2006年度高齢者福祉論最終講アンケート結果




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  • 富山国際大学「高齢者福祉論」最終講アンケート結果
    富山国際大学地域学部環境系305
    2007.01.23.TUE09:00-10:30

    受講者数 38  回答者数 26  回答率 68.9%



     全講を通じての総合評価をお聞かせ下さい。



    (1)講義で語られた内容は理解できましたか

    5 とてもよく理解できた                          10
    4 まあまあ理解できた                           10
    3 ふつう                                  4
    2 あまり理解できなかった                          1
    1 ほとんど理解できなかった                         0
    0 その他(無回答                             )1


     どうすればわかりやすくなると思いますか。ご提案があれば以下に記入下さい。

    ・黒板も多用すべき。
    ・説明は分かりやすかったので、そのままで良いと思います。
    ・特になし。 2
    ・いままで通りでいいと思います!!
    ・今のままで良いと思う。
    ・レジュメも毎回あって分かりやすかった。
    ・分かりやすかったので必要ない。
    ・ビデオなどもっと使っていけばいいと思いました。
    ・問題ないです。
    ・重要な事は赤などのチョークで板書をこまめにしていただければもっと分かりやすく
     なると思います。
    ・無回答 15



    (2)講義の進め方は良かったですか

    5 非常によかった                             10
    4 まあまあよかった                             6
    3 ふつう                                  8
    2 あまりよくなかった                            1
    1 とてもよくなかった                            0
    0 その他(無回答                             )1


     どうすれば良くなると思いますか。ご提案があれば以下に記入下さい。

    ・講義のはじめに行う質問への回答の時間をもっと減らし、講義のことをより多く説明し
     ていけば良いと思う。
    ・一人一人のアンケートに答えると時間がかかるので、個数を決めて答えたら良いと思う
     (アンケートに答えるのは良いと思う)。
    ・いまのままでいいと思います!!
    ・このままでいい。
    ・ちょっと余談が多いかなと思った。
    ・たまに早く進めるときがあった。あとは丁度良かった。
    ・あまりひとつのことを長く話しすぎなければ良い。
    ・説明も分かりやすかったので良かった。
    ・問題ないです。
    ・無回答 17
     


    (3)あなた自身は、十分に参加(発言、質問など)できたと思いますか

    5 十分参加できた                              7
    4 まあまあ参加できた                            5
    3 ふつう                                  9
    2 あまり参加できなかった                          1
    1 ほとんど参加できなかった                         1
    0 その他(無回答2 「休みすぎてしまった」1               )3


     どうすれば参加しやすくなると思いますか。ご提案があれば以下に記入下さい。

    ・異論がない。
    ・特にない。
    ・問題ありませんでした。
    ・アンケートがあるので、今までので十分参加できていると思う。
    ・発言、質問はできなかったが聞き入れた。
    ・興味深い情報を提供すれば良いと思います。
    ・無回答 20



    (4)「高齢者福祉論」の講義に参加されての率直な総合評価を提示して下さい

    5 とてもよい講義である                          15
    4 まあまあよい講義である                          8
    3 ふつう                                  1
    2 あまりよい講義ではない                          0
    1 全くよい講義ではない                           0
    0 その他(無回答                             )2



    (5)その他お気づきの点などがありましたら自由に記入下さい

    ・具体的なところは何にしろ、高齢者に対しての社会の考え方、とうぜん自分達もだが、
     いつかは必ず誰もがふれる大切なことだから、問題としてもしっかり見ていかなければ
     いけないことだと思いました。
    ・将来に向けて良い経験になった。
    ・特にない。
    ・普段学びにくいことを学べて良かった。
    ・この授業は、高齢者福祉に関して詳しく説明しました。また、高齢者についての施設や
     施設の歴史、昔の施設と現在のそれとはどう違うかと高齢者介護について、条件、方法、
     流れと、認知症についても、私たちは認知症になったらどうするかと認知症になった人の
     ことについて基本的に理解できました。ここからは意見ですが、日本の高齢者福祉の施設
     はすばらしいと思います。他の国では高齢者福祉についてはどのような施設がありますか。
     他の国の高齢者福祉施設は日本の高齢者福祉と比べて説明していただければもっと理解で
     きやすいと思います。
    ・とても勉強になったと思います。
    ・すごい楽しい授業でした。今まで受けた講義の中ですごく興味が持てた授業でした。もっ
     ともっと福祉のことを知っていきたいと思いました。
    ・よかったです。
    ・この先必要になる知識だと深く思った。
    ・ないです。
    ・特にありません。
    ・先生ご自身の意見が聞け、良かったです。
    ・無回答 14



     アンケートにご協力いただきありがとうございました。





    (担当者コメント)

     みなさま半年間の受講おつかれさまでした。冬期の朝一番の講義は、部屋が十分暖まっ
    ておらず、毎回のアンケートでも「寒い」というコメントが出るほどでしたが、よくぞ続
    けて出席いただきました。m(_ _;)m

     暖房の件については、セントラルヒーティングでもあり、いち非常勤講師ではどうしよ
    うもない問題です。大学の事務局には、改善の要望があることをあらためてお伝えいたし
    ます。

     上の総合評価では、みなさま甘めの採点をいただいたようで恐縮です。なるべく疑問に
    思われたことに対して答えていきたいと考え、最初のアンケート(質問票)への回答だけ
    で90分の講義時間の30分近くを割いてしまったこともあり、時間配分に問題があると
    受け止められても仕方のない内容でした。このような授業方法が望ましいものであるかど
    うかは判断の分かれるところかと思いますが、当方としては、生きた問いこそが学ぶとい
    うことのいのちであるいう考えを持っており、確信犯的に毎年こんな具合でやっておりま
    す。よりましな方法が見つかるまでいましばらくこのような方法を許してやってください。

     あと、国際比較の視点があればより望ましいというご意見もありました。留学生の方か
    らのご意見ですね。当方の力量不足でそこまで深めることができず申し訳なく思っており
    ます。東京大学出版会などから日本語で出版されているものがいくつかありますが、いず
    れも内容がやや古いです。国際比較研究ということであれば、ILOやWHOなどの英文
    資料の方が、貴方にとっては参考となるかもしれません。具体的に何を知りたいのか末尾
    のアドレス宛教えていただければ、なにかお手伝いできることがあるかもしれません。

     ところで、講義の場でも申しましたが、本講義は当初「老人福祉論」というタイトルに
    なる予定でしたが、当方の希望で「高齢者福祉論」としていただきました。社会福祉士や
    介護福祉士を養成する機関で講じられる「老人福祉論」は、当方の偏った見方かもしれま
    せんが、生きた理論ではなくなっています。受験科目として内容が「標準化」され、養成
    校の教員はそれを上から下(政府→教員→学生)へ伝えるのが役割であるかのような錯覚
    に陥っていて自らの批判力の涵養を怠っている。教わる側は暗記科目の豆知識としてしか
    制度を捉えられず、社会認識や歴史認識の問題として深く考える必要に気づけない。

     いま高齢者福祉の領域は、そもそもの「福祉」という根本的な価値への批判(新自由主
    義の方向からの批判といわゆる是正主義の方向からの批判)で大きく揺れ動いています。
    そのようなダイナミズムは、直近の政策批判を許さない受験教科書の「老人福祉論」をい
    くら読んでも知ることはできません。専門職としての社会福祉士や介護福祉士に求められ
    るのは、法制度やそのときどきの政府のアナウンスを丸暗記することではなく、専門職と
    しての批判的思考(クリティカル・シンキング)を培い、社会認識、歴史認識を厳しく吟
    味し、それに根差した理論を習得すること、そして実践へと応用することです。それがな
    ければ、資格取得後のときどきの政策の変動の意味を自分で読み込むことができず、いつ
    までたっても上からの「老人福祉論」の消費者に甘んじなければならないでしょう。

     ましてや、本講義を受講されるのは、専門職の養成課程を履修中の方ではなく、市民と
    してこれを学ぶ方々です。そのような方々に、「老人福祉論」を講ずるのは講師として怠
    慢以外のなにものでもありません。

     そこで、本講義では、市民にとって高齢者福祉の領域のどのような情報が必要かを考え
    受講者の立場から(パーソン・センタード)講義内容を全面的に構成し直しました。まだ
    まだ試行錯誤の段階ですが、今回の総合評価の内容を拝見して、方向として間違っていな
    かったという自信を持つことができました。今後本学での高齢者福祉論の担当を継続する
    かどうかは分かりませんが、この試みはそのときどきの当方に与えられた場所で継続して
    いきたいと考えています。

     末尾となりましたが、当方の担当した講義の内容について疑問が生じたときは、いつで
    も以下のアドレス宛お尋ねください。当方の講義は全部受講して終わりではありません。
    全部受講したところから始まります。やがて社会人となり、現実の社会の中で新たな疑問
    が生じることもあるでしょう。そのようなときにお役に立つことができれば幸いです。


    (質問受付アドレス) mcbr@po2.nsknet.or.jp

      ※上のアドレスは複数の相談機関で共用しておりますので、分類の都合上、送信の際
       には富山国際大学高齢者福祉論受講者(元受講者)である旨を明記して下さい。





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