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written by Nicolas SEVAUX |
2016年に発売された Compass Games の "Fall Blau" の 続編 "Kharkov Battles" が同社から発売されたばかりだが、東部戦線マニアたちは これで満足だろう。 "Fall Blau" 用の 新シナリオ を 2つ提供し、本作の ゲームデザイナー である グレッグ ・ ブランチェット Greg Blanchett は やり残していた戦史物語の続きを再開させた。 1つ目のシナリオは、"Fall Blau" を 1943年2月5日まで延長して 74ターンの大規模な長期戦役を提供するもの。1942年6月28日にゲームを開始し、東部戦線 (独ソ戦) における '42年のドイツ軍による攻勢全体、ならびに 1943年初頭までのソ連軍による反攻をシミュレートする。 2つ目のシナリオは 1942年12月26日から 1943年2月5日までの期間に専念するものだ。 他にも "Kharkov Battles" には3つのシナリオがあり、それらは全て ハリコフ市 をめぐる幾重もの戦いに焦点をあてている。 まずは この都市を奪い返そうとするソ連軍の攻勢とドイツ軍による対応が生じた 1942年5月。 つづいて、マンシュタイン元帥が反攻を繰り広げて ハリコフ市街奪回に終わった 1943年3月。 そして最後の 『 星作戦 Operation Star 』 シナリオは、1943年2月の ソ連軍による ハリコフ方面への突破作戦 と、それに続く 1943年3月2日〜21日の作戦を扱う。 これだけあれば 南ロシア と 東ウクライナ の中にある 《 charodrome ( 訳註 : ギリシア語で 「メリーゴーランド」 の意 ) 》 で、かなり長期間、充分に楽しめる。 グレッグ ・ ブランチェット の手による この東部戦線モノの新作 は、"Fall Blau"の所有者にとって もはや必要不可欠 と思われる。というのも、この新作には 最新版のルール、改訂が望まれていた 「地形効果表」 、そして この 2つのゲーム を 1943年3月までに渡る長期キャンペーン へと連結可能にする 追加の駒 や マップ が含まれているからだ。 ゲームボックスの中には 他にも2枚のマップ … そのうちの1枚は冬季の色彩で描かれている … があり、その中心にはハリコフ市街が置かれている。あとは プレイ補助カード が10枚ほど、そして およそ 840個の駒 がもれなく入っている。とは言っても、1942年6月から 1943年3月まで続く 戦役のすべて を簡単にはプレイできないだろうから、"Kharkov Battles" を買うために 奮発して "Fall Blau" を所有する必要はない。 結論として、SPI の古典的な "Victory in the West"シリーズに触発された ゲームシステム を使用する "Fall Blau" に入門する時は、それほど大規模ではない ( "Kharkov Battles" の) シナリオ を用いるのが 良い方法 だと思う。 |
Fin |
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Translated by T.Yoshida |
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