お気に入り川柳
サラリーマン川柳
今までの優秀作品の中から私の好きな作品を紹介します。
今までの作品は「第一生命」のサイトで読むことができます。


反戦川柳作家・鶴彬
鶴彬(つるあきら)は,石川県高松町に生まれました。1909年1月1日のことです。1924年(大正13),彬は15歳にして初めて『北国柳壇』に投句。柳名は喜多一児といいました。
以後,反戦平和を希求する鋭い川柳を発表しつづけ,1938年(昭和13),赤痢にかかり奥多摩病院へ入院(監視付き)。9月14日,死去,享年29歳の短い生涯でした。




サラリーマン川柳
>>『平成サラリーマン川柳(2009年版)』より<<
・パパ部長 家の中では ママ社長(頷く人がなぜ多い?)
・スタッフ〜と 妻が呼ぶ朝 ゴミ出し日(やはり今年もこれがある)
・叱っても 「ママがいいって 言ってたよ」(結局子育てに口出しできね〜)
・「言ったよね!」 覚えていたら ミスしません(そのとおり,わかっちゃいないね)
・仕事減り 休日
えて 居場所なし(居場所くらい作ってあげて)
・妻よりも 家電の方が いい返事(この系統がこれから増えそう)
・父さんに 「似てるね」と言われ 泣く娘(そんなことは言わないで)
・しゅうち心 なくした妻は ポーニョポニョ(ちゃんと流行を使えるのはエライ)
・iPod すぐに沸くかと 祖母が聞く(今時三世代同居は珍しい)
・投げ出すな! 国とは違う 学業は(ここまで言われた日本政府,どこへ行く)
・節約と エコと貧乏 気持ち次第(言い得て妙,プラス思考で乗り切れますか)
・久しぶり ハローワークで 同窓会(あなたもいましたか…)
・円下げて! ドル上げないで 株上げて!(このリズム,本物です)

で,私のイチオシは「投げ出すな国とは違う学業は」です。

>>『平成サラリーマン川柳傑作選(二匹目)』(講談社,1992年発行)より<< 
・まだ寝てる帰ってみればもう寝てる(田舎で良かった)
・愚痴言える家のママより店のママ(なぜか外では正直に…)
・せまい日本だから急げば早く着く(ごもっともです)
・からだより態度で示せ太っ腹(まったく,根性が小さいのではただのメタボ)
・転勤地良い所だと皆が言う(じゃあ,なんであんたたちはそこへ行かないの)
・帰っても窓の近くにすわるクセ(窓際族という言葉も死語になったのか…今は即首だ)
・ボーナス日ウラをかえせば返済日(耳が痛い)
・知りませんそれは私の担当外(これで世の中がつとまる時代は終わったなあ)
・常識も世代違えば非常識(これを理解していれば,職場でもKYにならなくて済む)
・この世では買えぬとあきらめ墓地を買う(先を見て生きていくのは立派です)
・子育てを終わる頃には邪魔にされ(やってられません!オレの人生,かえせ〜)
・辿り着く家にもいます管理職(辿り着くという漢字がかわいそうでかわいそうで)
・子をぶつないまにその子になぐられる(仕返しがこわくて,子育てしておれるか!)
・ねたましや生まれ変われる再生紙(再チャレンジという言葉を言った時代もあったけど)
・塾通い父より遅い晩ごはん(ホント,東京に行くと9時ごろでも電車に乗ってるもの…)
・ハンガーに今日の疲れがたれさがり(背広と私は一心同体)

>>『平成サラリーマン川柳傑作選』(講談社,1991年発行)より<<
・無礼講会社にもどれば無礼者(酒の力を借りないと何も出来ない私です)
・正論を吐かぬ聴かぬが出世道(物言わぬが花)
・入社時に作った名刺がまだ使え(出世ばかりが,男の生き方ではありませんよ)
・新任地の記念が今のお母ちゃん(思わず同意してしまいました)
・夢をくれ地獄もくれたかわいい娘(思春期は難しい年頃です。お父さん,ちょっと離れて)
・うちのパパおとなのくせにママとねる(ぼくまだママと寝たいのに…)
・過労死はニュースだけだと妻がいい(お母さん,もう少しお父さんに優しくしてください)
・父帰る一番喜ぶ犬のポチ(誰もいないよりはいいじゃないの,お父さん!)
・運動抜くなその子は課長の子(親の立場が子に影響する,あってはならないことです)
・とこやいく金ひまあれど髪がない(思わず同意してしまいました)
・バカヤロー聞こえぬ距離で言い返す(こういう姿勢なら,けんかはちゃんとおさまります)
・誰がために鐘は鳴るのか終業時間(いつも残業では,身体が持ちませんよ〜)
・セクハラとさわげるうちはまだましよ(口が裂けても言えません)
・待望の自由の日々をもてあまし(こうなりたくないから,そろそろ第2の人生を)
・定年後晴耕雨読の土地もなし(確かに,晴耕できるだけでも幸せなのだ)
・酔っぱらいさけて通れば主人なり(夫の寄った姿ぐらい覚えておいてよ〜)
・休日の疲れとるため休みとり(本末転倒だね,これじゃ)
・食べざかり子のおさがりを父が着る(これも,同感)
・悪妻も昔夢中になった女(これを自業自得というのです)