2003.8.19


ペルーの旅その12
ラケールさんが山登りの前にお祈りの神聖な儀式をしてくださいました。ワインとコカの葉を使います。左にきれいに並んでいるのはコカの葉3枚ずつ。ワインの間に並べてあるのは、チャカーナという首からかけるお守り。儀式の途中、なぜか仲間の何人もの人が泣き出した。それから途中にポルトガルのおばあちゃんが現れ、儀式に加わった。「途中に来た人は、私たちに大切なものを持ってきてくれた人だから大事」とラケールさん。最後は、みんなおばあちゃんとも抱き合った。このあと、いよいよ月の神殿とワイナピチュ組にわかれて、出かける。この二つへ続く場所への入り口には、門があり、名前を記入することになっている。遭難防止のため。
フリオさんはすごい人でした。私をどんどん引っ張り上げながら、少し進むと「あの石のところに座って」とか「だめ、5分休もう」と英語で声をかけてくれる。そのあいだ、他の登山客にも「ブラボー」「オールライト?」「がんばって」と声をかけ、手を引く。何度も私の頭をなぜ、「がんばれー」と。途中胸が何度か苦しくて座り込むが、不思議なことにそのたび、すぐになおる。登り終わった痕、フリオさんは「えらい!がんばる子がフリオは好きだ」と男泣きに泣きながらほめてくれて、抱き合って喜んでくれました。この私がこんなに高い山に登れるなんて!涙がとまりませんでした。フリオさんに、旅の仲間たちに、この旅にも、すべてのものにありがとうって言いたかったです。
小林さんも、登頂成功。小林さんも、山登りはお好きなほうじゃないのです。「少なくとも山もっちゃんが登ると言わなければ僕はのぼってないよ」そんなふうにもおっしゃってくださいました。少しお疲れの様子がとても気になりました。というのも、小林さんは高山病にもともとなりやすい体質だから高山病は体質と、それから、すごく運動をしたり、お酒を飲んだり、お風呂に入ったりすると、なお、夜になりやすいらしいです。
フリオさん、本当にありがとう。

山を降りたあと、見あげたワイナピチュはとても優しく、この山を登ったのだという私の自信と、私の誇りになりました。
昔はこんなふうだったのではと、昔のマチュピチュを再現した絵。驚くほど情報の伝達が大切にされている街だなと感じる。
いったいどんな暮らしを人々がしていたのだろう。寺院だったのだろうか?女性ばかりたくさん住んでいたのではないかという説もあるそう。