「は り ん こ」 って な あ に !

石川県の加賀地方において、西日本で一番高い山 霊峰白山を源に、日本海に流れ込む石川県下第一の河川、手取川。 この川の扇状地で、湧き水のある、きれいな小川に生息する「トミヨ」という、小さな淡水魚のことです。

 はりんこは湧水(わきみず)のシンボルです。日本の豊かな水環境を守りましょう! 水は日本の宝。当り前になっていませんか? 
「トミヨ」  通称  「はりんこ」
標準和名: トミヨ (トゲウオ科・トゲウオ目・トミヨ属)
学名:Pungitius sinensis 英名:Amur stickleback


撮影 浜上清隆氏 平成10年9月13日

「トゲウオ類」は、背びれのトゲが7本以上あって黒ずんだ色彩のトミヨ属(体長約5.5センチ)と背びれのトゲが3本でやや大きめのイトヨ属に分かれており、白山を源流として流れる手取川の河口に位置する石川県白山市美川地域(旧石川郡美川町)周辺では、これらを「はりんこ」と呼んでいます。 

 「はりんこ」は、巣をつくる魚として知られています。 雄が巣をつくり雌に卵を産ませて卵が孵化し稚魚が自力で泳ぎ出すまで巣と卵を守ります。 雄は稚魚が泳ぎだすと死に、雌も数回産卵した後、死んでゆきます。

 多くは一年魚で、誠にはかない生命です。

 「はりんこ」は夏でも冷たい湧き水のある15度前後の清流にすむ冷水魚であり、それだけに環境変化による影響も受けやすく、昔は家の周辺のいたるところで見られた「はりんこ」も今では、手取川河口近くの支流の一部でのみ生息し、幻の魚となっています。

はりんこは「トゲウオ科トミヨ属」の淡水魚。(写真=トミヨの成魚)

背に7〜10本のトゲを持つ5cm前後の年魚で、夏でも20℃以下の冷たい水を好むため湧水の涌き出ている小川や池などの流れの緩やかな場所に生息します。

産卵期の4月〜7月には雄は婚姻色で黒っぽくなり縄張りを持ち、直径4cmほどの球形の巣を水草などで作ります。産卵しそうな雌を自分の巣に誘い入れ、産卵させ孵化するまで巣と卵を守ります。卵が無事孵化し稚魚が誕生すると親魚は1年という短い一生を終えます。

 トミヨの名の由来は、田んぼや流れの緩やかな小川などに住んでいたことから、止水魚(とみよ)あるいは田水魚(たみよ)と呼ばれていたところにあるようです。

美川町(現白山市:手取川の河口部)では古くから「はりんこ」と呼んでいます。

近年の湧水の著しい減少や河川改修などでその生息個体数は30〜40年前と比べると全国的にも極端に減っています。

石川県のトミヨは「いしかわレッドデータブック・絶滅の恐れのある野生生物」の中で、絶滅危惧1類(絶滅の危機に瀕している種)に指定されています。

石川県内では手取川水系の安産川(やすまるがわ)と熊田川、能登地方志賀町の米町川水系の一部の水路のみに生息が確認されているにすぎず、より一層の保護が必要です。

はりんこは湧水のシンボルです!

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