5/2(水)
2時過ぎくらいまでは眠れなかったようであるが、思ったよりも暖かく朝を迎えることができた。
隣のテントがガチャガチャしてくるが、日の出は結構遅いのである。
先にテントの外に出たS氏は、白く曇っていて朝焼けは期待できないと言って戻ってきた。
・・・本当なのか??
約20分後、寒いのを覚悟でエイヤ!と寝袋から出て外に出た。
・・・・快晴!!彼は何を見ていたのであろうか?

日の出まではまだ時間があるので、半島の山に登ることにした。
朝一の運動はきつい。しかも寒い!
また、日の出との競争でもあった。
東の方角がだんだんと黄色に染まってくる。
空気が乾燥しているので、息を吸い込んでも体が冷える感じはしなかった。
根性で登るのみ!先はまだまだある・・・
ニェンチェンタンラが少し染まり始めた頃に、ようやく第一段目の丘の上に到着。
息が上がっているが、何とか日の出の写真を撮る。
日の出は、陰から陽の世界への転移。どこで見ても日の出の瞬間は印象的で美しい。

日の出が落ち着いたので、さらに上を目指す。
せっかく来たのであるから、最上部まで行ってみないと・・さらに2つ丘がある・・
写真を撮りながら、息を切らしながら登る。
湖面を広く上から見渡せるので気持ちが良い。
昨日の夕刻には氷が解けていた部分も、白く凍結していた。
頂上?には祠の形の休憩所があり、タルチョがはためいていた。
周囲の風景は大変美しかった。
大満喫気分で「下山」

テントに戻り、朝食(パンとお茶)を食べ、さらに湖のほとりへ。
昨日と違い、まだ日帰りの観光客が到着していないので、静かである。
ニェンチェンタンラの山々が美しく、いつまで見ていても飽きない。
ヤク餌の袋に顔を突っ込んで食事に夢中になっていた。
・・ラサを今朝の4時に出てここまで来たという人がいて、少し驚いた。

まだ、滞在していたい気持ちもあったが、風景がこれ以上変わらないので、
11時の出発を10時半に繰り上げて出発。
往路とは違って、割とスピードを出して走る。
峠を越えて、11時半にゲートアウトした。

13時頃に羊八井に到着。
温泉へにつかる予定をしていたので見に行ったが、大きなプールで、周囲は工事中。
プールが長方形で、学校のプールの形状であるのと、ゆっくりとつかるような趣もないので、
全会一致でパスすることにした。
この辺には、地熱発電所があり興味深かった。
そのまま、ラサへ直行したかったが、POLICE CHECKの通過時刻が14時より前だと
不都合があると運転手が言うので、羊八井で昼食にした。
私とH氏以外は、食欲がないとのことであった。
「豆腐と菜のスープ」、「木耳とひき肉の炒め物」、「白菜と肉の炒め物」と「ご飯」。
Y氏はスープのみ、O氏はほんの少し食べたのみであった。
私は、どんな環境でも食べることだけには執着があるようである。

ラサ帰着。頭の芯に若干の鈍痛があるが、空気が濃くなったので息が楽に感じられた。
ホテルにチェックイン。シャワーを浴びて少し休む。

19時半頃に夕食を食べる約束をしていたので、八角街をぶらりと1周。
曼荼羅を物色したが、思ったよりも高額であった。

O氏は、明日、ラサ→成都。
Y氏・H氏と有難くもナムツォを高度障害でキャンセルしたT氏は、明日、シガツェ・ギャンツェへ。
22時頃に解散。
中華料理に飽きたというO氏がピザを2枚も注文したのには閉口した・・・

宿に戻って就寝。
久しぶりにバックパッカー気分になれた一時であった。


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