5/5(金)
きょうはギザ地区。
超有名スポット!「ピラミッド&スフィンクス」を1日かけて観る予定。
タクシーの待ち合わせ場所へ行く。
昨日は、予定を変更しているので、今日はギザの片道だけでよいのである。
トラブル承知で、片道のみでいくらかたずねる。
運転手の共謀料金は、「50LE」で誰も譲らなかった。
ふざけたボッタクリ料金である。
昨日のFatataが来る前に他のタクシーで行ってしまおうとしたが、
彼はもうすぐ来るから待てと言う。客の自由はないらしい・・・
他の関係なさそうなタクシーに個別交渉してまとまりかけた頃に、Fatataが到着してしまった。
「私は、彼のお客」なので、暗黙のうちに彼のタクシーに乗らざるを得なかった。
「FULL-DAYは要らない、片道だけでいい」、「今日1日ガイドする」のやりとりでかなりうんざりしたが、
ゲートの中の坂の上までと言う約束で50LEとした。
黙ってバスで行けばよかった・・

7:15結局ゲートの手前で降りる。約束が違うが、これ以上関わりたくなかった。
ゲートの手前約50mに車止めがあり、日本の団体を乗せた大型バスが停まっている。
ゲートへ。ゲートの先の坂の向こうにはクフ王のピラミッドがド〜ンとあった。
大きい!う〜ん、昨日見たものとは格が違うではないか!シェイプも美しい!
そして、そこへ向かう道は、ゆるいがかなり長〜い上り坂である。
ポリスマンから、ゲートが開くのは8時なので右側のベンチに座って待つようにと言われた。
45分もあるので、軽くストレッチを開始。
クフ王のピラミッドの中に入るための、150枚/半日の限定チケットをGETしなければならないのである。
したがって、この坂道を全速力でダッシュする必要がある。
かなり手ごわいだろうか・・・バスには40人は乗っているだろうし、他のバスも来るだろう・・
などと考えながら、アキレス腱を伸ばしたりしていると、バスのエンジン音が・・・・
ン???・・・・そして、日本の団体のバスが動き出した!
そうか、ゲートの手前で待つのね・・・・と思ったら、ゲートがガラガラ〜っといきなりOPEN!!

えっ?!時計を見ると7:30???
・・と思う間もなく、反射的にダッシュ!
まわりからもワラワラと人が走り出す・・・
もしかして走っているのはみんな日本人じゃないの?
・・・・10人くらいは走っている。
何なんだ・・と思いながらも、走る!とにかく走る。
息絶え絶えになりながらも、坂の4/5はダッシュすることができたが、
そこから上は、ヘロヘロになりながらも根性で走った。
まずは、入域チケットを買う。
そこから、クフ王のピラミッドのチケット売り場まで200mくらい。
さらに走る。まだゆるい登り坂である。
なんとか「ゴール」。
バスには勝つことができなかったけれど、チケットを買うことができた。
そんなに焦って走る必要もなかったのではないか・・と思ったが、これでいいのである。
・・・いきなり走ったので、エネルギー消耗・・・ピラミッドに座って休憩。
おっと、ここで疲れていてはいけない。
そうそう、まだ朝一ではないか。
クフ王のピラミッドの中に入ろうと思ったが、
50人くらいの団体がゾロゾロと入っていくのが見えたので
まずは、ピラミッドの周りを1周することにした。
・・その頃には空いているだろう。
このピラミッド、昨日見ものと比べて積み石一つ一つが大きく、
また形がしっかりとしている。
石の一つ一つがしっかりと組まれているのがわかる。
大きいな〜本当に・・









ピラミッドをまわりこんでいくと、クフ王のピラミッドに隠れていた、
カフラー王のピラミッド、その向こうのメンカウラー王のピラミッドが見えてくる。
壮大・・・・三大ピラミッドと言うだけの事はある。
3/4周したところで、残り1辺を残して、
隣のピラミッドの方向へ行ってしまいたい気持ちになったが、
再び戻るには距離がありすぎなので、予定通りに1周。
ピラミッドの前には、バスがたくさん並び、大勢の人がいた。
朝一でダッシュしたおかげでチケットが買えたことを実感した。
クフ王ピラミッドの入り口へ。カメラを預けさせられた。
下りは長かったが、大回廊は見事!
天井?も高〜く、よくぞこんなものを造ったものだという感動と、
どうやってこの空間を設計できたのかという「謎」を感じた。
石落しの小さな抜け穴を2つくぐると玄室であった。
天井は高いが、ライトはものすごく薄暗く、ぼんやりとした中に石棺があった。
本などで読んだとおり、小さめの棺であった。
薄暗い中にたくさんの人がうごめいているのは、少々薄気味悪いものである。
人がどんどん増えてきたので、せっかくここまできたことを十分に満喫した後に出口へ戻る。
入場料は少々高かったが、一度は入っておくべきである。






さて、ピラミッドはまだ2つあるのだ。
カフラー王のピラミッドを通り越して、さらに向こうのメンカウラー王のピラミッド、
その向こう側のビューポイントへ・・・・・歩く・・歩く・・歩く・・ラクダも歩く、馬も歩く・・・
ほとんどの人が団体用のバスやタクシーなどで行ってしまうところではあるが、
歩いて行くことで、あらためて、広さ・大きさを実感できたと自己満足。
他に歩いている人は誰もいなかった。私一人・・歩く・・
ビューポイントでは、客目当てのラクダや物売りなどたくさんであった。人も多い。

来た道をもどりメンカウラー王のピラミッドを1周した。他の2つに比べて小さい。
横には住居跡のようなものが広がっていた。まぁこんなもんか・・

カフラー王のピラミッドへ。
北面と西面は、先ほどの道沿いであったので、南面から東面へ。
南面には、ピラミッドの表面から剥がれ落ちた赤色花崗岩がゴロゴロしていた。
石を刻んだ痕も残っていて、石の組み方をなんとなく知る参考になった。

結構歩いたので、疲れ気味。
このまま、参道を下ってスフィンクスまで降りてしまいたい気持ちであったが、
「船の博物館」を見逃がすわけには行かないのである。クフ王のピラミッドの横まで、根性で歩く。
博物館の中は涼しかった。再組み立てされた木造船は立派であった。
この木材が地中に残っていたなんて・・・土地が乾燥しているからこそである。

少し元気になったところで参道を下っていく。
歩き疲れているので下りは楽チンであるし、眺めも良い。
スフィンクスの後頭部からアプローチ。
この角度からの眺めは、想像していなかったが、河岸段丘を見下ろすいい眺めであった。
また、スフィンクスの目の前には確かにケンタッキーがあった。
下っていくとスフィンクスの手前に柵があり、このまま、下っていくことができないので、
左の道へからまわって下る。

おおっ〜!昔から「エジプトといえばこのアングルからの写真」という光景になった。
う〜ん・・なんともいえないな・・・と感慨に浸る。
いざ来てみないとやはりわからないものであるな〜。
横からも眺めてみる。
修理のための足場が組まれていたが気にならない程度であった。
FINISHがスフィンクスであるところがなんともヨロシかった。











13時前に後ろ髪を引かれながらも帰ることにした。
ゲートを出て、さてどうしたらいいのか・・
街道まで出たところで、タフリール方面行きのバスを教えてもらう。
ノートに番号も書いてもらって大変助かった。
しかし、なかなかバスが来なかった。
バス代は、25pt!なんなんだ・・・この安さは・・
そして、えらく長い時間がかかってどこを走っているかわからなかったが、ようやくランドマークを発見して安心した。
14時ころに帰着。とにかくよく歩いた・・・・。
昼食を食べてから、ホテルに戻ってでお昼寝。







夕刻。土産物を物色しようと、ハーンハリーリへ行った。
イスラム地区の中。なんなんだここは・・というものの大したものはなく
パピルスを2枚購入。しっかりとした店のものは質もよかった。


タフリールへ戻り夕食。
イスラムの人々は夜になると元気になるのではないだろうか・・

TOPへ 5/6へ