『ちょっと待って!そのクスリ飲む前に』を読んで

(1)


1)一気に読み上げた後の爽快感を・・・

 岡 信也(薬剤師、枚方市)


今日お昼頃、著書が送られて来ました。正に一気に読み上げた後の爽快感を久々に味わいました。カユイ所に手が届いて、これなら一般の方々にも充分に理解して頂ける内容、素晴らしい文章を有り難うございました。私たち薬剤師が著したとしても、所詮我田引水、手前ミソ。世間様にはアピールしない事請け合いです。

素晴らしい本は何回読んでも、その都度新しい発見があります。司馬遼太郎(ちなみにこの方のお父さんは大阪の薬剤師)の「俄」や吉村昭の「白い航跡」など何度も読み返していますが、吉田先生のこの著書も、この2冊に加えて私の「お気に入り」です。私達は外野席で、ただひたすら宣伝にコレつとめます。今後のご活躍心から願っています。(2000/3/23)



2)新鮮な気持ちになりました。

 金原 正宜(薬剤師)


「ちょっと待って!そのクスリを飲む前に」読みました。以前より、先生のホームページを拝見しており、出版されても内容はホームページと同じようなものだと思っていました。しかし、患者さん向けに新しい視点で書かれていて、また、新鮮な気持ちになりました。薬剤師への期待の大きさに身の引き締まる思いです。薬剤師として、「かかりつけの薬剤師」にしてもらえるよう準備万端で日常の業務をこなしていきたいと思います。


本にも書かれていますが、私が、 いちばん患者さんに訴えたいことは、もっと薬の副作用について関心を持って欲しいということです。重大な副作用が出ることは稀ですので、めったに遭遇することはないとは思います。しかし、万が一、命に関わる重大な副作用が1度でもあったらどうしますか?「1度くらいならいい」ではすまされないはずです。もっと、医師や薬剤師に副作用のことについて納得のいくまで質問してください。

そのために、多くの方にこの本を読んでほしいと思います。そして、副作用の恐ろしさを知ってもらい、それを防止するために、我々薬剤師をもっともっと利用していただきたいのです。(2000/3/24)


3)問題提起の一冊となればすばらしい・・・

林 誠一郎(中央薬事情報センター、東京都)


初めて、先生へメールを出させていただきます。 私は、日本薬剤師会 中央薬事情報センターに勤める者です。 先生がご執筆された「ちょっと待って、そのクスリを飲む前に」について、以前、アドバンスクリエイト社の池上知子様から、若干の資料作成を依頼され、対応させていただきました。

この度は、ご丁寧に同書をお送りいただき、誠にありがとうございました。先生のお名前や、ご作成のホームページは以前より知っておりましたが、その先生ご本人から本をお送りいただき、大変恐縮しております。

なお、アドバンスクリエイト社が制作する、協和発酵社の冊子「薬立つ話 No25」でも、「いざというとき、頼りになるこの一冊」のコーナーで、この本をご紹介させていただいておりますが、その記事を書いたのも私であります。ゲラの段階でざっと拝見し、あの記事を書いたのですが、あらためて、もう一度、精読させていただく所存であります。

先生の本が多くの方に読まれ、医薬分業の正しい在り方が理解されますことを祈るばかりです。また、薬剤師も、現状のままで良いなどと考えず、患者中心の医薬分業にするには、自ら何を考えるべきか、問題提起の一冊となればすばらしいと思っております。

また、私の周辺には、病院薬剤師が何人か居りますが、池上様より同書を何冊か分けていただいておりますので、そのような薬剤師にも送って、読んでもらう予定でおります。

まずは、本をお送りいただいた御礼まで。(2000/3/25)


4)クスリ、リスク の透かしがいいですね。

桜井隆(さくらいクリニック、医師、尼崎市)

今日、本がとどきました。ありがとうございます。

出版、おめでとうございます、タイトルがいいし、(内容ももちろん、、)クスリ、リスク の透かしがいいですね。

できあがった本を手にしたときのあのなんともいえない感触、いいですよね、、他ではあじわったことのない感情ですよね、なんというか、、うまくいえませんが、、また本屋で見つけるとこれまたうれしいもんです。

東京新聞出版局、というんですから東京新聞(たしか中日新聞ですよね)でしっかり宣伝してくれるんでしょう。とにかくいままでのしりあいのマスコミにどんどん本を送って書評をかいてね、とやってください。

出版記念パーティは??都合がつけばいきまっせ。

売れるといいですね、というより一人でも多くの人によんで欲しいですね。 

私は点数改正やら、介護保険すたーとやらで、ごたごたしてます、落ち着いたらゆっくり読んで感想を送ります。                               


(なお、桜井先生は情報開示と在宅医療についての名著「先生・・・すまんけどなぁ・・・」の作者で、私の本にも登場されます。) (2000/3/26)            



5)様々な切り口から掘り下げて考察され・・・

久保田真矢(薬剤師、茨城県)

今日、日薬の会議で東京へ行った折に、立ち寄った上野駅の書店で先生のお書きになった本を見つけてしまいました。先生のホームページも、しばらく拝見していなかったものですから、すでに出版されていることも存じ上げずに、遅れをとってしまいました。楽しみにしていたものですから、すぐさま買い求めてしまいましたが、1冊しかなかったので、他の人が読めなくなってしまうのでは、注文して買った方がよかったのでは、と少し後悔しました。でも、すばらしい内容なので、すぐまた入荷しますよね。

「ちょっと待って!そのクスリを飲む前に」の影にリスクが隠されているなんて、表紙からして洒落ていますね。帰りの電車の中で一気に読ませていただきました。私どもの「薬の相談室」も紹介くださっており、ありがとうございます。

医薬分業というより患者主体の医療のシステムについて、様々な切り口から掘り下げて考察されており、改めて広い視野で医薬分業を捉えて下さっていることに感激しました。適所に挿話が盛り込まれていることも説得力があり、一般の方が読まれても納得していただけるものと思いました。

141ページの「優秀な薬局が増えるか、あるいは『薬の安全性』にまったく貢献しないような薬局ばかりが残るのか、それはひとえに患者さんの行動にかかっている。」という言葉を肝に銘じ、優秀な薬局を支援するための情報伝達や研修事業、自立した患者を目指していただくための市民への啓発事業などを進めていきたいと思います。今後ともよろしくご指導の程お願いいたします。読ませて頂いてありがとうございました。(2000/3/28)



6)「そのクスリを飲むまえに」を読んで

下原 康子(図書室司書、東邦大学付属佐倉病院、千葉県佐倉市

「そのクスリを飲む前に」(good title!)の出版おめでとうございます。表紙のデザインとプロローグと著者プロフィルを見た第一印象は「感じのいい本だなあ・・・」です。内容もおもしろくて、わかりやすくて、画期的で、真摯な情熱にあふれています。本当にさまざまなことを気づかせてもらったし、考えさせられました。実際、このような本にはなかなか出会えないのです。書く側のわからせたい、という意欲が足りないのか、どっかにゴマカシがあるからなのか、わかりませんが・・・。この本を読んで、知りたかったことを知ることができて、すっきり爽快!

医療をよくしたいという本気と熱気が直に伝わってきました。「医師も努力します。薬剤師も努力します。しかし医療を変えるのはあなた自身ですよ」というメッセージが全編を貫いています。おまかせ医療と決別して、自らが治療の主役になる覚悟を持ってこその「情報開示」なのだとわかりました。その一歩が自分のクスリについて知ることなのですね。また、医薬分業というキーワードを通して、さまざまな医療問題や医療行政を考えるための道筋やヒントを得ることができました。これを読まれた患者さんは「行動のための一歩」や「考えるための一歩」になってほしいですね。

「死亡診断書を書く手で薬をつくるべからず」「情報の伴わない薬は単なる毒である」は名言ですねぇ。フリードリヒ二世にも感心しました。また「医師の調剤権」の問題もおもしろかったです。もしかしたら、医師は薬剤師の資格も当然持っていると思っている人、少なくないのではありませんか?

医療をよくするために、すべての国民にぜひ読んでいただきたい本です。(2000/3/29)


7)すべての患者に抗生物質の処方・・・

春のそよ風(薬剤師)


見ましたよー!!実に爽快な気分で読破いたしました。ありがとうございました。

内容については、ますます現在の医療への警告のようで私としても納得するとともに改めて勉強になりました。薬剤師自身が先生の本を読んで、もっと今の医療に関心を持つ必要があると思います。もちろん医師の方もそうですが、最も変わる必要があるのは患者さん自身なのかもしれません・・・・

先日も小児科の若いドクターの処方箋を集中的に受けたのですが、(院長代診の為)それはもうすべての患者に抗生物質の処方です。咳、鼻水のみの方でもすべてに「トミロン」って感じです。私はその処方は?と思っても実際には「実は本人に伝えていなくても大事な所見があるのかも?」と・・・それに処方内容は医師の権限ですので、特に飲みあわせとかが問題ない限り何も言えません。いつもの院長なら、処方意義がよくわかるのですが、臨時の医師とはコミュニケーションもなく、残念な思いでした。まだ若い医師がこれだけ必要のないかもしれない薬を使うのかと思うと・・・やはり患者さんが利口にならなくては改めて思いました。だからといって私は、「この薬は飲まなくて良いですよ!」なんてことは言いません。ただ薬の内容は充分に説明をします。そこで家族の方が「ほんとうに必要ですか?」と聞いてくれれば、「薬の使い方は医師によって違います」とだけは付け加えます。表現が微妙で難しい対応ですが・・・(^_^;)(2000/3/31)



8)「勉強せなアカンな、これは・・・」

松田寛之(薬剤師、大阪府)

「ちょっと待って、そのクスリを飲む前に」、読ませて頂きました。この本は専門職以外の方も読むわけですが、はじめ「フムフム」と読んでいたのです。やはり院外処方箋で、面分業で、リスクマネージメントで、とういう風にです。

しかし、読み終わって、正直な感想はただ一つ「勉強せなアカンな、これは・・・」です。目先の仕事も必要ですが、少し先を見据えた勉強、薬の作用などもそうですが、特に薬の副作用、相互作用、それも重大なものについては伝えていく方向で検討せなアカンな、と。

******

実は、ベンズブロマロンで死亡例が新聞などで広く報道されていた頃、私の薬局でその対応について2つに意見が分かれていたのです。ベンズブロマロンを服用している患者さんに「疲れ易い、体がだるい、食欲がないなどの初期症状を確認するかしないか」、「新たにお渡しする場合だけの方が良い、いや、過去1ヶ月以内にお渡しした患者さんにも電話で確認するべき、いやいや、副作用は医師が確認・指導すべきだ」、「薬局で副作用情報を伝える事は新聞などの報道を見聞きしていない患者さんの不安をあおり、医師の診療行為の邪魔になる。いや、既に知っている患者さんは既に不安に思っており、相談を先延ばしする人がいてはいけないのではないか。情報は活かされるべきである。悩むべきは情報の伝え方であって、伝えるか否かではない」などなど。

結局、私は一旦「新たにベンズブロマロンを渡す場合は十分気を付ける事」とし、「それ以上積極的な情報提供は控える」事にしたのですが、自分の意見を十分伝えられなかった点が気になっていました。そこで、私は皆にもう一度話をする事にしました。

  1. 幸いにも我々の薬局は門前薬局ではない事(毎月100以上の医療機関から処方箋をいただいています)
  2. 薬局というのは多くの規制の中で運営されている事を知る事。外食産業例えばハンバーグ屋さんとの比較を行いました。速さが売りの店、味、値段、店の雰囲気などなど自由に競争している。「客」の満足度を追求して。それに対して保険薬局はどうだろうか。何をもって他店と差別化を図るのか。我々は門前薬局ではなく、立地条件では既に負けている。店作りもオープンしたばかりのあの薬局にはかなわない。価格はほぼ同じで同じ薬を出す。そんな我々が、患者さんの安全ではなく、「診療の邪魔にならないように」という事を、という事のみを考えていて良いのかという事。
  3. では、何をもって選ばれる薬局になるのかという事。近い将来、少なくとも希望する方には、副作用を含めた十分な情報を提供する姿勢が「売り」になると、私は思っている事。
  4. 抗リウマチ薬のリウマトレックスカプセルは、薬のヒートに重篤な副作用の初期症状が印字されており、このような場合は次の受診を待たずに、早期の受診を促す言葉が印字されている事を挙げ、メーカーの取り組みも変わってきている事。その様な状況の中、我々薬剤師が旧態依然とした考えに囚われつづけて良いのかどうかという事。3年後、5年後その様な考えが、その様な考え方を根拠に副作用などの勉強をしない事が本当に我が身のためになるのかという事。
  5. 私はモルヒネ注などの疼痛管理の患者さんに対する訪問服薬指導を通じ、副作用の説明を避けては通れないことを実感した事。(その結果、患者さんや家族から大変、自分で言うのもなんですが、信頼してもらい、安心してもらえた事。医師からもクレームどころか大変喜んでもらい、学会でも、薬局の名前は出ませんでしたが、この症例を発表されたと聞きました。)

*******

今は薬局内の風向きも少し変わりつつあるように感じています。先生の著書も皆に紹介させて頂き、本を手にする姿が見られます。良い方向に、少なくとも私も含めた皆が勉強する方向にしていきたいと思います。副作用情報などのこれまで取り組めていなかった事に目を向けていきたいなと思っています。

************ ******


ベンズブロマロンと先生の著書が私にとって切っ掛けになったような気がしています。4/1から調剤報酬も変わります。より積極的な情報提供が期待されているようにも感じます。しかし理念だけじゃ何もできません。やはり日々の勉強が必要だという事ですね。で、話は戻りますが、「勉強せなアカンな、これは・・・」です。これが正直な感想です。「正直な」と書いたからには私はやりますよ。(2000/4/1)


9)「6,400部増刷したいんですが・・・。」

吉田均


東京新聞出版局の中園隆夫さん(『あとがき』にも載っている出版担当者)から電話があり、「6,400部増刷したいんですが・・・。」「えぇ!そんなに作って大丈夫なんですか?売れ残らないか心配ですが・・・」「実は、中日新聞とその関連会社の社員に、福利厚生として年に1回健康関係の本を配ることになっているのです。今年は先生のご本がそれに決まりました。」「それは光栄ですね。どなたがこのことを決めたのですか?」「わたしです。」「そうなんですか!ありがとうございます。「そのぶん本屋さんで売れる部数は減るかも知れませんが・・・。」「私とすればどんな形であれ、一人でも多くの方に読んでいただければうれしいです。これで初回印刷とあわせると1万部を越すことになりますね。」「そうなりますね。ところで、前回の印刷で誤字脱字など訂正するところはなかったですか?」「ありません。前回の通りで大丈夫です。」「では、早速印刷に入ります。」


現在、多くの企業の健康組合は財政事情が厳しい状況にあります。中日新聞社は大丈夫なんでしょうが、ほかの一部の健康組合では赤字となっています。その原因は国民医療費の増大です。その中には無駄な医療費がかなり含まれています。私は本の中で「クスリの飲み過ぎ、医者のかかりすぎを避けるべき」と説いており、もしこれが本当に浸透すれば無駄な医療費が減り、健康組合の財政事情も改善し、そして、企業も助かるはず。私の本はこんな利用の仕方もあるのです。以上、ちょっと自画自賛になりましたが・・・。(2000/4/1)


10)その後来なくなったお母さん・・・

小田原一弘(薬剤師、鹿児島)


<吉田注>私の本の記述と同意見のホームページです。クリックしてください。


11)“安心太郎”にはなかなかなれないけれど・・・

加藤久勝(国保成東病院 薬剤科 )

吉田 均先生 おはようございます。 先週の木曜日 「ちょっと待って!そのクスリを飲む前に」が届きました。こんなに早く届くとは思っていませんでしたので、包みをあけたときは嬉しくて声を出してしまいました。

実は、3月1日から90%(500枚)院外処方箋となり、いろんな事が重なり疲れはてて遅く帰る毎日だったのです。かぜをひいて、咳が2週間止まりません。そんなところに、吉田先生の本が届いたのですから私にとっては何よりのクスリとなりました。昨日、ゆっくりと読み終えたところです。とてもわかりやすく、勤務先の薬局員にも読ませるつもりです。特に読んでもらいたいところには、マーカーを引いておきました。患者さんの質問や苦情にもページを開いて説明しようと思っています。

先生のホームページで医薬分業を勉強して、勤務先の分業をスタートしたつもりでした。でも、患者さんに理解してもらう努力が足りないことを読んでよくわかりました。私の場合、理解されていないと思ったら、とにかくあやまります。たいていは患者さんの言うことはもっともだと思うからです。そのうえで医薬分業の目的などを副作用を未然に防げた実例を入れながら話させてもらうようにしています。

“安心太郎”にはなかなかなれないけれど、勤務先の薬局員には、「名指しで電話が入る薬剤師になれ」と言っています。患者さんにも、「納得できない薬局であれば相性が悪いのだから変えなさい。それが医薬分業の良いところでもあるのだから・・・」と話しています。本の中の「自分との相性も大切」をみてニヤリとうなずいてしまいました。

長くなりましたが、本当にありがとうございました。再びやる気が出てまいりました。これからもご指導宜しくお願い致します。

(注:安心太郎は本に登場する架空の薬剤師)(2000/4/2)


12)私の将来を変える出会いだったと・・・

久保恵子(薬剤師、芦屋市


吉田先生 こんにちは。ご著書、拝読させていただきました。一気に読み上げたのですが、考えさせられることばかりでなかなかメールを書けずにおりました。

今、私は薬剤師の使命について考えています。実際に実務を経験して感じたことは、医師や患者さんから求められていることは処方箋にしたがって調剤し、患者さんに説明して手渡すことだけではないということです。薬剤師の使命は、何よりも患者さんに不利益な副作用や相互作用が起こらないように、薬のスペシャリストとして働くことなのだと。資格を掲げて働く以上、医療従事者の一人として医師からも患者さんからも信頼されるように、薬についての知識を日々積み重ねる努力をしなければならないと気持ちを新たにしました。薬剤師は、患者さんにとって一番身近な町の科学者として、プロ意識を持って頑張らなければと感じています。

とかく多種多様な薬の名前と薬効のみを知ってることだけに満足しがちな薬剤師ですが、何よりも患者さんが求めているのは副作用と飲み合わせの情報なのだと、先生のご著書を読んで今さらながら痛感いたしました。医療関係者でない友人やもちろん同業者の友人にも先生のご著書を薦めていますが、読んだ人みんながその点を強調しています。改めて、自分が目指すべき薬剤師というものを先生に教えていただいたようで、本当に感謝しております。

私が受けた感銘をうまく表現できないのですが、この本が、広く一般の方にも読まれ、もっともっと、医療に関して国民の意識が変われば素晴らしいことだと思います。そうなったときに、淘汰されないように、しっかりと勉強を積み重ねていきます。よい刺激をいただきました。先生のご著書にめぐり会えたこと、大げさでなく、私の将来を変える出会いだったと感謝申し上げます。(2000/4/11)


13)書評「そのクスリを飲む前に」


佐藤賛治(薬剤師、静岡県清水町)


『公平な目で見て医薬分業や現在の医療のことを考える上で、この本はお薦めです。』

静岡県の佐藤氏のホームページ"d-inf"上で、うれしいご書評をいただきました。佐藤さん、ありがとう!!



14)病気の子供達にとって「余計な事」だけはしたくない

中村小児科医院のHOME PAGEで『診療の姿勢』をクリックしてください。

中村英夫(医師、石川県野々市町)

HPより

『私の基本的な診療の姿勢は、「子供達が自分自身で治って行く」のを小児科医としてどのようにしてお手伝いするか?さらに言うなら、「治って行く」のを邪魔しないようにしようということなんです。』

******

中村氏は本の「あとがき」にある「勉強会での3名の小児科医」のお一人です。拙著は医者にとっては問題のある内容ですが、発刊直前に氏のご発言で勇気づけられた経緯があります。出来立てのホームページですが、医療に対するポリシーにあふれており、私は大いに共感しています。


15)これからは、自分も医療に参加し・・・

ぞうさん(患者さんのご家族)


こんばんは。たった今、先生の本を読み終わりました。患者も自分の体にもっと責任を持たなくてはいけないですね。

私の祖母は薬好きです。最近知ったのですが、そんな祖母も30歳くらいの時に薬中毒にかかってしまって、指などが信じられないほど腫れ上がったそうです。それ以来、逆に薬なしではいられなくなったと・・・。

そして、祖父は只今入院中ですが、最近メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症(MRSA)にもかかってしまいました。私の祖父母は薬漬けになってしまっているのです。ちょこちょこと祖父のお見舞いに行くのですが、何時も点滴が2本ぶら下がっていて、ベッドの横には薬が朝昼夜用と分かれて丁寧ねいにダンボールに貼ってあります。ほとんどしゃべる事も無く黙って横になっている祖父を見ていると、人間らしさを無くしてしまったのではないかとも見うけられます。 

一時ボケてしまったのではないか?とか呂律がまわらないことがあって、みんなが心配していた時がありました。そのことの話題になった時、付き添いの祖母と叔母に、「お薬のせいもあるかもしれないよ」と何度かいってみましたが、4人病棟の病室内とあったせいもあるのか、私の言葉はそのまま放たれてしまいました。看護婦さんに何の薬か聞いたようですが、納得のいく回答は帰ってこない様子。その何日かあとにメチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症に祖父が感染している事がわかり、談話室でその感染症が院内感染の病気だということや、それぞれの薬のことの経験の一部を話しました。そして、薬は病気に対する効き目はあっても同時に副作用があるということと、薬事情報センターという薬の相談所もあるということを話して来ました。叔母は興味深げに聞いていましたが、祖母は納得のいかない様子でした。もしかしたら、薬の効果だけを信じてきたし、祖父も病床にふしているので薬の効果を信じたいのかも知れません。 

これからは、自分も医療に参加し、また、草の根てきではありますが、参加を促したいと思いました。そして、人々が自然に根ざして生きて、生命力を信じられるようになるといいですね。では、失礼します。(2000/4/17)


16)かぜの飲み薬と熱冷ましの飲み薬と座薬が三点セットのように・・・


山本(患者さんの母親、石川県)


この度は本の出版おめでとうございます。 いつも子供たちが先生のところでお世話になっています。


医薬分業についてはよしだ小児科クリニックにかかるまでは全くどういうものか知らずにいました。でも子供たちが先生のところにかかるようなってからは、薬に対してとても興味を持つようになり、用心深くなったと思います。夜に子供が熱を出して他の病院で診察を受けたことが何回かありますが、夜間は薬の処方箋もなく、かぜの飲み薬と熱冷ましの飲み薬と座薬が三点セットのように出されてしまうのですよね。「解熱剤はいっさい使わないので・・」と言うと急に態度が変わり、露骨にいやな顔をされたりして・・・。仕方なく使いもしない薬を黙ってもらってくる事もありました。どこのお医者さまも吉田先生のように患者のことを一番に考えてくれるようになってほしいと感じています。(2000/4/19)