題名:エスクードで雪かき
年月日 :1998年 2月 1日 晴れ
車種 :エスクード
場所 :地元の山の中の道(雪の積もった舗装路)


 今日は 昨夜の雪も止んで、天気がいい。ジムニー(JA11)乗りのYASUさんと、一緒にスノーアタックだ。エスクードの足回りを変更してからの初めてのスノーアタックである。 足回りを変更した事で 雪道での走破性がどのように変ったのか、興味がある。

 朝、YASUさんのところへ行くとYASUさんの奥方のHARUさんも一緒に行くという。 HARUさんは 自分のつれあいがどんなことをして遊んでいるのか興味があるようだ。 ちなみに、YASUさんとHARUさんは、昨年末に結婚した新婚夫婦である。 YASUさんとHARUさんがジムニーに乗り込んでいる間に、スノーアタックの準備だ。 クッションロープをエスクードから出し、エスクードのリアフックに片側を接続し、スペアタイヤに巻き付け、反対側をスコップホルダーに引っかける。 これで、スタックしても、すぐに引いてもらえる。 雪かきするエスクード(後)

 一昨年のシーズンに、スタックして酷い目にあった道へ行ってみる。 昨年は、行った時期が悪く、ほとんど雪がほとんど無い時か、お話にならないくらい雪が積もっている時しか、行けなくて、アタックできなかったのだ。
 その道がある集落へ向かう。その集落の奥まったところに温泉宿があり、ここから先は除雪が行われていないのだ。この道は隣の集落へ通じてはいるだが、その集落は、別の道で市街地へ通じているので 、冬は除雪する必要が余りないのであろう。

 現地に着くと意外と雪は積もっている。ガードレールの頭が出ているくらいである。アスファルトから30から40cmは積もっているだろうか。まぁ、1mもあるわけじゃないので、とりあえずアタックしてみる。 

 副変速機をローに切り替え、ロー/ローで少し勢いをつけて雪に入ってみる。一車身ほど、雪道を進んだところで、車が止まってしまう。ここで、前進しようとあがくと、スタックするのは、明らかなので、一度、後退することにした。もう、スタックしたかなと思いつつ、ギヤをバックに入れ、後退してみると、意外と簡単にバックする。 雪かきするエスクード

車が止まるのは
・アンダーガードで雪を押しながら進んで行く
・押した雪がたまり、だんだん大きな抵抗となる
という過程によるものと推測される。 と、いうことは、もう一度勢いを付ければ、前進できるということなので、もう一度、勢いを付け前進してみる。また、先ほどより一車身ほど前進する。 それからは、前進、後退、前進、後退・・・と繰り返しながら進んでいった。 ルームミラーをみるとジムニーも後ろからついて来てくれる。
 トラクションを失いそうな時は、左右にハンドルを切ったり、アクセルを煽ったり、サイドブレーキを少し引いてとか、色々試してみる。 後退して再度、前進しようとしたとき、上記のことをしても、トラクションが得られないときは、もう一度後退したりした。 ジムニーでけん引
 そのうち、雪質が変ったのか、雪の量が変ったのか、スタックするようになった。 その時は、ジムニーで、後ろへ引っ張ってもらって、脱出させてもらった。

 日当たりの所へ出たので、ここで休憩とする。 ジムニーからシートを出し、雪の上に広げる。 HARUさんが持ってきてくれたCCレモンを飲みながら、お菓子を食べる。 回りは田があるのだが、すっかり、深い雪に覆われている。ガードレールも道についているはずだが、まったく見えない。雪の上にうさぎ等の動物の足跡が残っているだけだ。 人里からそんなに離れてはいないのに、私たち3人しかいない世界となっている。 童心に帰って雪だるまを作り、エスクードに載せて記念撮影とする。 エスクードと雪だるま

 再び出発。
 だんだんと走り難くなってくるのがわかる。スタックする回数も増えてきた。 疲れがまた出てきたのか、運転が荒くなっているのがわかる。 ジムニーも今まで、ほぼアイドリングで登って来たのだが、アクセルを開けないと進めなくなって来ている。そのうち、エスクードが荒らしたワダチでスタックするようになった。ジムニーのタイヤが山がかなり減ったスノータイヤ(6.00−16)というのも一つの原因だろう。

 ワダチを荒らさない為にも、エスクードにチェーンを取り付ける事とした。 YASUさんとフロントに取り付けるか、リアに取り付けるか相談して、この状況ならフロントの方が走破性が上がるだろうということで、フロントにチェーンを取り付けた。 チェーンを付けると、一度に進む距離は少し増えただけだが、運転がかなり楽になった。

 そのうち、チェーンをつけていても、スタックするようになってきた。 時間をみると、もう、お昼を回っている。私は午後から予定があるので、最後まで行くのをあきらめて帰ることとした。
 その場で、Uターンしようとした、ジムニーがスタック。タイヤの前の雪をスコップですかし、人間がジムニーを押してスタック脱出。さすが、ジムニー。レスキューも楽だ。 取りあえず、路面状況が良い所まで、バックで戻って、そこでUターンしようという事となった。

 路面状況が良い所で、ジムニーがUターンを試みる。 ところが、スタック。ちょっと雪をすかしたくらいじゃ脱出できない。エスクードで引っ張ろうにも、エスクードのトラクションが足りない。 人間の手でジムニーの回りや腹下の雪をすかして、また、人間が押して脱出。 やっぱり、ジムニーはいいなぁと、改めて思う。ジムニーの軽さは、走破性の大きな武器だ。 Uターンするジムニーと除雪作業をするICHIRO

 エスクードで一度、Uターンする場所を踏み均して、その後、ジムニーをUターンさせることとする。チェーンを付けていても、慣性(車の勢い)と、ソーイング等のテクニックを使わないと、エスクード自身がスタックしそうであった。 無事、エスクードをUターンさせ、ジムニーをUターンさせるのを待つ。 ジムニーがUターンしている途中にスタック、除雪作業を行い、スタック脱出。
ジムニーがUターンしたので、山を下りました。
 雪がなくなった所(温泉宿の前)で、チェーンを外す。 以上、無事帰ってくる事ができました。

 雪道の走破性は、ノーマルのサスと時と比較して、わずか35mm程度の車高アップなのに格段によくなりました。 もともと、低い腹下だったので、わずかな車高アップで、大きな差がでるのでしょう。

後日談
 実はYASUさんはスノーアタックの途中で携帯電話を落としたらしい。その日の夜午後11時半ごろから携帯電話を探しにいったらしい。無事、携帯電話は見つかって、(エスクードにチェーンを付けた付近にあったらしい。)次の日の1時頃には家に帰って来たらしい。夜は雪が締まっていて走りやすかったそうだ。 後から話を知って、私も行きたかったと思ったのだが、無理な話だった。 YASUさんは私に連絡が付かなかったからだ。なぜなら、YASUさんが携帯電話を探しに出発するとき、私がインターネットをやっていて、電話が話し中だったからだ。

教訓
その1:忘れ物には注意しましょう。
その2:インターネットのやりすぎには注意しましょう。


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更新日:1998年11月10日