プレイバック版『戦士の友情 さよなら亜美ちゃん』 正しい解説


・前編『同じ涙を分け合って』
・発端
 これでいいのだろうか。いや、よくはない(^^)
 自分達の力不足で亜美ちゃんをドイツに行かせてあげられなかったくせに、戻
 ってきてよかったとか言ってんじゃねぇっ。もっと反省しろよぉ。それじゃあ
 あまりに亜美ちゃんがかわいそうじゃないか。よしっ、俺が行かせてやる(^^;)

・プロット
 1.亜美ちゃんはドイツに行く
 2.うさぎが最初に亜美のドイツ留学話を知る
 3.基本的にTVの話にしたがう

 一応この3点を守ろうと決める。TVの話に従う事にしたのは、この部分はこ
 うしてほしかった、というのを出すため。
 ただし、TVではうさぎが他の人にまるめこまれて早々に賛成派にまわったが、
 うさぎらしさを出したいがため、反対派でいさせることに決めた。

・ここんとこしばらく様子がおかしい亜美
 この前フリは当然だね

・ちびうさのいない月野家の食卓風景
 TVではこのシーンはない。逆にこの小説ではちびうさが亜美の所に泊まりた
 いと頼む場面がない。で、この場面でちゃんと亜美からちびうさが泊まる事に
 なったと電話があった、というフォローが入ってるのがエライ(^^;)

・電話
 亜美とうさぎの最初の1対1の対話シーンである。うさぎがいきなりかけたた
 め、心の準備ができていない亜美は留学話を伝える事が出来ない。しかしそれ
 を微妙に察するうさぎ。割とこの部分は気に入っていたりする。

・翌日、亜美の留学話を知るうさぎ
 はい、ここは予定通りの行動です。

・亜美に留学の話をたずねるうさぎ
 うさぎの性格からして、次の休み時間に本人に聞きに行くのは当然の行動だと
 思う。むしろTVでまことが知っている(まことの口ぶりから考えて、既に校
 内で噂になってた筈)のに、うさぎが知らないというのが不思議だ。

・「わたし・・・・いやだからね」(うさぎ)
 これだ! うん、やっぱりうさぎならこう言うだろうなぁ。この時うさぎは亜
 美がいなくなるかもしれないという事で頭がいっぱいで、亜美の気持ちまでに
 は気がまわっていない。
 で、この時点で普通は亜美ちゃんがあっさり折れてしまうのだが、話のラスト
 でドイツに行かせるという事なので、どーーーーーしても行きたい、という事
 をさりげなく(しかもうさぎに聞こえるように)強調しておくのだった。

・火川神社
 ここはTVとおんなじ。レイ、まこと、美奈子がうさぎを説得する。ただし、
 既にうさぎが亜美に対し反対表明しているため、まことが憎まれ役を買って出
 る。いやぁ、この時ほど彼女がメンバーにいてよかったと思った事はない。そ
 れくらいこの役は彼女でないと無理なのョ。

・で、亜美とまこと
 レイカさんを引き合いに出したのは、今の亜美と同じ状況だったから。レイカ
 さんの時もそうだが、まこちゃんはこーいう役が似合っている(それは多分彼
 女が信念の人だからだろう)

・夢のシーン
 この次の登校途中の亜美と会うシーンにつなげるため、夢の後に起床シーンを
 追加してある。TVでは描かれなかったが、この日の朝は多分こんな感じだっ
 ただろうという想像で書いている。この部分も割と気に入っている。

・登校途中の亜美とうさぎ(とちびうさ)
 実はこの場面ですっごく考えた台詞が1つある
 「わたしたち亜美ちゃんの分も頑張るから」
 これは深いんだよ。「私達だけで大丈夫」的な発言だと、亜美ちゃんの存在が
 不要に聞こえそうだもんね。あの台詞には、亜美ちゃんが抜ける穴は大きくて
 私達だけでは不安だけど、なんとか埋めるように努力する。という意味がある
 んですね(本当だってば)

・約束(あるいは指切り)
 キャラをどうにかしたい場合の強制力、と言ってしまうと身も蓋もないが、実
 際アニメにおける約束とはとんでもないくらい強力な強制力がある(ように思
 われる)ドイツに行かせる理由付けのため採用。

・公園通り
 うさぎとルナだけ別行動ってのは、当然この後の展開を考えての事で。この場
 面自体に深い意味はない。理由付けのため、留学騒ぎのゴタゴタのために亜美
 ちゃんに渡す機会を失っていた(という事になってるのだ)変身スティックと
 通信器を利用する。
 まもちゃんの出現はTVに従ったまでで、特にその理由をフォローする気はな
 いのであった。

・見送り
 浦和を出したのは後編へのつなぎもあるが、一応亜美の恋人という事なので出
 さねばならんだろうと思った。ただ、亜美ちゃんが呼ぶとは思えないため、ま
 こちゃんの粋な計らい、という手段をとった。やはりこーいう時のまこちゃん
 である。レイちゃんや美奈子ちゃんでは、ここまで気がまわらんだろう(実は
 まこちゃんは自分が失恋している為、そうとは気付かないうちに他人の恋愛に
 はおせっかいになってしまうのではないか、と私は推測している)

・メッセージカードを見た時点での亜美
 ここの心の動きはTVとほぼ同じ。うさぎが来ない理由を察する訳で、ドイツ
 に行かない、とする事もまだ可能(そうはしなかったけど)

・戦闘シーンと約束の強制力
 助けに来た亜美の存在に気付かずに、亜美との約束の事をルナに話すうさぎ。
 うさぎの友情に、あえて助けずに見守る亜美。
 実はこの場面には元ネタがあるんですよ。ドラえもんの7巻の最後の話がそう
 なんですね。ドラえもんて、実は雑誌の連載が1度終了した時があったらしく、
 その最終回が7巻の最後の話なんです。
 セワシの急用で未来に帰らなくてはならなくなったドラえもん。しかし頼りな
 いのび太を放っておけずに悩むわけです。それを知ったのび太は、ドラえもん
 が去っても大丈夫だという事をみせるため、ジャイアンに1対1の決闘を申し
 込むんです。ボロボロになりながらもジャイアンに立ち向かっていくのび太。
 結局ジャイアンは逃げだし、のび太を家まで連れて帰ったドラえもんは彼が寝
 ているうちに未来へ帰っていく・・・・。
 この話を書くときに、ラストは絶対これでいこうと決めていました。逆に言う
 とこれくらいしないと、亜美がドイツに行けない。それくらい行かない言い訳
 はいっぱいあるんですよ(もっとも行かせた事で、後編で自分で自分の首を締
 める事になる訳だが・・・・)
                                 93.6記

 HTML化にあたって
 いやぁ、浦和なんかが出てるよ(^^; この頃は「まこ亜美」なんてこれっぽち
 も考えてなかったからねぇ。
 でも私は浦和という奴は別に嫌いじゃないんです。R以降も彼が出続けていた
 ら、あるいはずっと浦和×亜美だったかもしれない。でも実際は出てこんかっ
 たもんねぇ(^^)
 という訳で亜美を支えてあげられる人を探したら、そこにまこちゃんがいたと
 まぁそーいう事です(^^;
 あ、あとがきでこんなこと言うのも何ですが、TVの62話をもう1度見てから
 読んだ方がいいですよ。断然こっちの方がいいことが確認できるから(爆)

                                97.10記


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