2003.8.15


ペルーの旅その3
(yamaさん撮影)
天野博物館では、大切な大切な宝物を実際にさわらせてくださるのです。もし、ここで落としでもしたらと手が震えました。「かこちゃん、感想は?」阪根さんの問いに、胸がいっぱいであまりお話しできませんでした。「陶器というものは落ちると割れるというもろい物なのに、今、こうして何千年という時間を経て、私の手の中にある。私はせいぜい生きても100年。もろいと思っていた陶器が、力強くその時代に生きていた人の息吹を伝えてくれていることに感動しています」と言いました。(そう言いたかったけれど伝わったかな?)
中央に飾られたチャンカイの土器の前で。私は天野博物館が特に研究しているというチャンカイ文化に強く心惹かれました。チャンカイよりも以前に、実物とそっくりに作られた土器や、色鮮やかですばらしい土器もたくさんあったけれど、私は温かで、そしてやさしいこの土器がとても好きになりました。
顔を傾げた男の人。恥ずかしいのかな?それとも困っているのかな?
着いた次の日の夜、阪根さんと天野博物館の方たちが、ペルーでとれるたくさんのお野菜を集めて、歓迎パーティを開いてくださいました。じゃがいもだけでも、何種類も・・・。ペルー中走り回って、この食材を集めてくださったこと、そして、私たちが楽しくペルーの旅行ができるようにと、心をこめておもてなししてくださったことに何度も涙が出そうになりました。
天野美代子さんと。大好きなんです。美代子さん。天野博物館の館長さんをしておられて、昨年、日本に来られたときにお会いすることができました。てつやさんは美代子さんを「リマ観音」と呼んでおらるのですが、本当に美しくて、そして、お優しくて・・・・えみちゃんと二人、どうしたら、美代子さんのようにして年を重ねることができるのだろうと何度も話したほどでした。