ら ゲーム批評 まで、このホビーの全領域をカバーしている。 最新のレイアウトや写真、グラ フィックを用いて作成されてもいる。
 だが、掲載記事の内容が優れている点こそ、この雑誌が 高品質である大きな理由なのである。 理解しやすくて、しっかり記述された歴史記事。 ルールのメカ ニズムをしっかり解説しているゲーム批評。 そして新刊書を定期的に紹介する記事。

Vae Victis は 様々な時代の 新しい観点も提示している。
それらは、
例えば フランスの読者と ヨーロッパの読者との間にある 認識や関心の度合いの違い を映し出していて、知性を刺激する アプローチと言える!

この、ものすごい雑誌が より広く評価されるための唯一の障害は、フランス語を読める アング ロサクソン人 (英米人) があまりいないことだ。 いつの日か 英語版 が出るのを願うばかりである。 というのも、特に米国人がフランス語や他のあらゆる外国語を 今以上に理解できるようになる見込みは あまり無いから。
もし英語版が実現したら、このホビーへの最高のプレゼントにな るのだが。

Vae Victis 第100号おめでとう!  200号にめぐり逢えたらいいな!

Bob Jones (フィギュアルール・デザイナー、コロラド州 デンバー、米国)


 パリに住んでた時に Vae Victis を見つけて初めて購入し、その多彩な内容が大好きだった 。のちの 2005年、自作のインドシナ戦争のゲームを誰かディベロッップしてくれないかと複数 の出版社に手紙を書こうとした時、興味アリと明快なサインをすぐ送ってくれたのは、Vae Victis の ニコラ・ストラティゴだけだった。
一年後、Tonkin という (付録) ゲームが出版され、ゲームデザイナーとしての私のキャリアの 出発点となった。その後 Vae Victis は第100号に到達したが、この機会に私は ニコラ と こ の雑誌に携わるすべての人々に お礼を申し上げたい。 Vae Victis誌が これからもずっと優れ た雑誌であり続けることも希望している。
未来に幸あれ。

Kim Kanger (シミュレーションゲーム・デザイナー、ウプサラ、スウェーデン)


 プロフェッショナルな技量と エレガントで上出来の付録ゲームを擁する Vae Victis は、ゲー ム業界の活力という点で重要なツールだ。 個人的には、数年前からジュネーブに住んでいる私 の2人の姉と妹のように スラスラとフランス語を読めるようになりたいと思うほどの Vae Victis の品質の良さ。 貴誌がヒストリカル・シミュレーションゲームの世界で常に攻めの姿勢 を貫いている点に、私は感謝している。
Consimworld は貴誌の努力を支援ならびに奨励しており、これからもそうするつもりだ。

John Kranz ( Consimworld 創設者 www.consimworld.com、テキサス州 プラーノ、米国)


 フランス語圏の人々は、Vae Victis のような雑誌を 当てにできる状況が どれほど恵まれているのか を よく理解していない。 これほど完璧に我々の興味の対象を カバーし、毎号ゲームが付い てる手頃な (価格と普及度の両面で) 雑誌など、英語圏のゲーム界には存在しない。
そして Vae Victis の愛読者達が作成した (付録ゲームの) 通信対戦用モジュールが 多数アッ プロードされていて、私にとっては この上もなく重要なポイントになっている。

Andy Loakes (Limey Yank Games、ヒンクリー、イギリス)


  第100号 到達おめでとう。これは、それ自体が大殊勲なのだ。 ブラボー!
個人的な経験に照らしてみても、このような結果に達するには努力が必要なだけに、私は高く 評価している。 私が創刊した最初の商業誌・ Fire & Movement は 第150号の刊行を達成した。 これは (編集スタッフの) 労働や、多くの協力者の関与、誠実な支援、そして大勢の読者、そのどれが欠けても成し得ないものだ。

ご存じのように、Vae Victis 誌と C3i 誌は何年も前から本格的なチームとして一致団結して仕 事をしている。 両誌は記事とシナリオの執筆者を共有し、世界規模でヒストリカル・シミュレ ーションゲームを支援するため、共に尽力している。 ニコラ・ストラティゴ と 私は、できるだ け質が高くて面白い記事を読者に届けるため、共同出版を計画している。 我々の友情は固く、 それが我々の出版物に付加価値を与えている。
Vae Victis誌で最古参のフリーランサーである フレデリク ・ ベイ は、何年も前から我々の雑誌 に Triumph & Glory や Great Battles of History などのシリーズものの記事やシナリオ、バ リアントを執筆しているだけでなく、“寄稿編集者” でもある。 我々は 200周年杯が継続して 開催されるように同年来、フレデリクとも密接に協力してきた。 毎年開催されるこの素晴らし いトーナメントにおいて我々は、好成績を残した参加者にゲームやポスター、雑誌を贈呈する という形で支援してきた。 これは我々全員にとって忘れがたい経験となっている。

そんなわけで、Vae Victis編集部の見事な段取りによる完璧な仕事振りに対しても、私は彼ら 全員に感謝している。 あなた方はそれを誇りに思って良いと思う。GMT Games と C3i マガジン は、あなた方が歳月を経て成功したすべての事柄に対して敬意を表する。
冒険の続きが大成功となるよう願っています。 Merci beaucoup!

Rodger B. MacGowan (GMT Games 副社長 兼 アート・ディレクター、C3i誌 出版者 兼 編集長 、カリフォルニア州 カラバサス、米国)


 第100号 突破 を 願っています !!

Marco Minoli (Slitherine 社 マーケティング・ディレクター、アッツァーテ、イタリア)


 Vae Victis は私にインスピレーションを与えてくれる素晴らしい雑誌だ。 これに相当する雑誌 が自国に無いことを、米国人である 私は長年嫉妬している。
お気に入りの号を 何冊か本棚に入れておき、見事なマップや掲載写真を じっくり鑑賞している 。
第100号記念、おめでとう!

Sam Mustafa (フィギュアルール・デザイナー、ニュージャージー州 ヘイルドン、米国)


  90年代の末に初めて Vae Victis を購入したが、それは私にとって 1972年に Strategy & Tactics誌を初めて買ったのと同じ空前絶後の出来事だった。 毎回雑誌が付いてる本格的なゲー ム (最初に入手したのは "Rivoli" ) を 入手する この好機を すぐに気に入り、早くゲーム研究に 没頭できるようにするため、駒の効率的な作成方法も学習した。 当然ながら定期購読もしているし、バックナンバーも全部手に入れた。
他誌の付録よりも “カラフルな” 新作ゲームを 一つ 一つ プレイしてみるのは大変楽しい。 これからは 読んで 読んで 読み返して、Vae Victis 全号に精通するようになりたい。

私から見て Vae Victis が S&T ( マップとユニットのデザインは依然として相当良質だが ) よ りも優れている点は、歴史ゲームの世界に 直接・間接的に 関係する領域すべてを扱う、その視 野の広さである。
"Art de la guerre" (戦争芸術) 、シミュレーションゲームの紹介 あるいは それを深く掘り下げた批評、それにフィギュアゲーム関連の記事。 それぞれのテーマに私は引 きつけれられてしまう。
第100号到達おめでとう、そして 200号が待ちきれない!

Stephen Neuville (ゲームプレイヤー・ルール翻訳者、テキサス州 センターヴィル、米国)


 第100号おめでとう。 Vae Victis は、その見事で美しいグラフィックの付録ゲームにより、我 々の業界における最も重要な立役者の一つとなっている。
100号以降の新シリーズで勝利街道を突き進んでください!

Andy Nunez (Against the Odds誌 編集長、メリーランド州 ソールズベリー、米国)


 第100号おめでとう!
美しい貴国でバカンスを過ごした25歳の時以来、このフランスの雑誌を僕は読んでおり、最も 敬愛しています。200号到達に邁進する編集部の皆さんと読者の皆さんのご多幸を祈ってます。

Phil (Pithead Miniatures社 社長、ロンドン、イギリス)


  友人達と Belica Third Generation 設立を考えていた 1996年、ヨーロッパでナンバーワンの ヒストリカルゲーム雑誌 Vae Victis に自分たちのゲームが紹介される日を夢見ていた。
月日は流れ、夢は現実となった。
我々は小さな出版社に過ぎないが、ヨーロッパで主要な地位 を築いた Vae Victis の誌面に自分たちのゲームの分析記事が掲載されていることを、本当に 誇らしく思う。 すでに 100号を数えたが、褒められたり ケチをつけられたり したゲームが多数 あるのが動かぬ証拠である。
ヒストリカルゲーマーである我々は、プレイしてみたかった、あるいは 買ってみたかったと思 うゲームの記事を読むのが大好きである (我々は ちょっとしたコレクターなのだ ・・・ )。
ここスペインでは、開封後、先にフィギュアのページを見て、それから 書籍や コンピューターゲ ームの紹介記事を読むというのが一般的。 我々はヒストリカルゲームの世界の最新ニュースを 届けてくれる Vae Victis を毎号楽しみにしている。 私は ボード・シミュレーションゲーマー だが、フィギュアゲーム関連の素晴らしい記事も同じくらい好きだ。

メジャーな出版社のゲームを扱うページと、あらゆる新興出版社のゲームを扱うページが同等 となるように拡張されてリニューアルした Vae Victis誌では、過去 (の実績) はハンデとなら ない。 ヒストリカルゲームのプレイヤー達が Vae Victis に感謝しなければならないのは当然 だろう。 彼らは 16年以上も前から 隔月で これほど律儀な支援をしてくれていたのだから。 無論、ニコラ と 彼の編集チーム が優秀であることも言及しておきたい。
感謝してるぜ!

Francisco RoncoBellica Third Generation 創立者、バレンシア、スペイン)


 Vae Victis は数年前からフランス語圏で唯一のヒストリカルゲーム専門誌である。 そのクオリ ティーや多様性、扱う分野の広さが、多くのゲームプレイヤーから高く評価される理由だ。
貴誌 と 編集部 がいつまでも活躍されますように。

Didier RouyPratzen Edition 社長、カリフォルニア州 サンフランシスコ、米国)


 私が Vae Victis を知ったのは ほぼ創刊当時の1995年、イタリアで開催された DBM のトーナ メント会場でだった。 私は全号揃えて所有しており、愛読書の一つとなっている。
Vae victis は非常に洗練されたレイアウトで作製された雑誌だ。 将来、第200号を読むのを楽しみにしている。

Lorenzo SartoriDadi & Piombo誌 編集長、キエーヴェ、イタリア)


  ウォーゲーム界が成熟しているなら、Vae Victis は 10年以上前に “最優秀プロフェッショナ ル誌” のアワードを受賞していただろう。 申し分ない製造品質、優秀な執筆陣、鋭い批評、毎号興味を引かれる記事、そして英米人デザイナーが滅多に採り上げないゲームのテーマ。 あと、忘れているかもしれないが、刊行ペースが正確であること!
私はナポレオン1世時代のゲームをプレイするわけではないが、 『ナポレオンが登場しないナ ポレオン1世時代のゲーム』 という私の願望を、たとえば "Pour Dieu et pour le Roy" や "Irlande 1798" など、私の大好きな2つのゲームで叶えてくれた。
最後に、Vae Victis は他のどの雑誌よりもこのホビーを世界に広めてくれたと 心から思って る。 貴誌の第100号にお祝い申し上げる。
フランス万歳、Vae Victis 万歳!

Emory Earl Toops (批評家・翻訳家、ノーフォーク、イギリス)


 初めて Vae Victis を見つけて手にしたときのことを覚えている。 その号はアウステルリッツ の戦いを扱っていた。
その頃の米英のヒストリカルゲーム誌といえば、挑発的な文体で書かれた同人誌か、はたまた 大学一年生が書いた仰々しい論文モドキのような記事を掲載した雑誌だった。 そのような雑誌は読者 ・ ゲームデザイナー ・ 雑誌編集者 の間に激しい論争を引き起こす他、何も生み出さな かった。
フィギュアゲームの雑誌は もっと落ち着いていて、洗練された外観で、昔から (ヒストリカル ゲーム誌とは) 異なる状況だった。 反面、その内容は薄切りの牛乳パン1枚のような刺激の無い ものだった。 戦闘序列が一つと、使い古しで唯一の情報源を基に作成されたヒストリカルノー トが一つ掲載されているだけ。 ウ〜ム、フィギュアゲーム誌で一番良いのは広告ページだった なぁ。

Vae Victis は特殊なポジションにあると言える。  実際、この雑誌は あんな論争や口論に はまりこんではいない。
この雑誌のゲーム分析記事は、ゲームデザイナーの威信を高める意図で ゲームそのものに目を向けずに書か れたことは一度もない。 Vae Victis に掲載されている記事の多くは、読者が そのゲームに興味 を持っているなら (より深く) 知ることができるように、ゲームのメカニズム と その論拠 を全面に押し出して記述されている。 編集者の最終的な見解がどうであろうと。
なるほど、 今でも 最大 かつ 最も詳細な ゲーム (モンスターゲーム) を崇拝する傾向が見受けられるものの 、Vae Victis の執筆陣は明らかに "Grosses tete" ( 頭の大きな人々、つまり 「優秀な人々」 の意 ) である。 そのため、彼らが私のような哀れな 『 ローストビーフ "rosbif" (イギリス人の蔑 称) 』 を啓蒙してくれると期待できるのだ。

採り上げるテーマの多様性、イラスト、付録ゲームのラインナップ、書籍の紹介、フィギュア ゲームのルール、そしてコンピューターゲームの扱い等々、これらは本当に手本になる。 Vae Victis はヒストリカルゲームの世界で もっと進化する雑誌として読まれ、楽しまれるに違い ない。
Vae Victis は実際に我々が情熱を傾ける対象 ( 訳注 : ウォーゲームね ) を刷新してしま ったし、世間が期待する 「ポジティブな姿勢」 という 最良のアングル から ヒストリカル ゲーム の世界を明瞭にしたのだ。

Charles Vasey (ヒストリカルゲームデザイナー、ロンドン、イギリス)


  Vae Victis 抜きで我々の 『ホビー』 を思い描くことなど ありえない。
この雑誌は世界中でヒストリカルゲームに関わる人々に、とてつもないものを提供した。 本物 の 「世界水準の雑誌」 を、である!
Vae Victis に掲載された OSG 製ゲームの分析記事や紹介記事が、どれだけ私の計画達成に貢献したかを思い起こしてみると良い。 Vae Victis の支援は 私にとってかけがえのない物だっ た。
ナポレオン への真の情熱を私と分かち合ってくれて ありがとう!

Kevin Zucker (OSG Games 創立者、メリーランド州 ボルチモア、米国)

 


以上の寄稿文は Frederic Bey Nicolas Stratigos が集め、翻訳した。


 

Fin

 


本記事掲載誌の Vae Victis 100号は、2011年9月に発行されました。

この非公式翻訳文は Vae Victis 編集部の許可を得て公開しています。

Translated by T.Yoshida

 

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