デザイナーズ・ノート 
                選択ルール、訂正/新カウンターについて 
                 
                ( C3i 
                Magazine # 15 
                )  
                 
                 
               
               
                 
                 by 
                MARK SIMONITCH 
                 
                 
                 
                 
                 
              Rhino Games 
              ジョー・ユースト(Joe Youst)氏 と 私(マーク・シモニッチ)は、ある日彼が私に電話をくれた時から3ヶ月ほどの間、付き合いがあった。10年くらい前のことである。 
                ちょうどその頃出版された私の "Campaign to Stalingrad" を彼はプレイしていて、このゲームには問題点があることを私に知らせてくれたのだ。 
                ― ソ連軍が強力過ぎたのである。 
                彼の話を聴いて落ち込んだのか、信じられない気分になったのかは思い出せないが、私は直接対面プレイをするために彼の家まで訪ねた。 
                ジョーは真のゲーム・プレイヤーだ。 ― 最高のプレイヤーの一人である。  
                 案の定、彼は我がドイツ軍の 
                1942年春季攻勢を、第6ターンが終わった頃に完全ストップさせた。私達は親しくなり、彼は私の Rhino における最後のゲーム、"Decision 
                in France" の手伝いをしてくれた。 
                この何年かの間ずっと、ジョーは短時間でゲームを評価し、欠点を見つけ、さらにそのゲームをマスターできる人物として、私の尊敬を集めたのだ。 
              先週、彼が私に電話を掛けてきて Ukraine'43 は面白いゲームだと言ってくれた時、私は有頂天になっていた。しかし、このゲームには多少問題点があると彼が言った時点で、私は動揺した。というより、Ukraine'43 
                が最も厳格なテストの一つに合格していることを彼は気に入ったのだ、というのが真相だと私は考える。  
                幸いなことに、彼が作成した問題点のリストは比較的重大ではなく、しかもジョーは各問題点に対しての解決策を提示してくれたのだ。それらは全て理解しやすいので、以下に 
                私の公認のもとで 公開する。  
              基本的に、ジョーはソ連軍有利と信じる立場の人物だ。 もしあなたが同じ結論に達しているか、あるいは技量に差がある対戦相手との間でシナリオのバランスをとる手段として使うために幾つかのルールが欲しいのなら、下記の追加ルールのいくつか、または全てを採り入れると良い。 
               
                 
                 
                  
              公式 選択ルール 
               
                1.拡張移動:  
                 
                拡張移動を利用するユニットは、来るべき戦闘フェイズの間、その支配地域(ZOC)を失うが、ZOCボンドまでは失わない。これは私のお気に入りの改良点だ。 
                拡張移動は、これまで思いもしなかったような過激な使い方をされるようになる。 
               
                2.ソ連軍の燃料欠乏:  
                 
                補給源から7ヘクスを超えて (訳註:8ヘクス以上) 離れて位置している各機械化/砲兵ユニットについてダイスを振る代わりに、補給源から5ヘクス以上離れて位置する場合にダイスを振る。 
                 
                これにより、ソ連軍プレイヤーはドニエプル川への進撃を兵站面で支えることが、以前より少し困難になる。  
               
                3.戦闘団ユニット:  
                 
                (注:これらの新しいユニットは、C3i 誌 15号で提供されている) 
                 
                ドイツ軍の装甲/装甲擲弾兵ユニットが最終ステップを失う際に、適切な戦闘団(カンプグルッペ:KG)ユニットと取り替えられるチャンスがある。 
                 
                ダイスを振って、出目が1〜3なら KG ユニットは受け取ることができない。4〜6ならドイツ軍プレイヤーは(適切な種類の)KG 
                ユニットを受け取り、壊滅した師団が存在していた(さらに必要なら、それに従って後退した)ヘクス上に置く。 
                対象となるユニットが SS 装甲擲弾兵師団の場合、ダイスの出目に1を加える。 
                もし KGユニットが除去されたら、もとの師団は補充 (訳註:復帰?) 
                できなくなる。 
                KGユニットに補充を実施した場合は、もとの装甲/装甲擲弾兵師団を戦力減少面で復帰させる。 
                両プレイヤーは、どの師団がどの KGユニットとペアになっているのかを把握していなければならない。KGユニットを使用しても、マグニチュード決定時に装甲師団を3ステップとは勘定しない点に注意すること。 
               
               
                4.指揮と統制:  
                 
                大規模戦闘(23.1)の場合のみ、単一ヘクスを攻撃する全てのソ連軍ユニットは、同一正面軍 HQ から(7ヘクスまでの)補給線を辿れることが要求される。ソ連軍は単一ヘクスへの攻撃の際、2つの異なる正面軍から補給線を辿るような複数のユニットを組み合わせることができない。 
               
               
                5.ソ連軍 空挺旅団:  
                 
                ソ連軍空挺旅団は第1ターンに降下してはならない。第2ターンから第4ターンの間は 1個旅団だけが降下できる。 空挺ユニットが枢軸軍の 
                ZOC内に降下した場合、空挺降下表を参照してダイスを振るときの出目に2を加える。 
                これは既に公式の訂正箇所となっている。 
                 
               
                 
                 
                その他のユニット 
               
                ★ 第47装甲軍団:  
                 
                第6ターンに、第 2 SS装甲軍団カウンターを第47装甲軍団カウンターに取り替える。  
                このルールには何の効果もないのだが、8月中旬に SS装甲軍団がイタリアへと発った事実を反映している。第47装甲軍団は、マップ上の第 
                2 SS装甲軍団ボックスを使用する。 
               
                ★ SS 騎兵師団:  
                 
                C3i 誌 15号に訂正カウンターが用意されている。 
                (訳註:減少戦力面の移動力値が訂正された)  
               
                ★ 第2降下猟兵師団: 
                 
                装甲師団や装甲擲弾兵師団と同様の方法で、戦闘団を創り出せる。  
                
              Fin 
               
               
                訳者より :  
                Ukraine'43 を所有している方には、訂正・追加カウンター入手のためにも、本誌 
                C3i 15号を早めに購入なさることを お薦めします。  
               
               
              本記事掲載誌の C3i 
                Magazine 15号は、2003年12月に発行されました。 
                この非公式和訳文は、GMT 
                Games の許可を得た上で公開しています。 
                というよりも、GMT は翻訳文公開に対して、かなり寛容みたいです。  
                 
                 
                 
              Translated 
                by T.Yoshida 
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