参拝というのは、神社に行ってお参りすることですよ。
・手水(てみず)
まず、手水舎の前へ行き、一礼しましょう。
それから、柄杓(ひしゃく)をとって水をすくい、左手・右手の順に水をかけて清めます。
つぎに、柄杓の水を左手に受けて、その水で口をすすぎます。
柄杓に直接口をつけたり、その水を飲むものではありません。
そのあと、もう一度左手に水をかけて、柄杓をもとの場所にもどしましょう。
ハンカチなどで口と手を拭いて、手水は終わりです。
・二礼二拍手一礼(にれい にはくしゅ いちれい)
実際に、お参りするには
まず、お辞儀を2回します(正確には、腰の角度が90度になるように)
それから、両手を胸の前であわせ、右手を1関節分だけ手前にずらし、2回手をたたきます。
これを拍手(はくしゅ)と言います。
「かしわで」と言うのは「拍」の字と「柏」の字が似ていて間違えたからです。
最後に、お辞儀をもう一度して(90度)、おしまいです。
・神様に何かをお願いするときなどは、二礼の後に心の中でお願いするといいでしょう。
・お賽銭をあげたり、鈴をならしたりするのは、特に決められていませんが、二礼二拍手一礼の
前にするのがいいと思いますよ。
二礼二拍手一礼の前後に軽く会釈をすると、よりいいでしょうね。
・神道では、清らかであることを最上のこととしています。つまり、神様にお参りする人が清浄であれ
ばあるほど、それは良いことだとしているのです。それで、手水を使って、清らかになった参拝者に
更に、お祓いをするのです。
これは、「手水」で体の外側の清浄と、「お祓い(正確には修祓と言います)」で体の内側の清浄を
求めるという事をしているのです。
6月4日 長屋のご隠居さんのご質問
神社本庁が包括する神社でのことですが....
神職は「神職身分に関する規程」(昭和36年6月20日規程第1号 平成2年6月改正)によって、その身分が規定されています。それによりますと、神職の身分は、特級・一級・二級上・二級・三級及び四級の六等級とされています。
その身分によって、今度は「神職の祭祀服装に関する規程」(昭和21年6月26日規定第13号 昭和63年7月改正)に基づいて服制が定められているのです。
その神社での大祭で用いられる正装で比較してみますと、男性の場合は
袍(ほう)の色 袴(はかま)の色
特級 黒 白
一級 黒 紫(藤の紋)
二級上 赤 紫(藤の紋(薄い))
二級 赤 紫
三級 緑(青) 浅黄(水色)
四級 緑(青) 浅黄(水色)
ということになります。袍(ほう)というのは、いわゆる上着です。但し、他にも沢山の服装がその時所位によって、細かく定められていますし、色の表現も正確ではありません。また、女性神職の服制も定められていますので、ひとことでは説明できませんが、追々、本編の方でも取り上げたいと思います。ただ、言えるのは、誰かが偉くないと言うことはないでしょうね。
6月17日 ご隠居さんのご質問
本編をお楽しみに....(あ、逃げたな)
Sun, 31 May 1998