『日常、もしくは平穏な日々』
(あるいは「うさぎの憧れ!優美な天才みちる」エピローグ)



「残念ね……素敵な演奏聞き損ねちゃった……」
「じゃあ、かわりに俺がご馳走でもするかな」
「えーっ、らっきーーー!!」
「うさぎちゃん……」「花嫁修行は……」
「それはまた明日から(^^;」
「もちろん、あたしたちにもご馳走してくれるのよねぇ、衛さん」
「う、うん(^^;;;;」
「やったぁ、何がいいかなぁ」
「中華がいい」
「私、食べ放題がいい」
「ちょっとちょっとぉ、まもちゃんから離れなさいよぉ」
「食べ放題かぁ。ね、回転寿司食べに行かない?」
「あ、それいいね」
「でもこの格好で?」
「じゃあ亜美ちゃん、焼き肉の方がいい?」
「え、焼き肉だと臭いがついちゃうし」
「なら決まりだね」
「(俺の考えは聞いてくれないのか(;_;) )」

「へいらっしゃいっ!」
「お、すいてるすいてる」
「ちょっと時間が遅かったみたいね。あ、うさぎちゃんそっちじゃなくてここに
座るのよ。ほら亜美ちゃんも」
「えー、どうしてぇ?」
「回転寿司屋さんではね、板前さんの正面からベルトの回転方向にかけて座るの
が基本なのよ、き・ほ・ん」
「ふーん、そうなんだぁ」
「それからそこ、あたしが座るから開けといてねー」
「あれ? 美奈子ちゃんどこ行っちゃったんだろう?」
「? でも美奈子ちゃんがこーいうとこに詳しいってのも、なんか意外だよね」
「1人で食べにきてたりして。それって結構おやじ入ってるわよね」
「聞こえてるわよレイちゃん。はい、おしぼり。横にまわしてね」
「あ、ありがとう(^^;」
「いっただっきまーす」
「…………」
「亜美ちゃん、どうしたの?」
「え、あの、私こういうとこ初めてだから、その……」
「はぁ。そーよねぇ、亜美ちゃんの家ってお金もちだもん。回転寿司なんてこな
いかぁ」
「いいこと、回転寿司は安物食いが基本よ。300円以上の皿は自己負担のつもりで
いてね」
「そ、そんなつもりで言ったんじゃ」
「ほら、レイちゃんも美奈子ちゃんも、もういーじゃないか。ほら、この皿にお
醤油入れて、お茶はパックを入れて、湯呑みを黒いボタンの所にこうだからね」
「ありがとうまこちゃん」
「どういたしまして。おっ、あたしこれ好きなんだ」
「んぐんぐ。おいしー。んぐんぐ」
「おじさーん、カツオ握ってちょうだい」
「うさぎちゃん、いきなり納豆巻きなんて量の多いもの食べないの。それにお茶
飲み過ぎると後で入らなくなるわよ。レイちゃんも回転寿司で注文するなんて邪
道よ邪道。回ってきたもの食べなさい、回ってきたの」
「ンもぉ、私がなに食べたっていいじゃない」
「ほら、まこちゃんも赤身ばっかり食べないでよね」
「美奈子ちゃん、いい加減に仕切るのよしなよ。白身も食べてるよ」
「これもーらいっ!」
「うさぎちゃん、さっきから見てたら巻物ばっかり取って。寿司屋に来たんだか
ら握りを食べなさい、握りを。亜美ちゃん、食べた皿は戻さなくていいの。あン、
ケース被ってるのは古いやつだからとっちゃ駄目っ。なんのために板さんの前に
座ったと思ってるの」
「タクアン好きなのにぃ……」
「そんなに怒鳴らなくったって……唾とぶわよ美奈子ちゃん」
「唾くらいなによ、どーせ食べるんだから」
「ちょっとお茶いれさせて」
「あ、うん」
「すっごーーーーい、ショートケーキなんか回ってるぅ」
「亜美ちゃん、アナゴはそうやって食べるんじゃないの」
「え、でもこれもお寿司なんでしょ?」
「アナゴはこーやって、ここのタレを塗って、んーっうまいっ!」
「味噌汁きたぜ。誰たのんだの?」
「あ、わたしぃ」
「じゃあハマチ頼んだのは? 亜美ちゃん?」
「ううん、私ハマチって駄目なの」
「まこちゃん、それ頼んだのわた────」
「だってハマチって養殖ものでしょ。いろんな工業排水で汚染された近海で育て
たものはちょっと口にする気には……」
「これ、レイちゃんの?」
「さ、さぁ(^^; 誰が頼んだのかしら。美奈子ちゃんじゃないの?」
「私は注文はしない主義なの!」
「じゃあ俺が貰うよ。いいっていいって」
「あ、衛さんいたんだ」
「…………」
「だからまこちゃん赤身ばっかり食べないっ!!」
「そういう美奈子ちゃんだって甘エビとカニばっかり食べてるじゃないか」
「くーーっっ、わさびがからーーいっ、お茶!!お茶!!ンッン────」
「……わさびって辛いって言うのかしら?」
「亜美ちゃんも細かいこと気にするね(^^; じゃ、なんて言うのさ」
「さぁ? でも辛いって、辛子の味覚表現だと思うの」
「《きく》じゃないの?」
「でもそれは味じゃないでしょ?」
「じゃあさ、《わさび〜っ!》なんだよ」
「え?」
「辛子が辛いんだろ。だからわさびはわさびーっ、てんだよ多分」
「そーそー、江戸時代くらいまではそう言ってたのよ」
「そ、そうなの。知らなかったわ……」
「あーっ、レイちゃんが私の狙ってたのとったー!!」
「下にいるうさぎがわるいっ。狙ってたんなら先に宣言しときなさいよ」
「1周して戻ってくるのずーっと待ってたのにぃ。あーんレイちゃんがいぢめる
ぅ(;_;)」
「なに寿司くらいで泣いてんのようさぎはっ!」
「大人げない……」
「レイちゃん、わたしたち来年は高校生なのよ」
「もー、赤身ばっかり食べないっ!まこちゃん!! 亜美ちゃんもデザート食べ
るのは最後にしなさいっ! うさぎちゃんっ、ジュースは外で買いなさい外でっ、
回ってるものとるんじゃ────」
「か、帰りたい(T_T)」



  ☆問題 6人の座席配置を上座から順に答えなさい(^^) 

   回答は下のフォームにてお願いします。正解は私の中に一応ありますが、
  理由がもっともであれば正解とみなしますので、なるべく理由は詳しくお書
  きください。

   以前は正解者にはプレゼント情報とかあったんですけど、既にそういう事
  はやってません(^^; 正解しても何も出ませんが、ぜひ挑戦してみて下さい。

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