どもっ、ひーやんでございます。またまたイっちゃってる同人話を書いてし
まいました。誰かついてきてくれるのかなぁ?
亜美の誕生日話を書くのは2年ぶりですね。去年はちょうどこの時期に例の
『まこ亜美ダンス話』がありまして、それに満足してうやむやになっちゃった
んですよね。いやいや、あれは露骨に狙った話だったけど嬉しかったですねぇ。
セーラースターズに入ってからも「まこ亜美」な場面が多くて、私はかなり
安心してたんですよ。
これまで私のまこ亜美話(それも「亜美更正シリーズ」と銘打ったもの)は、
どちらかと言えば負のエナジーを利用して書いてたのね。
「これでいいのか? なんとかしろよーーーっっ!」てなもんで。
ところがおかげさまで今回は、正のエナジーで書いているのだな。珍しく明
るい気分で書いていたのよ。もう妄想全壊(もとい、全開)状態で、頭の中は
ひたすらハッピーだった訳だ。
読んでもらえれば分かるけど、いつにも増してイチャイチャ度が高い(^^;)
いや正直な所、今回初めて「同人誌で見かけるまこ亜美」くらいのレベルに
なったんじゃないかと思います。
んで、まぁハッピーの元凶というのがこれまたいろいろあるんだけど、1つ
はセーラースターズに入ってから亜美ちゃんが壊れちゃった事。
これはこれで脚本の山口氏にいろいろ言いたい事はあるんだけど、後ろ振り
返っても仕方ないから前向きに解釈する事にしたのよ。つまり、亜美ちゃんは
かなり自己主張できるようになった、と。
もともと亜美更正シリーズ(今風に言うなら亜美補完シリーズか(^^;))は、
彼女に「自分が周囲の人から愛されている事」を自覚させてあげよう、そして
自己主張できるようにしようってのが目的だった訳で、壊れ方はともかく目指
している方向は一緒なんだよね。
(富田氏の場合はこの辺を間違えて、亜美を凄く嫌味な娘にしちゃったのよ。
山口氏もこのままで行けば富田氏の二の舞なんだけど)
自己主張ができるってのと、人の事を考えないって事は違うと思うんだけど、
脚本の人にはこの辺の機微を分かってほしいですね。
それはともかく、この変化を成長とみなした場合、当然その背後にはいろい
ろな出来事があった訳ですよ(前回の誕生日話みたいなね)
そういう事を踏まえて書こうと思っていた矢先に、あの話があったのよ。あ
の「大気絶唱〜」の回ね。
表の感想で書いたけど、クラウンでの会話で亜美の母の病院に入院していた
ミサちゃんの話題になった時に、うさぎが「ねぇ、ミサちゃんて誰?」って、
亜美にではなくまこちゃんに聞いたのよ。これがもう、頭ん中高速回転で(^^;)
「そーか、亜美ちゃんに関する事を、うさぎが意識せずにまこちゃんに聞いち
ゃうくらい、今やこの2人の関係は公然なのだなっ! 2人は互いに相手の事
を何でも知っているのねっっっ」と思った訳だ。
そしてそれは「こうなってほしい」と私が思った、前回の誕生日話以降の亜
美とまことの姿にピタリと合致していたのよ。
てな訳でハッピーだったのです。ああ、まこちゃん、あれからちゃんと亜美
の側にいてくれたんだねー、ってなもんで。
と、いう訳で本題に入ります。今回はいきなりタイトルからいきましょう。
『微熱』というタイトル。またしてもさだの歌です。今回は同名の歌から直接
タイトルを拝借しました。
要約すると、
「手を伸ばせば君の鼓動が聞こえる。手を伸ばせば君の心に届く。生まれる前
から、生まれ変わっても、巡り会って君を愛せる。掌に伝わる君の微熱にそう
感じる」
というような歌です。今回は最初っからこの歌のイメージがずーっとあって、
タイトルもこれ以外につけようがありませんでした。
元々ベッドの中で手をつないで寝ている時に、旦那の方がぼーっと考えてる
ような歌なんですね(^^;) そんな訳で、ベッドで手をつないでるまこちゃんと
亜美ちゃんという構図が決まりました。
亜美とまこと中心の話なので、他の人達は冒頭で早々に退散。この辺は後で
もう1度触れますが、私の世界ではレイも美奈子も亜美の事はまことに任せて
ます。任せっきりではないけどね。
あれから2年(物語内の世界では1年)、亜美もまことも仲間に対して、2
人が特に親密な関係だという事を隠すという事はなくなってます。もっとも本
編の台詞でも有るけど、レイは元より美奈子にもかなり早い段階からバレバレ
レだったんですよね(^^;)
TVでの亜美とまことを見てても分かるように、かなり意識改革が進んでま
すね。まぁ隠さなくなったと言うよりも、2人でいることがより自然になった
というとこです。うん、まこちゃん偉いっ。
今回も話の途中に亜美の母親が出てきます。亜美の両親は、私が亜美の話を
書くときによく絡んできます。と言うのも亜美のトラウマの原因が、他ならぬ
両親の離婚のせいだからと考えているからです。
亜美の父親が今でも娘の事を愛しているのは、スーパーズでの亜美のパワー
アップ話の時に彼女に絵を送った事からも明らかです。
妻との離婚の考察は前回の誕生日話の通り。亜美はその原因の一端が自分に
あると思っています。またセーラー戦士として他の人達と「この時代に」「こ
の場所で」巡り会ったという、偶然では片づけられない出来事が(なまじ賢い
だけに)その思い込みに拍車をかけているんです。
亜美のお母さんは多分娘の気持ちを分かっているので、娘に対し気を使って
いるのでしょう。それがかえって娘を苦しめているとも知らずに…。
本編の中で触れましたが、亜美ちゃんの優しさは「捨てられたくない」とい
う想いの裏返しだと思います。悪く言えば八方美人。
無論、亜美自身が優しい性格であるのは言うまでもない事なんだけど、捨て
られる恐れから「いい子」にしている部分はあると思います。
この辺りの考えは、私の大好きなサークル「キセキ博物館」さんも、冬に出
した本の中で触れられており、我が意を得たりって感じでしたね。
そんな想いの亜美ちゃんに、まこちゃん達(と私)は「結果はそうかもしれ
ないけど、それは亜美ちゃんのせいじゃない」て事と、「誰も亜美ちゃんの事
捨てたりしない」という事を分からせてあげたいのです。
(唐突だけど)ガンダムXのEDの歌(最初の方)っていいですよね。あん
な雰囲気。
ということで前回の誕生日話でレイちゃんに言われたまこちゃんは、現段階
では亜美と2人でいるときは彼女を甘やかしまくってます(^^) その努力の甲
斐あって、今回の話では亜美の方もようやく「我侭言ってもいいのかな?」っ
て感じで甘えるようになりましたね。
もっともこれも度が過ぎると増長となっちゃうので、今後の展開としてはそ
れを押さえる話がでてくるでしょう。TVの描かれ方次第ですけど。まぁ、順
番としてはそろそろ成長した亜美ちゃんの"強さ"と、まこちゃんの"弱さ"を出
す頃合ですかね。
で、この部分
> (…今、この瞬間になら…)
> 世界が終わってしまってもいい。
いくらまこ亜美でもこれは言わせすぎ、と思われるかもしれませんが、実は
はRの時既に、まことは本来守るべきプリンセスよりも亜美を選んじゃってま
す。この事は私も渡里さんの同人誌を見るまで気付かなかったのですが、疑う
方は71話「友情のため 亜美とベルチェ激突」をご覧下さい。
マーキュリーを除くセーラーチームは、ベルチェの作りだした球体の中に閉
じこめられています。自分が勝ったら助けるという条件で、マーキュリーはベ
ルチェとのチェス勝負を受けます。駒が取られるごとに、足元から凍らされて
いくマーキュリー。
この時、閉じ込められている4人の反応。レイと美奈子は「頑張って」と応
援しています。そりゃそうです。プリンセスあってのセーラーチーム。それ以
前にみんなにとって、うさぎはかけがえのない存在ですから。亜美にしたって
みんなを見捨てて逃げようとは思わないでしょう。
ところがこの場面でまこちゃんはこう言いました「逃げて」と。少なくとも
この瞬間は、まこちゃん、プリンセスの事も忘れて亜美の心配してくれたんだ
よね。
まま、そーいう事を思いだしたんで、この場面はこんな台詞になってしまい
ました(^^)
それでさっきの話に戻るんですが、私はまこ×亜美派と言えど他のカップリ
ングを否定する気はありません。5人いてこそのまこ×亜美だと思うからです。
本編中何度も触れ、ここでもダメを押していますが、まこちゃんだけが亜美
の事を気にかけているのではないの。みんな亜美の事を愛してる。それを彼女
に伝えたいのよ。
レイと美奈子が亜美のことをまことに任せているのは、とりあえず彼女が一
番亜美に近いところにいるからであり、仲間として信頼しているからなんです
ね。ついでに言えばレイあたりはまこちゃんの"弱さ"も見越したうえで、亜美
を構わせているのかもしれません。
それはそうと私の世界のまこちゃんと亜美ちゃんは、キスどころかよーやく
手を握ったところという。私はもっとイッちゃってるまこ亜美同人誌いっぱい
持ってんのに(^^;)
別にそういうのを嫌ってる訳じゃないんだよね。ただ、私の書くこの世界で
は、どうやらまことにしても亜美にしても、互いの事を恋の相手とは見てない
のよ。とゆーか、まことの亜美に対する感情ってこりゃもう「愛」なの。それ
も家族愛みたいな感じのね。
感覚的な話になっちゃうけど、「恋」って、"この人の側にいたい"という気
持ちで、「愛」は"この人の側にいてあげたい"という気持ちだと思うのよ。
そーいう意味で、亜美もまことも一時期互いに「恋」らしきものをしてたん
だけど、それがはっきり形をなさないうちに、まことの方は「愛」に移行しち
ゃったんだよね。
亜美の方も"一緒にいること"で充足しちゃったから、「恋」の感覚が曖昧に
なっている。というのが、私の現状認識。
ところがそこはそれ互いに妙齢の女の子だから、たまーに「恋心」が顔を覗
かせたりするのだな。「愛」してる最中でも「恋」は可能なのよ。
みちるとはるかに自分達を想像するまこちゃんとか、まことの言葉に照れる
亜美とかにその片鱗が伺えるんですね。
この2人が互いに「恋」出来るかどうかは、今後の展開を待たないと何とも
言えないなぁ。そーいう話を書きたいなって願望はあるんだけど(^^) 現時点
では全くない訳ではないとは言え、恋心より家族的な愛の方が勝ってるからね。
タイトルの『微熱』には、そのへんの「恋に病に侵される前の、ちょっとポ
ワポワした感覚」という意味あいも入ってたりするんですね。
なーんか、ちっとも解説になってないぞ ひーやん
HTML化にあたってのおまけ
これって割と最近の(と言っても半年以上前だが)話なんで、それ
ほど印象は変わってないですね。
上の解説でも書いていますが、せらすたって亜美とまことの関係っ
てのが完全に確立された感がありますよね。亜美とまことの関係に限
らず、キャラクターの変化が一番でていたシリーズだと思います。
まこちゃん「先輩々々」って言わなくなったし、亜美ちゃんまこち
ゃんを尻にしいてるし(^^;) うんうん、まこちゃん分かってて尻にし
かれてあげてんだよね。
球技大会の時の「こんな事、亜美ちゃんに知られたら」とか、亜美
ちゃんがむせちゃってまこちゃん拭いてあげる回とか、見ててほんと
に微笑ましかったよねぇ(^^)
97.6記