天国とんぼ 「一寸一言二言三言」

 ●No.0048 何万人に一人という特異体質ってやはり異常?

 私は、1991年1月15日に救われたのですが、それまでは、5年のうち、3年か、4年は風邪をひいていて、いったん風邪をひくと、咳が数週間、時には数ヶ月続くこともありました。

 今から20年近く前も、ある病院にかかっていましたが、一向に咳が止まりませんでした
 そのとき、父の知り合いのお医者さんから、ステロイド系の注射を打てば直るかもしれないけれども、あんたは何万人に一人という特異体質だから、怖くて打てない、あんたはこのままこの病気と仲良く、誤魔化しながら付き合っていくしかない、一生病院とは縁が切れない身体だと思って下さいという意味のことを言われました。

 薬の注意書きの内、妊娠以外はすべて該当していた私ですが、特異体質であることが本当に証明される日が来るとは思っていませんでした。
 あるお客さんのところへ行き、「お前は半年前から咳をしているけれど大丈夫か。いい先生を紹介してやるから行きなさい」と、その道の権威といわれている大学の助教授を紹介され、診て貰いました。
 「一発で直して見せます」という自信満々の先生が出した薬を飲んだ翌日から、血尿が出て、急性膀胱炎となり、やがて急性肝炎となり、黄疸が出るというところまで行き、約二ヶ月入院することになり、父の友人の先生の言っていたことが証明されたのでした。

 何万人に一人と言う特異体質は、ある意味、究極の少数派かもしれませんが、そのために少数派の味方になったわけではありません。
 小学六年生のときに、母から、「若年寄」、「小言幸兵衛」と呼ばれ、「その若さでそんなに保守的でどうする」と言われていたくらい保守的でしたし、自分でも、生まれる時代を間違えたという感覚がありましたので、考え方において、既に自分は少数派であることを意識していたことは間違いないようです。


  


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