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●No.0024 善意の人たちが犯す過ち
私たちは、苦難や災い、試練が長く続かないことを知っていますし、それらが人間を大きく成長させることを知っていますから、絶望することなく、忍耐して待つことが出来ます。
ですから、苦しんでいる人たちに対しても、そうしたことを伝えようとするわけですが、現在苦しんでいる人たちの目からすれば、そうなっていない自分が非難されているように感じるのではないでしょうか。
私たちが思っているようなことを、自ら見つけられたら、素直に喜びたいと思いますが、あなたは強くなりなさいとか、今の苦難や試練を喜びなさいというようなことを苦しんでいる人に言うことは、ある意味、こちらの意見を強いているとも言え、少し無神経で、そこには愛がないのではないかという立場を私はとっています。
彼らも、そうしたことはある程度わかっているのですし、でも強くなれないし、祈れないし、具体的にどうしたいいかわからなくなっている人たちには強く響かないのではないかと思っています。
だからこそ、メッセージは、いじめられている人たちにではなく、いじめている側にするべきではないかと思い、私のメッセージは、いじめている側の人間、多数派や、力ある者、目上の者、大きい者に向けて強く発せられることになります。
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