祭式なんでも掲示板
平成13年4月
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その言葉 投稿者:小鈴 投稿日: 4月 2日(月)01時35分04秒
『儀式』大祓儀條より
「大臣宣云、常乃任示任令祓。辨已下稱唯。」(だいじんせんしていは
く、「つねのまにまにはらわしめよ。」べんいかいしょう。)
仙台叢書別集第一巻・『儀式考』に拠ります。が読み・箇所の抽出に
関しては自信はありません。 訂正を待ちます。
もしこれが正しければ、例の箇所での宮司の言葉は、「常のまにまに
祓はしめよ」ということになりましょうか?
たわいのない台詞とも見えましょうが、これってやっぱり神道の有り
様そのものですよね?
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つねのまにまに 投稿者:名吉庵 投稿日: 4月 2日(月)07時30分15秒
たいへん重い言葉だと受けとめます。神宮の祝詞にも「つねもたてまつ
る…」とあったような気がします。そこには《常》にそのことを行なっ
ており未来も不変であるという確信があります。
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神饌の鯛 投稿者:小鈴 投稿日: 4月 3日(火)18時36分07秒
神饌の鯛の縛り方を知りたいのですが、皆様はどうなさってますか?
きっと、最初は尾鰭から始まりますよね?それが口に至って…。その先
はどうなっているのでしょうか?
鯛を麗しく見せるための故実・秘伝(と云わず実際にどうしている
か)などあれば、教えて下さい。
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鯛 投稿者:名吉庵 投稿日: 4月 3日(火)19時31分10秒
私は二本の麻を用意し、一本は二つ折りにして輪の部分を背ビレにひっ
かけて口に廻します。もう一本は尾ビレを括ります。それら二本を真ん
中で結び切りにします。〔真弓先生伝〕
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ウチのやり方 鯛 投稿者:請土 投稿日: 4月 3日(火)22時31分26秒
どうも、おひさしぶりです。
小鈴さん
通常がどのやうなものかは知りませんが、
ウチでは、
先ず尾に廻して結び、片側の麻緒を口に引っ張り
そこで口に引っ掛けた段階で、魚体を半月形に曲げます。
次に口に噛ませた麻緒を背面を通して、
背鰭の二番目あたりの芯に掛けます。(魚に応じて背面胸鰭を経由させる
こともあり)
掛けた背鰭より再び背面に廻し、腹鰭まで引つ張ります。
腹鰭は巻き込むやうにして麻緒を掛けて、再び口へ。
口より掛け出した麻緒を、初めの尾・結び目片側と共に最後に結びま
す。
麻緒の結び出しの端を切り揃へます。(概して魚体の三分の一程の寸法)
表面の胸鰭を横亘しの麻緒に引き掛けて、鰭を立てることを以て完了。
名吉庵さん
下にあるやうな真弓先生伝は、ウチでは断絶せしものと思はれます(笑)
先生の息子さんが今ウチにみえますので、また聞いてみまーす!
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ありがとうございました鯛 投稿者:小鈴 投稿日: 4月 4日(水)22時11分19秒
名吉庵さま、請土さま、どうもありがとうございました。
なかなか手引きもないことだったので、疑問に思っておりました。参考
にさせていただきます。
(祭式教室の鯛は自力で反ってるので…)
何か良い写真はないかと探していたら、春日祭御戸開八種神饌に面白
いものがありました。
鯛の口の中から通した麻緒で、高坏から鯛をぶらさげる。
神道博物館に模型がありますが、変わった方法ですよね。
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魚貝・海藻のこと 投稿者:御隠居 投稿日: 4月 5日(木)21時57分57秒
おもしろい話題が出ました。神道博物館のは印象的です。
『神饌と饗膳』八束清貫著(附『飲食と民俗』中山太郎著)S12/6/20稿
『神饌の作り方』照本亶(ゆたか)編 S7/5/15帝國神祇會発行
後者にも括り方が出ています。大学図書は検索していませんが本庁に
はあります。
抄録したかったのですが、あれこれしているうちに話題が過ぎてしま
い...(反省)
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ちなみに 投稿者:請土 投稿日: 4月 8日(日)21時24分34秒
神道博物館にそんなんあったんですね(^^;)
すっかり記憶から遠くなってましたよ〜
そういえば魚の結び方とは打って変わって、
ウチでは中祭・大祭にて卵を御供えします。(野鳥の代わりにらしい)
その用意の仕方は、
素焼きの皿に、日供などの御供えした後の撤下塩を盛り付けて
そこに卵を刺して立てるようにして盛り付けします。
その皿の外周に添って榊葉を置いております。
ほかの所では卵を供える時は如何でしょうか?
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ウチでは… 投稿者:彌三郎 投稿日: 4月 9日(月)00時11分31秒
ごぶさたしてます。彌三郎です。
“括り方”もカキコしやうと思ひましたが、既に話題が過ぎてしまひま
した(^^;
ウチでは、まづ三方に白紙の掻敷を敷き、その上に撤下米を敷きつめま
す。この米の上に卵を横長に置き、ピラミツド状に積み上げてゆきま
す。出来上がつたら、卵と卵の隙間に榊葉を差し込み、完成。
同じやうに見える卵にも、かなり形に違ひのあるのが実感できます。
参拝者からは「崩れませんか?」と聞かれますが、かなり安定してゐま
す。
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更に 投稿者:彌三郎 投稿日: 4月 9日(月)00時30分04秒
更に皿ではない例を(寒)。
普通、野菜は土器に横にして盛り付けると思ひますが、ウチは違ひま
す。縦。
三方に掻敷を敷き(好きやなぁ〜)、野菜を立てて盛り付けます。大根や
人参等は安定しないので、シツポの部分は切つてしまひます(←オヒオ
ヒ)。
隙間に柔軟性のあるピーマンを詰めるやうにして安定させて完成。
立てて盛るのでかなり重く、伝供が辛い。
多分、ウチって変
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うちでは... 投稿者:御隠居 投稿日: 4月 9日(月)10時20分50秒
どっかで聞いたと思ったら「いだしぎぬ」ですね。雅(ちがうって)。
打出は...うちではあげませんが、支部の頒布祭の時、籾殻(まんま田
舎ですワ!)を敷いて卵を載せてありました。不安だったので「震度3(←
失礼)」程度で「確認」したことを覚えています。
前回紹介した部分には「敷葉」についても出ていました。時間がない
ので抄録だけでご勘弁を。
・(土器の上に)、葉末(葉の先端)を四方に本を中に集めること
敷紙は土器の下に使いませんね。
・神宮では丸身(まんま、素。←悪い説明例(笑))の魚類は頭を左に腹を
己の方に向けて盛る。但左方に奉奠するものは背を己の方に向けるとあ
り、式部寮(※)では双方腹を向けらるといふ。川背海腹の別をしないの
である(現行ですワ)。
又、伊勢神宮では鯛は臓腑等鰓(えら)の所より抜去り、頭を左に腹を
己の方に向けて置き尾の付根の所に麻の一端を結び、次に口に引渡し、
適宜に引締め、次に背の鰭(ひれ)に懸け口に引きて結止め胸鰭を尾より
口に引きたる麻に立てて挟む。
切身は先づ三枚に卸したる身を片身つゝ其中間より切断して二切とな
し長短なき様、両端を能く切揃へ皮目を下にして二切並べ其の上に皮目
を上にして二枚を重ね盛る。
※例のM8『神社祭式』は「祭式」にて、余計なことは一切書いてありま
せぬ
その他、鰈、乾烏賊、乾鯛、鰹節の選別、章魚(たこ)と...耳が痛くなり
そうですワ。
春祭がおわって覚えていたらまた。
http://PDV-LC20(薄型DVDプレーヤー)を買って「PS2が良かった」と言わ
れても後の祭〜
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鯛 投稿者:弥三郎 投稿日: 4月12日(木)23時08分44秒
カキコがあまり進んでいないようなので、鯛の括り方についてフィード
バックし鯛と思います(寒)。
ウチではまず麻苧を尾に括り、鯛を半月状に反らせて口(下顎)に結び
付けます。
次に胸鰭を一条裂き、裂いた部分をエラの下に挟み込んで鰭を立たせま
す。
次は背鰭の第一棘を剪定鋏などで切り取ります(←いいのか?)。そし
て鰭を立たせ、第二棘の根元に先程切り取った第一棘を突き刺し、鰭を
固定させます。
腹鰭も背鰭に同じくし、完成。
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雪洞扇のこと 投稿者:小鈴 投稿日: 4月15日(日)19時08分17秒
雪洞扇の表裏(金銀)に関して疑問があります。
現行では金を表に、銀を自分に向けていると思います。神様に貴色を向
けていると考えれば良いように思えますが、これを開くと銀が上面にな
ります。これは良くないのではないでしょうか?
扇を開くことは作法上ございませんが、やはり開いたときに金が上面
になるように、金を自分に向け、銀を表に向けて持する方が雪洞扇の構
造に叶っているように思います。
女子正服の際に持つ胡粉彩色檜扇はどちらを手前にして持つことにな
っていますか?
う〜ん、考えすぎでしょうか?
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祭式大成には…… 投稿者:まさ 投稿日: 4月16日(月)14時37分44秒
P.48に、「扇の表(衵扇ならば彩色絵の美しい方。ボンボリならば金箔
の方)を外に向け……」とあります。
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教えてください。 投稿者:啓介 投稿日: 4月16日(月)15時10分53秒
大阪で巳を祭る神社を教えてください
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自問自答… 投稿者:小鈴 投稿日: 4月17日(火)00時02分25秒
仙石宗久著『十二単のはなし―現代の皇室の装い』(平成七年・婦女
界出版社)によれば、檜扇(女子用の彩色檜扇)の要には表に蝶の、裏
には鳥を象った金具が使われているそうです。ここに言う表裏とは、即
ち扇面の表裏と対応していると思われるので、持するには当然表を上に
向け、裏を下に向けてするものと考えるべきではないでしょうか。
『古事類苑』の服飾部などで持扇の古例などを見てみますと、左手に
持扇することもあったようで、この際には金面が外になっていたことと
思います。
要するに、扇に関しては「金を外に向ける」と考えるのではなく、
「表(おもて)面を上にする」と考えるべきなのではないかと思います。
ちなみに長谷晴男著『神社祭式同行事作法教本』には扇の表裏に関す
る記述は無いように拝見いたします。
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>啓介様 投稿者:まさ 投稿日: 4月17日(火)01時53分35秒
巳を祭る、と言っても様々あると思います。奈良の大神神社の巳信仰の
ようなものや水神に関わる龍蛇神も祭られます。より具体的に質問して
いただけませんか?
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扇のこと 投稿者:御隠居 投稿日: 4月17日(火)23時52分51秒
レスが遅くなりました。
来月の研修会(県内だけ〜)で「結び」についての講義(というより殆ど
実技(笑))案が採用されましたので資料を作成していたところ、材質から
絹→綾→錦と底なし沼に嵌ってしまい、果ては繻子金襴銀襴緞子まで至
り、また羽二重に戻りと...毎晩「格闘(泥仕合?)」でした。
前回の打出については、小鈴どのご指摘の『十二単の話』40頁に美し
い写真が出ています。
さて、広げないというだけで深く追求していませんでした。確かに持
扇の形から広げると(作法は知らない(笑))銀が開きますね。広げ方も
色々ありましょうが、簡易な理解としては、
基本的には表裏の所作(あつかい方)は笏に同じ。広げるにしても(面は
「折り」ですが)
檜扇の飾糸等は「祝詞と同じ」と覚えればよい(単純に神前作法として
はの話)
と思います。扇に書きつけて相手に送るときは要を逆にしますし、その
時は「自分向け」に持ち直すはずです。
面だけに拘りすぎると、では銀面を表にして? 上橋が下に? あれれ??
ってなりそうですね。確かに掌を相手に向ける持方ではない(うら面が
相手に向く形)絵が多い(『有識故実大辞典』鈴木敬三編544頁など)です
が、これは絶対的に向きを考慮する「神前の作法」とは異なりますし、
浦安舞でも例えば両手を左右に広げて扇を立てた時は、金面に当る扇面
(掌)が神前側ですからね。
表裏両面に彩色されていた例は、ご指摘のように多く散見されます。
→『装束拾要抄』上一七「松鶴亀ナド祝物ヲ書キ、裏ノ方ハ蝶小鳥ヲ書
キ」など。他に見たければ『廣文庫』「あふぎ」に山ほど...
廣文庫が安く欲しければ、日本書房(国語関係書がお得意)千代田区西
神田2-8-12(電話は御勘弁を→必要ならメールで)に確か六万円台で出て
いるはずです。もちろん全巻(25冊くらい?)揃っています。書いちゃった
から早い者勝ちですワ。わははは。(う〜む泥仕合の影響が未だ残ってい
る...鼻血くらい出ますか(笑)) 誠心堂書店から水道橋へだいぶ歩いた
所(殆どドーム側)です。小鈴さんは行きましたか?
余談ですが『十二単の話』の9頁イラストの飾糸の「巻き」は反対です
ね。同書17・33(祝御懐妊)・74頁の写真と比較してみてください(それで
も不可解(笑)ならば、どこぞの装束屋のカタログあたり(例:井筒74頁女
子神職正装)で解ります)。『有識故実大辞典』541頁下中央の図あたりか
らでた誤解ではないでしょうか? 手元にない(明日、神○庁で確認してみ
ます)のですが、確か井筒の「有職故実掛図」でも同様の間違いがあっ
て、当県の先生が福岡店に「○万円もするクセに何だっ!」って抗議され
て...(笑:でしたね←多分ご覧になられていらっしゃるはずですから...
今日の会議お疲れさまでした)。同じ会社なのに変ですね。そろそろ休み
たいので、ではまた。
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鯛を発見せり 投稿者:掃部 投稿日: 4月18日(水)22時56分35秒
その時、何故か私は、
『神宮』(神宮司庁編集・発行)をめくっていると、
「毎日のお祭り」のところにある絵に目がとまりました。
ということで、
32頁に鯛の絵が。ちゃんと糸?で縛ってあるのが解りました。鰭は
立ててあります。(やっと仕組みを)納得。
『神宮』(神宮司庁編集・発行)は神宮実習の折に頂いたものであり
ました。今ごろ感謝なり。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hinoki/1813/
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扇→鯛 投稿者:小鈴 投稿日: 4月19日(木)22時54分49秒
扇の件、自分でも何が何やら分からなくなってまいりました(笑)。
やはり祭式作法としての持扇法は、構造がああだ向きがどうだと騒ぎ立
てる類のものではなく、厳然として 御祭神を中心とし奉るものだと考
えるべきなのでしょう。レスありがとうございました。(「結び」の講
習、すごく面白そうですね。祭研でもやればよかった(笑)。『広文庫』
ですが、今手持ちが…)
神宮の鯛のことですが、『神饌調理心得』という司廳が出したと見ら
れる資料には、
一鯛(六寸土器)姿ノマゝ 但臓腑等ヲ鰓ノ所ヨリ抜去ル
之ヲ盛ルニハ頭ヲ左ニ腹ヲ己ノ方ニ向ケテ置キ尾ノ付根ノ所ニ麻ノ一
端ヲ結ビ
次ニ口ニ引渡シ適宜ニ引締メ次ニ背ノ鰭ニ懸ケ口ニ引キテ結止メ胸鰭
ヲ尾ヨリ
口ニ引キタル麻ニ立テゝ挟ム
とありました。 胸鰭は第一棘を裂いて鰓に差し込んで立てることもあ
るとか。
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ジンジャかジンシャか 投稿者:御隠居 投稿日: 4月21日(土)16時10分00秒
某方から「困る困る。本当のトコロはドウなの?」と...(笑)。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。一応、漢呉の音から説明しましたと
ころ...
to 掃部君
> 頂いたものでありました。
以前、小鈴殿もお書きでしたが「本の方から寄ってくる」って事があ
りますねえ〜(笑)。
私も(何故?か『神道文献概説』に夾んでいた)『「神」と「社」の文字
について』福田福一郎著(発行年月日不明)を「発見(笑:再発見?)」して
おりました。徹底的に(含「祇」の字)分析してあります。極、結論のみ
を示せば(誤解が生じても困りますが)、
・神 示は神の意を表し、申は天上よりの神秘を表したもので、
神の字は「あまつかみ」を表彰した文字である。
・社 は土地、
・祇 は土地に生じる樹木の尊ぶべきことを示している
となっております。流石に「よみ」については書いてありません。「日
本語」の問題ですからね。しかし、これを某方にお見せしても...「ワカ
ランッ!」って言われそう〜(苦笑)。
丁度、『教学研究所紀要』第六号にて西宮先生が「『神道』の語義」
をめぐつて」の中で、「神道」のよみについて論述されておられます。
同書の研究ノートでは、談山神社の石橋和彦権禰宜さんの、
「神社祭祀における雅楽奉奏の意義と効果
-特に「音取」の歴史的変遷と音楽構造を中心として-」
が、所載されていますから、見てみて下さい。多分「先生」はお持ちの
はず...(「まだ私も読んでいない!」って仰られるかも?)。
『日本音楽叢書』が引かれ、思わぬ所に警蹕が引用されていることを
知ることが出来ました。楽家の目があるところでは背筋が伸びそうで
す。
多少古い話ですが、
『復刻秋田県神社庁報』H8/10/31秋田県神社庁発行 上【1号(S25/3)〜
69号(S44/12/10)】 第十六号【昭和32年6月30日】で、斎藤藤江さんと
いう方がお書きになった「神社祭祀と音楽」という記事があります。祭
祀楽、奉奏楽、奉納楽などのカテゴリが見えています。
to 小鈴どの
いへいへ、開かないと湧いてこない疑問(笑)でしょう。今後もあっち
こっち、いぢくりまわして(笑)下さい。「結び」は又帰郷の際にでも。
文字にするのは難しいですからねえ〜。
白状すれば、実は「発端」はココでの鯛の麻緒の結びからです。あり
がとう。
祭式委員研修会は一般の県内神職祭式研修会とは異なり、辞令を受け
た委員だけの、いわば実践スペシャリストの会(大袈裟?)です。とりあえ
ず、結切や諸鉤(含水引)から始めて
・蜷(にな)結び
・總角結び
・紐抜き(一種のゲーム)
などを全員がマスター出来ます。
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例解例 投稿者:小鈴 投稿日: 4月23日(月)09時05分01秒
神社本庁−ジンジャホンチョウ
神社庁−ジンジャチョウ
神社神道−ジンジャシントウ
神社祭式−ジンジャサイシキ
辞書を引いても「ジンシャ」の項はないように…
ただし、実家の方(大分県)では、よく「〇〇ジンシャ」と言ってま
す。
ヤスクニジンシャ、ゴコクジンシャ。(天神社−テンジンシャ、は特例
でしょうか?)
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ふっふっふっ 投稿者:御隠居 投稿日: 4月23日(月)18時40分24秒
> 神社本庁−ジンジャホンチョウ
> 神社庁−ジンジャチョウ
そう来ると思った(笑)。
社寺・会社の略称「社」。慣用読みとは言えないでしょうね。
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神社は 投稿者:まさ 投稿日: 4月25日(水)11時55分54秒
「かみのやしろ」ですね。音読するなら、一般的には「じんじゃ」でし
ょう。
『日葡辞書』には「Iinja(ジンジャ)。カミノヤシロ」とあるようです
(日本国語大辞典によります)。
また「ジンシャ」の形も現にありますので、誤りとは言えないと思いま
す。
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星の対応一覧ご紹介1 投稿者:御隠居 投稿日: 4月25日(水)14時58分20秒
> みなさま
「じんじゃ」に関するレスをありがとうございました。
行あふれで見難くなるかもしれません。ご容赦下さい。「あの手この
手」で
フォントサイズをタグで調整すると、これまた見づらくなりますし...
・黄道二十八位星名
宿名 星名 古名(真名・かな順) 学名(星座・主星名) 晋書
星宿名
角 すほし 中時 しなつぼし Virgo おとめ Spica
右角
亢 あみほし 沫水 あわみのほし Bootes 牛飼 Arcturus 攝
提大角
※1氏 ともほし 多武 たむのほし Libra 天秤 Zubenes Chamali
※1氏
房 そいほし 朱丹 そほにのほし Scorpio さそり Graffias
房
心 なかごほし 中腑 なかごのほし 〃 〃 Antares
心
尾あしたれほし 沼藻 あしつきほし Ophiuchus 蛇遣 Ophiuchus
尾
箕 みほし 箕井 みいのほし Sagittarius 射手 Kaus
Borealis 箕
斗 ひつきほし 水際 きつきのほし 〃 〃 Ascella
南斗
牛 いなみほし 因美 いなみのほし Aquila わし Altair
河鼓(大将軍)
女 うるきほし 占伎 うらひとのほし Capricornus やぎ Dabih ※a
索牛中央大星
虚 とみてほし 楫人 とりてのほし Cepheus ケフェウス
Alderamin 離宮
危うみやめほし 泉女 ゆひやめのほし Aquarius 水瓶 Sadalmelk
危
室 はついほし 沙草 かやつりほし Pegasus ペガスス Markab
室
壁 なまめほし 四方見 ないまみほし Andromeda Alpheratz
壁
奎 とかきほし 高木 たかきのほし 〃 アンドロメダ Andromeda
M1※3 奎
婁 たたみほし 踏羅 たたらみぼし Aries 牡羊 Hamal
婁
胃 こきへほし 扱稲 こきねのほし Cetus 鯨 Menkar 天
菌※4
昴 すばるほし 須婆婁 すばる Taurus おうし Pleiades
昴
畢あめふりほし 籾篩 ちりたてほし 〃 〃 Aldebaran
畢
觜 とろきほし 三来 たたらきぼし Orion オリオン Mintaka
参
参からすきほし 鵲裳 からすきほし Canis Major 大犬 Sirius
狼
※2井ちちりほし 知覧 ちしりのほし Gemini 双子 Pollux
北河
鬼たまほめほし 蟹泡 えばらのほし Cancer 蟹 Cancer M44※3 積
尸気(天尸)
柳 めりこぼし 鳴炉 なるこのほし Hydra 海蛇 Alphard
柳
星ほとほりほし 元祝 もとほりほし Leo 獅子 Regulus 太微垣
上将
張 ちりこほし 雛子 ちりこほし Crater コップ Alkes
翼
翼 たすきほし 田付 たつきほし Leo 獅子 Denebola 五
帝座
軫みつうちほし 溝空 みぞうちほし Corvus からす Gienah
軫
※1(抵の旁の外字)
※2 相聞 ことといぼし Gemini 双子 Castor
※3 メシエの分類による星雲星団
※4 (草冠がない外字)
※a 牽牛?(ならば一つ上のアルタイル)誰か晋書天文志をあたってくだ
さい
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星の対応一覧ご紹介2 投稿者:御隠居 投稿日: 4月25日(水)14時57分05秒
・黄道二十八位石位拾遺
古名(真名・かな順) 西洋(星座・主星名) 晋書天文志星宿名
遺舟 いたとりぼし Bootes 牛飼 Arcturus 右攝捉
洩疏 かのこぎぼし Bootes 〃 Arcturus 梗河
巨炎 かさはやぼし Libra 天秤 Zuben el Genubi ※1氏
賀茂 かものほし Corona Borealis 冠 al phecca 貫索
蜻蛉 あきつぼし Scorpio さそり Gschubba 房
鳩塒 うきづのほし Ophiuchus 蛇遣 Cebalrai 宗正
織女 かぢばのほし Lyra こと Vega 織女
木梨 きなしのほし Cygnus 白鳥 albireo 左旗
千種 ちくさのほし Capricornus やぎ Algedi 牛
朱卵 みかのほし Cygnus 白鳥 Deneb 天津
莎茎 とりてのほし Pegasus ペガスス Enif 危
和布摘めかりのほし Piscis Australis 南の魚 Fomalhaut北落師門
世良 やらのほし Tucana Nail al Zaurak 器府
朱雀 そとものほし Phoenix 鳳凰 Magellan N.Min 八魁
綾文 あやのほし Andromeda アンドロメダ Mirach 奎
※5 鷹さしばのほし Cetus 鯨 Mira 天菌※4
摶引 はびきのほし Perseus ペルセウス Algenib 天船
姑始 あなほのほし Eridanus エリダヌス Zaurac 天苑
河原 かわらのほし Auriga ぎょしゃ Capella 五車
坩堝 かむなびぼし Orion オリオン Betelgeus 觜
唐狛 こまのほし Canis Minor 小犬 Procyon 南河
鳥栖 たどのほし Puppis とも(船尾) Naos 天社
氷上 ひかみのほし Vela ほ(帆) Al suhail al wazn 天稷
平群 へぐりのほし Ursa Major 大熊 Alula Borealis 下台
白檮 みずはのほし 〃 〃 Dubhe 北斗
酒楽 かぐらのほし Leo 獅子 Duhr 次将
葉室 はむろのほし Crux 南十字 Gaerux 器府
明日香あすかのほし Virgo おとめ Porrima 上相
諏訪 すはのほし Carina 竜骨 Canopus 南極老人
※5 亶+鳥の外字
出典・参考
・『餘寒春雪』S59/4/17 「独語古事記」完成協賛委員会 幹事 田村
克喜
執筆者 筥崎宮 武内節史、九州大学 眞鍋大覚
・『筑紫天語歌』S59/5/25 「独語古事記」完成協賛委員会 幹事 田
村克喜
執筆者 九州大学 眞鍋大覚
香椎宮司木下祝夫博士逸事(独逸語譯古事記第四巻 付録)
・『天文年鑑2001年版』2000/11/30 誠文堂新光社
・『天文百科dtv-Atlas zur Astronomie』1979/7/6 平凡社
・『星座ガイドブック』藤井旭著 誠文堂新光社
・雅楽譜
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以前出していた星の和名についての文献を見つけました。短気(笑)と
いわれる九州人(先人)の粘りです。
結果のみ抄録(一部訂正)すると「あ、そう」で終りそうで心配です
が、この事業の発端は凡そ七十余年(或は貝原篤信)に遡ります。上記の
他に様々な方が関わられていました。内容について記すと光輪閣に伺候
の折の本庁や庁との話が出てくるため一覧のみ掲載しました。いつかは
是非経緯をご覧下さい。 只、当時見えた記事より帚星に関する論説は
ありますが、惑星については触れてありません。
先日の書込みではありませんが、上記後者の本では古歌について楽譜
付で掲載。特に「平調」についての分析、「美望呂歌」のこと、記の神
功皇后紀「酒楽歌」の解釈が面白いと思われます。
最後に執筆者の眞鍋大覚氏の一文を引用しておきます。
「都府楼が華麗な姿を水城の彼方に映していた頃の星空を御推察になっ
てくだされば幸いに存じます。」
ではまた。
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星の名前 投稿者:YOSHI 投稿日: 4月28日(土)22時04分40秒
今、神宮徴古館の90周年記念の特別展で垂加神道の渋川春海作「天球
儀」(国の重文)が出陳されていまして、天空に1461の星の名前が
記されています。
中国3000年で発見した星の数が5000くらい。渋川1人でそれに
加えた新発見の星の数が900。いかに天体観測をよくしたかです。元
禄ごろにつくられ、内宮文殿に奉納されたのがこの天球儀。同じく重文
の地球儀も出陳されており、日本は金ぴか。黄金の国ジパングという感
じ。オーストラリアの下に南極があり、ここは誰も行ったことがないの
でよくわからないと書いてあります。
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遅れレス 投稿者:御隠居 投稿日: 4月29日(日)07時33分04秒
その後続いていないようですので...
蛇龍崇拝についての論文は『現代神道研究集成』第一巻にも収められ
ていますね。
大阪の件については『全国神社名鑑』等で探してみてください。
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