2、自動制御のソフトウエアー |
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ソフトウエアーについては機械装置の数だけ存在し各メーカーのノウハウでもあるので、私が利用した技術の一部を紹介し
ます。呼称については、私独自のものであり一般的ではないので了解いただきたい。
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@ トラッキング制御・・・・・PLC単体、PLC+パソコンを使う |
呼称 |
制御内容 |
追跡制御 | バーコードスキャナーやIDタグを読み取り分岐・合流するコンベアラインが一般的であるが、コンベアーラインを追跡テーブルに展開し、行き先データーをセンサーの入力信号で移動させることにより確実な分岐・合流を低コストで実現する。 |
整列制御 | 3方向からワークが供給され2列に隙間無く整列して送り出すタクトコンベアーの合流制御を行う場合、タクトコンベアーのワークの有無を把握して投入タイミングを決める必要がある。3基のワークコンベアーと1基のタクトコンベアーを整列テーブルに展開しデーターを移動させることによって投入タイミングを制御する。 |
同期制御 | 4種類のスピードの違うコンベアー(メイン1基サブ3基)を平行に走らせてメインのコンベアーに3ヶ所でアキュームを使わずに合流させる。コンベアーレイアウトをタイムテーブルに展開してデーターを移動させることにより同期をとる、サブラインがメインラインよりも1タクトすすむと同期のためスピードダウンさせる2タクト以上になれば停止させる、1タクト遅れるとスピードアップし追いつかせる方法で同期化させる。 |
連続段取替え制御 | 自動組立ロボットの仕様段取り替えを停止せず行う。追跡テーブル内に仕様データーを移動させることによりタイムリーに組立ロボットに仕様データーとスタート信号を与えることで連続段取替え制御を行う。 |
優先品差立て制御 | 機械加工ラインの機械と中間ストアーを追跡テーブルに展開し優先順位のデーターをNCテープエンドで中間ストアーに書き込む、次工程の機械がアイドル状態になったとき、中間ストアーの優先度の高いワークをその機械に指示することで、複雑な工程制御を優先度(納期順)の高い順に制御する。 |
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A RNC制御・・・・パソコンとNCを使う(周辺機器連動の時+PLC) |
呼称 |
制御内容 |
プログラムレス制御 | NC装置を持つ切削盤にパソコンを接続して、GT化した切削パターンを画面表示させる加工寸法を入力することによって自動的にNCプログラムを生成しNC装置にダウンロードし加工を実行する。CADCAMの前工程を省き納期の短縮を実現する。現在では、この機能を一体化した高性能の切削盤はある。 |
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B チェッカー制御・・・・双方向I/F、PLC、パソコンを使う |
呼称 |
制御内容 |
多品種対応試験制御 | ユーザー個別の一品料理の制御盤は多仕様となり出荷検査の見落とし・勘違いにより検査ミスが問題となる。双方向(入出力)のインターフェースをPLCに接続してパソコンで入出力の設定、チェック手順、入出力のタイミングを設定する。これをパソコンでシーケンスラダーに展開し自動検査を行う。 |
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C 遠隔制御・・・・携帯電話、PDA、MBA、PLC、パソコンを使う |
呼称 |
制御内容 |
遠隔監視制御 | 遠隔地にある設備の監視と起動停止制御を行う。設備側にはPLCを監視側にはパソコンを使う。通信時のみ携帯電話を接続するために異常が発生していない場合、監視信号がとれないので定時通報が必要。 |
D 計測制御・・・・PXIを使う |
LabVIEWはVIという部品を配線する感覚で計測制御システムを構築することができるので開発経験はありませんが、従来言語による開発と比較すると開発期間が相当短縮できるのではないかと期待が持てます。OSとのマッチングに多少問題があるように感じますが”グラフィカル言語”はPLCがそうであったように将来の制御言語として浸透していくと思います。
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