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●No.0003 T先生の決心 クリスチャンは、我々に生命を与えて下さった存在をGODと呼び、主と崇めていますが、すべての栄光をその主に帰すべきと考えています。 アカデミー賞やグラミー賞の授賞式において、受賞者は直後のインタビューで、まず神様に感謝の言葉を捧げるのは、自分の力でとれたわけではないということを、まず主に示し、感謝の言葉を述べます。 我々も、そうした主への信仰こそが最も大事であることは頭では分かっていても、現実には牧師先生に対する依存が強かったことは否定できず、そうした教会の状況を、T先生が、信仰者としては決して好ましいことではないという認識でいたであろうということは十分に想像できていました。 子息であるJ牧師が福井で教会を持ち、教会員であったSさんが来春神学校を卒業し、牧師になることも決まり、教会の長老という役職を勤めるUさんを初めとする若い教会員の方が、聖書の学びの時間を持ち、礼拝において説教が出来るまでに成長したことを見届けた先生には、いよいよ、「その時」が来たという思いがどこかにあったように思います。 そうした状況で、I牧師から声をかけられた先生は、海外で宣教したいという意欲が一気に燃え上がったのだと思いますが、こうした状況を打破し、教会員の信仰をステップアップさせる必要を感じていたということが、今回の決断をする背景にあったことは否定出来ないのではと思っています。 とはいえ、還暦を迎えながら、宣教の意欲になお燃える先生の信仰心の強さ、恐れを知らぬ大胆さに、改めて感銘を受けた一人です。 T先生は、教会を離れたくはないけれども、I牧師や日本語教会の皆様の切実な思いに応えることを主が望むのであれば、それに従わなければならないと心に決められたのだと思います。 先の見えない将来に対する不安や、経済問題など煩わしいことを考えて、思い留まるのではなく、ただ主を信じて、先に何があろうと突き進もうとする先生の姿に、イエス・キリストの姿を見た思いがして、感動で涙が止まりませんでした。
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