ご意見・ご相談・お便りの中から







2011.11.27.現在


2011.11.27.

(ご相談)ここ数日で急に身体の具合が悪くなり、介護保険の利用について考えなければならなくなりま
     した。その場合、どうしても最初に地域包括支援センターに相談しなければならないでしょうか?
     過去にあまりよい体験をしていないもので、できれば相談したくないのですが・・・。

(お答え)介護保険の利用についてのご相談は、地域包括支援センターでなければならないということは
     ありません。市町村の介護保険を担当する窓口でも結構ですし、すでに居宅介護支援事業所のケア
     マネジャーをご存じの場合は、まずそちらに相談することもできます。要介護認定の結果が、要介
     護1よりも軽くなりそうであれば、その時点でケアマネジャーから地域包括支援センターに連絡を
     とる事もできます。場合によっては、ケアマネジャーの地域ネットワークを通じて、より適切なケ
     アマネジャーを紹介される場合もあります。市町村によっては、地域包括支援センターが機能不全
     を起こしているところも散見されますが、多くの場合は、地域包括支援センターのスタッフの能力
     に問題があるわけではなく、それぞれの市町村の事業展開のあり方に問題があると個人的には感じ
     ています。いずれにせよ、地域包括支援センター以外の相談ルートやネットワークもありますので、
     必要に応じてご利用いただければと思います。
      あと、個別的なことで言えば、ここ数日の急激な体調の悪化という事であれば、適切な急性期治
     療によって改善し、そもそも介護保険を利用しなくても済むということがあるかもしれません。ま
     ずは治療面の可能性をかかりつけのお医者さんにご相談いただければと思います。ケアマネジャー
     を選任されれば、(どんな方を選任されるかにもよりますが)ケアマネジャーからも医師に連絡を
     とることができます。



2003.03.05.

(ご相談)4月から訪問介護による移送サービスが利用できなくなると聞きましたが本当
     ですか?

(お答え)2003年4月から、介護保険に関する制度が少し変わります。これに伴い、
     利用できるサービスの範囲や料金なども一部変更となります。お尋ねの移送サービスですが、これ
     までは要支援の認定を受けていた方も利用できたのですが、4月以降は要介護1以上の方に限る事
     となりました。また、一定の条件を満たした訪問介護事業所(県や中核市などの事業者指定機関に
     必要な届を提出するなど一定の条件を満たした事業所)でなければ移送に伴う移乗動作の介助はで
     きない事となりましたので、これまで利用しておられた訪問介護事業所が4月度以降も継続してサ
     ービスを提供できるかどうかは分かりません。3月の半ば頃までには、それぞれの事業所が届けを
     提出して移送時の介助サービスに参入するかどうかの方針を固めるものと予想されます。実際にサ
     ービスの提供を受ける場合、要介護4や5の方はこれまで通り身体介護の単価、それ以外の方は新
     設された片道100円という単価で利用できる事となる見込みです。
      介護保険は、単なるタクシー代わりという使い方はできません。一定の障害があり、通常の手段
     では通院等の移動に支障が生じるという場合に限り、このようないわゆる「介護タクシー」の利用
     が可能となります。この他、路線バスやタクシーなど、公共交通機関を利用する際の訪問介護員の
     付添はこれまで通り認められます。この場合は、バス等の運賃の負担が別途必要となります。また、
     介護保険とは別に、市町村社会福祉協議会などの移送サービスが利用できる場合もあります。個別
     具体的なご相談は、各市町村福祉担当窓口か各市町村社会福祉協議会、もしくは当研究所までお尋
     ね下さい。




2002.10.12.

(ご相談)車椅子使用者です。髪を染めるため美容院に行きたいのですが、バリアフリー
     の美容院はありますか?

(お答え)私自身、髪の毛を染めに美容院に行ったことがありませんので、詳しそうな方
     に伺ってみました。まず、髪の毛を染めに美容院に行く場合のバリアとして、段差などがあり中に入
     れない、車椅子から専用の椅子に移乗しなければならない、工程上一旦洗髪台まで移動しなければな
     らず、その都度移乗動作が必要になる、といった事が想定されるとの事です。これらの問題を解決で
     きるところとして、大沢野町八木山一区の愛美容院さんを紹介されました。愛美容院さんは、入り口
     がバリアフリーである事、移乗に際し、店員さんが手伝ってくれる事、洗髪台の方がお客さんのとこ
     ろまで移動してくれるので、移乗の手間がひと手間省ける事などがお勧めの理由だそうです。お隣に
     は駐車場がある他、近くには旧町立図書館の駐車スペースもあるので、車での移動にも便利かも知れ
     ません。ただし、お客さんがいっぱい来るそうなので、あらかじめ空いている時間を聞くなど予約の
     ご連絡を入れた方がよさそうです。他にも地域の中でバリアフリーの美容院があるかもしれませんの
     で、引き続き調べてみます。


(ご相談)10月から健康保険の制度が変わって医療費の自己負担が増えて困っています。
     なんとかなりませんか?

(お答え)10月から、老人保健医療適用の方については、通院1回で850円という定額
     から、一律1割の負担に変わった方が多いと思います(中田整形外科医院さんに通院されていた方は
     初めから1割負担なので変わりません)。1割になって診察代は減ったけれども薬代と合わせると負
     担が増えたというお話をよく聞きます。人によってはこれまで月2回通っていたのを1回に減らすな
     ど、自己防衛策を考える方もありますが、治療上月2回が必要ならば、無理に減らすのは健康によく
     ないのでお勧めできません。制度面で費用節約の道がないかどうかですが、まず低所得者で一定の条
     件を満たす方の場合、減額される事があります。また、身体障害者として認定され、赤い手帳をもら
     った方のうち、中度から重度の障害と認められた方の場合、一旦医療費を支払って、あとから役場に
     領収証と還付申請書を提出すれば、申請者が指定した口座に使った医療費分を振り込んでくれる場合
     があります(償還払い)。あと、これも市町村によってまちまちですが、身体障害者手帳を持たない
     方で市町村長が「同等の障害がある」と認める場合も、同様の償還払いを受ける事ができる場合があ
     ります。詳しくは市町村の国民健康保険の窓口か福祉の窓口、もしくは当研究所までお尋ね下さい。



2002.04.23.

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