『ちょっと待って!そのクスリ飲む前に』を読んで

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1)薬は上手につきあっていかないと危険だと・・・


山本(患者さんの母親)


こんにちは、吉田先生。「ちょっと待て、そのクスリを飲む前に」が届きましたので、さっそく読ませていただきました。とてもわかりやすい内容で、読みやすい本でした!!会話形式で紹介してあるところが、私たちにもわかりやすいものになっているなぁと感じました。

医者と薬の関係、医者と薬剤師の関係などはあまり知る機会がない話だったので正直言ってちょっと驚いてしまう内容もありました。薬価差益などはなんとも腹ただしい話ですよね。水痘の例で過少治療ということも初めて知りましたが、うちにも2歳の子供がいるので人ごとではありません。薬の危険性もさることながら、自分の知識不足にも危険を感じてしまいました。

この本を読んで医薬分業の必要性がよくわかりました。うちの子供は生後まもなくある病院に入院していたこともあって、その後も病気をした場合、そちらの病院にかかっていました。でもそこはいつも混んでいて診察までの待ち時間もかなり長く、やっと順番がきても診察時間はあっという間・・・そこまでは仕方がないとは思いますが、さらに精算までに20〜30分、それから薬が出るまでに最高で1時間待たされたことがありました。

熱を出してぐったりしている子供を抱いて待合いロビーで1時間以上待たされるシステムに疑問を感じ、吉田先生のクリニックへかわりました。先生の評判は以前から聞いていたのですが(これはお世辞ではなく本当の話です)、その分、クリニックはいつも混んでいて正直言って待合室での感染もかなり気になっていました。

ところが、それから間もなく予約制に変わるというのを聞き、「あー、私たちがやってほしかったことをやってくれる先生がいた」と本当に嬉しかったことを憶えています。医薬分業にしても家の近くの薬局で薬がもらえるということで、前の病院で1時間待たされた経験もあって、なんてすばらしいシステムだろうと思いました。ただ医薬分業についての知識がなく、主なメリットは待ち時間の短縮だと思っていました。

ただ、我が家の場合、最初薬を受け取っていた薬局を途中から違う薬局に変えました。それは、クリニックから薬局につくまでに20分も時間があるのにもかかわらず、薬が出るまでに待たされることがしばしばあったからです。薬局を変えてみてはじめて、薬剤師の対応そのものにもこんなに違いがあるものなのかと知りました。せっかくの医薬分業も、薬局によって能力に差があるということが残念に思います。

今までお医者さまが出すのだから薬は安全なものという考えが、体中にしみついてしまっていたように思います。小さい頃から病気になれば医者へ行き、何の疑いもなく薬を飲むということを何度も繰り返してきたのですから・・・。しかし、この本を読んで、薬は上手につきあっていかないと危険だということ、そのためには薬剤師の方の協力がなくてはならないこと、そのために医薬分業が理想的だということがよくわかりました。

これから先、もっと医薬分業が普及していくことを陰ながら応援しています(私も医薬分業のよさを知り合いに伝えたいと思います)。これからも良い医療をめざして頑張ってください。(2000/4/23)


2)本は今、シアトルに向かって飛んでいます。

久保恵子(薬剤師、芦屋市

吉田先生こんばんは!また、先生のご著書を3冊注文させていただきたくメールしております。私がとても感銘を受けたことをいろんな人に話していると、みんな読みたいと言われるので、とうとうどうしても読んで欲しい人にはプレゼントすることにしました。部数に制限があるということなので、本屋さんに置いてあるものを買ってしまうと一人でも多くの人に読んでいただくチャンスを邪魔してしまう思い、またメールでオーダーさせていただきました。お手数ですがよろしくご手配お願いいたします。

まだまだ、この本の評判は広がると思っています。大学にいるときにたくさんの後輩たちを薬剤師として送り出しましたが、現場の薬剤師としては私より先輩の彼らにもどんどん紹介して、昔のように熱く語り合えたらともくろんでいます。情熱をずっと持ち続けて働くことは、どんな仕事でもたやすいことではありません。でも、こうやって刺激をいただければまた情熱を取り戻すことは可能です。仕事に対して情熱をもって接することが、仕事の質を高める唯一のエネルギーだと思っています。私の周りにも優秀な人材はたくさんいます。願わくば、若い彼らの情熱と才能が、日常に流されてしぼんでしまわないようにと思ってしまいます。彼らと先生のご著書を通じて薬剤師の仕事について語り合えるチャンスをいただいたことに本当に心から感謝しております。お互いに情熱を失わないように切磋琢磨して一緒に成長していけたらと思っています。

最初にお送りいただいた本は今、シアトルに向かって飛んでいます。(ちょうど今日あたり日付変更線越えていると思います(*^。^*) )大学で研究していた当時の後輩が結婚してシアトルにいるのですが、吉田先生のHPやご著書の話をメールで伝えていると是非、読みたいと言うもので・・・。 HPはいつでもどこからでも見れますが、一冊の本の力は計り知れないと思います。あの本をこの世の中に送り出された先生も想像もなさらないようなところでいろんな人に感銘を与えることが出来るのですから。
私にしても先生の本を読ませていただいた感想を友人と語り合って新しい発見をしたり、新しい一歩を踏み出すきっかけをいただいたりしています。活字の力は素晴らしいですね。お考えを1冊の本として世に送り出された先生も本当に素晴らしいと思います。これからもずっと私達に刺激を与え続けてください。先生のお考えに賛同する人はたくさんいると思います。(2000/4/24)


3)「ちょっと待って!そのクスリを飲む前に」読ませていただきました。

薬剤師 53才 、大阪府


きっちり整理されていて、HPをコンパクトにまとめてあって、決して感情的に流れることなく、制度としての理想として、医薬分業が医師の立場からも浮き上がってくることを、世の人々に知らせてくれます。立場を越えた、説得力に、私自身も薬剤師という立場をしばし忘れて、感動します。

私は、年齢が示すように、30年、薬剤師としては、川上から川下まで、薬の流れるありとあらゆる岸辺に立ち寄ってきました。あえていわせてもらうなら、一番川下の、患者本人でもあったことがあり、また、患者の妻であり、母親でもあったわけです。しかし、薬剤師教育を受け、薬剤師となったものは、そういう立場になったときこそ、自分のために目覚めていくのです。勇気がわいてきたのです。経験からいえば、薬剤師であった自分が、自分を救命し、夫を窮地から救い出し、子供をむやみな薬漬け、医者通いから遠ざけられたのだと思っています。(個々の似た事例は、既にHP上に現されていました。)
このHPには、薬剤師の資格を持つお母さんのメールもありましたが、そんな方にも仕事に戻ってほしい、勇気を持ってほしい、医師の多くの方々は、薬剤師の勉強不足を危惧するといわれるけれど、一度薬剤師として育ったものの資質を、薬剤師みずからが信じなくてどうしようというのかと思うのです。社会が、医師も薬剤師もその他の職種も必要とするから養成しているのです。しかし、養成しておきながら、その力を使わせることなく、半殺しにしておいた。細々と、家族のためにだけ、その調査判断能力を発揮し、役立てていた。贅沢な社会だ、日本という国は。

医師から、薬剤師に向けられる批判は、個人的な資質や、対立する関係を想定しての意見に偏っている。それに類する意見は、今まで、こそこそと薬剤師の側から医師に向けても投げかけられてきた。溝は、深かったように思えたのだが、ここで、(このHPと本)目から鱗が落とされた。

患者であった自分を思い出しつつ、より納得できる医療を受けてもらえるように、社会の中で、仕事をすべきだという人生をかけて出した私の結論に、間違いがなかったのだ。(子育て支援もなく、孤立無援だった核家族の母親が、その時期できる仕事を、積み重ねてきた30年。)長い間、医師も薬剤師も目に厚い鱗をかぶせていたのだ。HPの中には、鱗の実体がほぼ全種類網羅されていて膨大であるが、読み応えがあった。

本の方は、スレンダーに、必要なことは、何一つ漏れることなく、医師として、医薬分業の必要なことが、適切な事例を通して語られていた。医療のパートナーとして、患者さんを囲む優しい医療者のチームメイトとして、薬剤師は語られている。信じがたい思いがあったが、信じるに足る記述の連続であった。手放しで喜ぶには、かなりつらい経験も過去にはしているので、わたしの目のうろこは、かなり厚いものであったようなのだが。

今日、みどりの日、日が輝き、風もなく穏やかに、新芽の木々が勢いづいている。(2000/4/29)


4)ピンチはチャンス・・・

加藤久勝(国保成東病院 薬剤科 )


吉田先生 こんにちは昨夜の雨も上がり、とても良い天気です。田んぼ日和です。ここまで書いて田んぼにでてしまいました(4月30日)。

おはようございます。 5連休初日の朝久しぶりにゆっくりしています。

先日こんなことがありました。院外処方箋をもっていきその保険薬局から病院の薬局に苦情の電話をしてきた患者さんがいました。苦情相談部長として一手に引き受けている私ですが、とにかくあやまり?保険薬剤師とも話して受話器を置きました。ところが、5分後にまた「病院に行って良いか」と電話が入りました。結局、「こんなひどい薬局ひどいやりかたがあるのですか」と言わずにいられなかったようです。

FAXすれば待たされないと言われたのに、送ってしばらくしてから取りに行ったのにそれから調剤を始めた。病院の話と違う。しかも調剤方法にも納得がいかなかったようです。おとうさんは、今日の予定がまるつぶれと怒っている。事情を伺えば伺うほど謝らざるを得ませんでした。

でも、ここで終わらないのが吉田門下生?、どっちみち病院の都合で始めた分業は医師も患者も薬剤師も始めてのこと。トラブルあって当たり前。トラブルをていねいに拾って分業を理解してもらわねばと吉田先生の本をこの両親に貸しました。若い両親なのでこれからも医薬分業を経験されることや、このままでは反対患者さんが何人増えてしまうかわからないケースと思われたこと。日頃ピンチはチャンスといっていた手前、何とか行動しないとマズイと感じたこと。などが、主な理由です(今だからこんな事が言えるのですが・・)。

約束の一週間になって本が帰ってこなかったら電話しようと思っていたら、本と一緒に次のような一筆が認(したた)められていました。

本有り難うございました。とても興味深く楽しく読ませて頂きました。薬の事、薬局の事、その選び方、患者としての対応の仕方等、とてもよくわかりました。

話半分に受け止めても、このお母さんの気持ちが本当だとすれば医薬分業の理解者を増やした事になります。正直のところ本が帰ってこないかもしれないと思っていましたので手紙を見て、その日の疲れがいっぺんに消え去る思いがしました。ただ、この保険薬剤師からはその後何の連絡もないのが残念です。でも、いろんな医師がいるようにいろんな薬剤師がいます。医薬分業の良いところは、患者さんが薬局をえらべることですから。。。。

あすは、家族総出で田植えをします(5月3日)


5)「主役は患者さん」なのですね。

横田哲史(千葉市、薬剤師)


こんにちは。先日、先生の本を注文した横田です。お忙しい中、注文確認のメールをありがとうございました。本は5月2日に家に届きました。到着が予想より早かったので、驚いています。

さっそく読み始め、先程読了しました。全編、先生の医療に対する情熱がひしひしと感じられる内容で、身の引き締まる思いがしました。お恥ずかしい話ですが、私は大学在学中ずっと、薬剤師は不要な存在なのかもしれないと、悩んでいました。いくら努力しても報われない、地味で単調な仕事だと考え、一時は大学をやめようかと本気で考えたほどでした。

しかし就職先の現場研修、そして何より先生の本を通じ、私の考えは根本から間違っていたことに気がつきました。「主役は患者さん」なのですね。傲慢でした。反省しています。

今後、患者さん、医師、そして薬剤師から信頼される薬剤師になるために、一生研鑽に努めることを決意しました。「本当に患者さんのためになる医療」という命題を常に念頭に置き、誠心誠意、薬剤師としての使命を果たしていこうと思います。

最後になりましたが、このような素晴らしい本を世の中に送りだして下さった先生には、本当に感謝の言葉もありません。吉田先生の今後の益々のご発展、ご健勝をお祈りしております。(2000/5/4)


6)ひどい薬局の話。

田舎の薬剤師

               

先生、本買いました。保険点数のことなどずいぶん勉強されたんですねぇ。

いつだったか、用法が変わることによる技術料の変化の話をしましたがそれも詳しく・・・でも、クスリが減ったら薬代が高くなることには205円ルールがらみのものもあり、実際にはそちらの方が負担金に差が大きく出るので、問題になる場合が多いのです。ご存じかと思いますが、2種類の薬剤が出て、服用方法が一緒の時は薬剤一部負担金はかかりませんが、服用回数が変わることで14日分なら、調剤料700円が増えるだけでなく薬剤一部負担金420円も加算されます。そのため、何百円も上がるなんていうのもざらです。先生の本は一般の方も読まれることでしょうからこの件も載せていただきたっかたなどと欲が出てきてしまいました。

まだ、斜め読みなのでゆっくり読みます。同僚にも読ませるため、薬局でも1冊購入しました。

ところで、4月から診療報酬が改定になり、点数を取るだけの仕事をするとなると今まで以上に時間が必要になってきました。今の店では、薬歴がたまることなどあまりなかったのですが1月から前の病院が新しくなり入り口が近くなったのと新病院で病院の患者が増え始めたのとで2月頃から忙しくなり始め、3月には薬歴がたまるようになり、4月にはその量がかなり膨らむようになりました。空き時間に書く様にしているのですが・・・投薬中は必要事項を聞いてメモるので精一杯です。数ヶ月やってきて、もう絶対に聞いても答えてくれない人については最低限の加算しかしていませんが、いつも色々話してくれる人も決められた6項目をすべて確認しなければ特別加算というのは取れないことになりました。これが、慣れないのでどうしても1つ位聞きこぼしはでるし大変です。でも、患者さんのためにもなることなので頑張っています。

また、お薬手帳という加算が出来ました。これについて、有無を言わせず配って加算しているところもあるようですがうちは、お薬手帳の利点などを書いたポスターをはったり、ビラを配ったりして啓蒙活動を開始しました。(5/18〜)4月は、啓蒙活動前でしたが、ご存じの方がいて要望されたり老人の方で他の医療機関で手帳に貼ってもらっていた方が要望されたりして、3件の方に発行(手持ちに記入)しました。ポスターを貼って、数日間で3名の方から要望がありました。地道に頑張って行くつもりです。

実は、私の知人が通っているT県M市の調剤薬局。3月に今度から、手帳が出来ましたと有無を言わさず、渡された上。4月に入って手帳を忘れたときと持っていったときの支払額が同じなのです。金額から考えて、両日同じ加算をされているようなのです。おかしいから、詳しい明細もらってごらんとアドバイスしました。その後、訪局時に本人が「明細いただけますか?」と言ったら、「何でそんな物が必要なんだ。点数なんか解らないだろう。etc」と言われたそうです。凄く嫌な思いをされた上、その態度に不正請求の疑問をもたれたようです。そんなことになって悪いことしたなぁと思いつつ、薬局の反応にびっくりしました。今や、カルテの開示だけでなく、薬歴の開示も耳にするくらい。又、診療報酬について詳しい領収をだすことが当たり前になりつつあるのに拒否するなんて。 なお、私の上司の店長は「点数が取れるのに取らないのも不正請求。取れないのに取るのはもっと悪質な不正請求」と言っています。

うちは、普段はレジのレシートだけですが、本人の希望があれば、定率負担分と薬剤負担金の分かれている領収書を発行。もっと詳しいものが欲しい方には調剤録もお渡ししています。それをご覧になって、指摘のあったところについてはご本人と相談の上、加算をはずしたりしています。

例) 2種類の粉薬が同じ用法ででると1つの袋に分包します。その時、計量混合加算というのが発生しますが、自分でのむときに混ぜるから取られたくないと言う方には、別分包とし加算をはずす。

 

それから、ローマの中田先生の要望が本にも載っていましたが、海外に出張されると言う患者さんがいて薬剤名(ローマ字)、成分名(英語)、用法用量程度だったと思いますが書いた紙をお渡しし必ず持参するように薦めました。このところ、血圧が安定せず、下がりすぎでめまい起こしてクスリが弱くなったばかりだった上、帰国前にクスリがなくなる感じだったので・・・昔、病院勤務時代、透析患者さんで海外旅行に行かれる方のお薬をすべて英語で書くことようドクターに頼まれたことを思い出しました。必要ですよね。

長くなりました お元気で


返信
吉田均

メールありがとうございます。薬歴記載が大変なご様子ですね。私は、今回改訂の指導点数について不勉強でよく分かりません。「6項目」も含めもう少し詳しく教えていただけませんか?



その返信


田舎の薬剤師

今回の改正は、かかりつけ薬局機能の明確化ということで

  1. 薬剤服用歴管理指導料(32点)が再編成され基本部分と加算部分にわかれました
    改訂前には、薬歴記載が必要な必須項目として患者についての記録、処方についての記録、調剤につぃての記録患者情報(体質・アレルギー歴・副作用歴)、患者への指導事項指導した薬剤師名となっていましたが、今回の22点と20点では、まず上記の内容では22点しかとれず、20点加算するためには上記以外に患者情報として1)服薬状況、2)服薬中の体調の変化、3)副作用発現の有無、4)他科受診、5)併用薬(含OTC)、6)飲食物(相互作用のあるもの)の摂取という6項目をすべて確認しその情報を薬歴に記載し、その情報に基づく服薬指導とその記載ならびに患者からの相談事項を記載しなければならないとされており、確認には15分程度かけることとされています。又、服薬情報提供加算は基準薬局しかとれないという縛りが消え開局から1年未満で基準薬局をとる資格さえない薬局でもとれるようになりました。
  2. 長期投薬特別指導料(30点)の新設
    これまで薬歴管理指導料の加算点数であった長期投薬特別指導加算(30点)が独立した点数体系となりました。直接、聞かなければならないため、本当のかかりつけ薬局となっているところでなければまずとれません。 
  3. 薬剤情報提供料1(手帳+文書 15点)、薬剤情報提供料(文書10点)の新設
    やはり加算点数だった薬剤情報提供加算(7点)と老人で健康手帳に記載した場合の健康手帳老人薬剤提供加算(12点)が、医療に係る情報提供の推進の観点から、広く患者に対して薬剤情報の提供を推進するとともに、継続的な情報提供を行い、蓄積された情報の活用を推進するものとして、老人のみから一般にも手帳を用いた情報提供が拡大されました。
  4. 医療ニーズに対応した技術の評価
    3の薬剤情報提供料に関して、視覚障害者に対して点字やヴォイスレコーダー等を用いた情報提供でも算定できることになりました。
     小児のための特殊な技術工夫を施した製剤に関する加算
        

以上ですが、いまだに手探り状態でやっています。(2000/5/22)
                                                                                                                       


7)はるばる日本から送られて来ました。

主婦 シアトル アメリカ


先日、『ちょっと待って!そのクスリを飲む前に』がたくさんのお菓子といっしょににはるばる日本から送られて来ました。今やっと1章を読み終えたところで、吉田先生のHPも見たくなって開けてみました。

最近になって薬剤師という仕事を意識し始めました。私自身免許は持っているのですが、研究をやっていて薬剤師の実務経験は全くありません。たった2週間の病院実習が私の中の薬剤師のイメージを作っていました。日本に帰ったら、働ける条件が整ったら、薬剤師の免許を使った仕事をするだろうな、とぼんやり考えていただけです。

でも、最近は友人の影響もあっていろいろ薬剤師について考えることがあり、今までのような考えではいけないなと思っています。先生の本を少し読んだだけでも薬剤師の仕事の深さを感じます。生半可な気持ちでは資格を使った仕事はしてはいけないなと思います。

それから、私が薬剤師になろうと思った経緯も思いだしました。私自身、子供の頃には自分で常用していたクスリの飲む量を勝手に減らしては悪くなって、強いクスリを打ってもらって治して、のみだしてはまた減らしてということを大人に黙ってやっていました。(先生には血の検査をするたびにばれていましたけど) 子供だったので矛盾しますが、薬が増えていくことと副作用への恐れ、それとクスリを飲まなければ生活できない自分が嫌だったからです。今考えると、子供であってもちゃんと説明すればどのようにするのが早くクスリから脱することができるか分かったと思います。副作用は伝えないといけませんが、そればっかり強調してもいけない、というのはとっても理解できます。

まとめて読むことは出来ませんが、家族が寝静まってからの自分の時間に少しずつ読み進めていこうと思っています。それから、本になっていてよかったと他の方も書いていらっしゃいましたが、私にも思う点がいくつか有ります。一番うれしいのは、夫が自ら手にとってもう半分くらいまで読んでいるということです。医療について考えることはもちろん、薬剤師という仕事を理解するきっかけになっていると思います。最近では本の内容について(彼のほうがたくさん読んでいるので教えてくれる)話をすることが多くなって来ました。私としては本当にうれしいかぎりです。ダイニングテーブルの上にさりげなく置いていてよかったと思います。

話は変わりますが、私達の住むレドモンドはマイクロソフトの本社があることで有名です。夫は日本のメーカーですが、毎日マイクロソフトに出社しています。駐在の方は、むかしは林業と、漁業関係(アラスカへ向かう)の方が多かったらしいです。最近ではコンピューター関係、ボーイングがあるので飛行機関係、任天堂(シアトルマリナーズを持っています)の方が多くなってきたそうです。にぎやかなのはシアトルのダウンタウンだけで、私達の住んでいる所は近くに牧場が多く、ワイン工場もあります。アジア人でも、英語がへたくそでもこの辺では差別のようなものを感じたことはありません。車も運転できるようになってなんとか毎日暮らしています。最近はインターネットや、メールが使えるようになっていて本当にありがたいと思っています。こちらに来て6ヶ月は知り合いは全然いませんでしたが、日本の情報が分かるとそんなに寂しくありませんでした。吉田先生のホームページもおかげで見れます。それではまたホームページを見に行きます。本もちょっとづつでも読み進めています。それではお元気で。(2000/5/22)  



8)インターネット書店、自然科学・医学部門月刊ベストセラーに

岡 信也(薬剤師、枚方市)

紀伊国屋のBook Web月刊ベストセラーに出てきましたね。 自分の事の様に嬉しいです。1人でも多くの人、そして分業に煩わしさを感じている極く一般の方々にも読んで欲しいと思いつつ・・・、まだまだ伸びますヨ!!!



9)私が買った本を譲ってほしいと・・・・

古屋綾子(北陸大学薬学部、学生、金沢市)


吉田先生、ご無沙汰しています。北陸大学の古屋です。

先生が書かれた本の注文をしたく、メールを書きました。 というか、この本、一度買ったんですよー・・・。ちょうど春休みに大阪に帰った時、偶然に立ち寄った本屋さんでこの本を見つけ、迷うことなしに買ったんです(1部しか置いてなかった!)。そして家に帰り、うちの母親に「先生の本を買ったの!」って言ったら、母は、自分もその本がほしいので私が買った本を譲ってほしいと言ってきました。「あなたは金沢に帰ってからでも買えばいいじゃない」なんて言われてしまった(^^:)いっこうに引こうとしない母に私はついに負けてしまい、母にその本を譲りました。

金沢に帰って本屋にいくたびに探したのですが、どこの本屋にも置いてなくて、これはおかしいと思い、先生のHPを見たら注文の受付とかされてるので、びっくり。そりゃ探しても置いてないはずだと思いました。というわけで、注文するにいたったわけです、ハイ。

大学生活2年目を迎え、なんだか1年のときとは違って、心が引き締まるというか、真剣に勉強しなくてはいけないなと痛感することが多くて、大学のことを散々文句言っていた自分が少し子供だったなと思う今日このごろです(^^;)。実習も内容がより深くて(やってることは1年のときの復習なんだけど・・・)ここにきて薬学の大変さをだんだん実感してきたという感じです。1年の時に、訳が分からずに聞いたままをノートにとり「こんなのが役に立つのかな」って思っていたのが、今になってやっと無意味なものではなかったのだと痛いほどに感じています。

先日、先生のHPに載っていた、薬科大学の臨床系の教育についてのところを読みました。(実際に自分が大学にいるのに)薬剤師がいない状況をあらためて「そういえばそうだな・・・」と思いました。その意味では私が以前に書いたように、机の上の勉強ばかりではなく、実際に薬剤師として社会に出るときに役立ちそうなことをもっと学びたいという思いは今でも変わりません。

今年になって、大学のカウンセリング同好会に入りました。部員に薬学生が多く顧問が薬学の助教授で、(だからなのかはわからないけれど)そこでは主に薬剤師が患者に接する際の関わり行動についてを、基礎の基礎から勉強しています。今まで私の周囲で、将来どんな薬剤師になりたいかなどを真剣に話し合うことができる友達がいなかったので、この同好会のメンバーはとても貴重な存在です。学年に関わらず、お互いに刺激しあうことが出来るので、今はとても充実しています。

いつも、この4年間(もう後3年だけど)は、自分が行動しないと変わらない4年間だから、やりたいことをやれるだけやりたいようにしようって思ってます。先生、体に気をつけて頑張ってください。私も先生に負けないくらい頑張ります!本とかを書いたりして世の中に自分の主張を公表するほどのことは出来ませんが・・・(^^;)それでは・・・(2000/6/3)


10)3年生の学生達に自分で買って・・・

岡 信也(薬剤師、枚方市)


今日は、嬉しい電話がありましたのでお知らせ致します。私達の薬剤師会は、3年前からここ同じ市内の摂南大学薬学部の学生の薬局実習を受け入れています。実習は今月6日から2週間にわたって、1薬局あたり6名を各薬局が受け入れました。3年目になっても、実習指導はなかなか上手く行かないものだと妙に感心しています。

ところで実習の前日、全員(といっても30名弱ですが)に対し導入という名目で薬剤師会の4名が各1時間づつ講義を受け持っています。僕の場合は正に雑談、世間話程度ですが今年は違いました。勝手に吉田先生のご本数ページのコピー、海賊版を教材の一部に利用させて頂き、それ中心に話しました。終了後、実習担当教授が「まさか、コレ医師の著書とは思いもよりませんでした。早速買います」とバーコードをメモされていました。今日20日後に「とても勉強になりました、本当に素晴らしい本を紹介して頂き有り難うございました。3年生の学生達に自分で買って読め、薬剤師とは何か、の大切さが良く分かるから・・・、読め、って言いました」と、その教授からお電話がありました。先ず足元からの大反響、僕にはとても嬉しいです。ありがとうございました。(2000/6/24)


11)紀伊国屋のBookWeb年間ベストセラー

岡 信也(大阪府、薬剤師)


先生のご本、紀伊国屋のBookWebの中の医学書(医学、医療読み物、脳、ガン・・・)群で、年間ベストNew群、家庭医学・健康1 Newに堂々ランクアップされてます。ご存じでしょうか。この本を何回も読み返しながら、後輩諸君に、この志を伝えて行く心積もりです。

全国的にみて40%を超える分業率の大部分は、第二、門前に依る数字でしょう。ゼネリックの整理整頓など、分業を取り巻くインフラを整備しながら第二、門前に頼らない今後の分業率のアップが必要ですが、現状を患者さん方に知って頂く事が、先生も仰るように一番の近道、そんな意味でもベストセラーはとても嬉しいです。