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天国とんぼの『マスコミ報道講座』

 
4.記事の情報源が明らかになっているかどうかを確認し、特定されていない場合には、取材が実際に行われたかどうか疑いながら見ます。

 取材した日時や、取材した相手、情報源が、「関係者」、「情報通」などと曖昧であった場合は特に、記者が、勝手に噂を捏造したり、噂を基に自分で作文している可能性も考慮する必要があります。
 情報源の氏名が明らかになっている場合は、情報を提供した人間の事情を鑑み、対象人物と敵対していたり、恨みを持っている可能性のある場合は、その情報を鵜呑みにしないことです。

 和泉元彌に関する一連の騒動は、宗家にクーデターを起こした職分会側の言い分を一方的に、そのまま鵜呑みしたマスコミがことを大きくしたという、統一協会報道のときと極めて状況が似ています。
 伝統芸能の世界に、多数決の論理を持ち出し、弟子の数の方が多いから宗家は我々弟子たちで決めるなどというナンセンスな話を、感心して聞くレポーターたちの方がどうかしているのです。
 歌舞伎、相撲、落語、講談、日舞、華道、茶道など、古典芸能や伝統社会に生きる弟子たちが師匠、親方、家元、宗家を決めるなどという話を聞いたこともありませんし、そんな権利があるはずがないのです。
  そんなことは取材してみればすぐわかることなのに、テレビのレポーターたちにはそれがわかりませんし、わかる気など最初からないのです。
 対象者人物と情報提供者の関係などが記事の中で触れられており、情報の信憑性に対して記者自身が分析した痕跡がなければまず疑っておいて間違いありません。

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