2014.11.19 更新
『P式血液型』とは、ウマの血清に作用させて反応をみる血液型である。
反応する :P1型
反応しない:P2型
と分類する。
他にもスモールpなど、頻度の少ないものもあるのだが、主なものはP1とP2である。
日本人では
P1型が35%
P2型が65%
という割合である。
欧米の白人では逆転し、
P1型78%(約8割)
P2型22%(約2割)
となる。
アフリカ系の黒人では
P1型が93%
P2型が 7%
と、さらに極端な比率となる。
一方、『Q式血液型』とは、日本で見出された分類方式で、ブタの血清に作用させるものである。
反応する :Q型
反応しない:q型
と分類する。
日本人では
Q型が 約3割
q型が 約7割
である。
のちに、P式血液型とQ式血液型とは同じものであることが判明する。
P1型 = Q型
P2型 = q型
である。
ここからは、仮説というよりも、まったくの思いつきである。
ウマとブタ・・・
両者に共通するものは何か?
ウマは人間の心がわかり、飼い主が涙を流すと、自分も涙を流すという。
ブタもきれい好きで知られ、図体に似合わず、神経質なところがあるようだ。
両者に共通するものは「繊細さ」ではないだろうか?
その繊細な動物(の血清)に反応する(違和感がある)のがP1型、
それに反応しない(違和感のない)のがP2型である。
それと、日本人、白人、黒人での頻度を照らし合わせてみる。
・・・そして次のような仮説(根拠のない思いつき?)をたててみた。
P1型・・・大胆、激しい、アグレッシブな傾向?
P2型・・・繊細、おとなしい傾向?
という傾向があるのではないか?
と、想像したのである。
ところが、この思いつきが、あながち的外れでもないことが判明した。
R.B.キャッテルという心理学者が、オーストラリアの白人323人を対象に
17の遺伝型と21の心理因子によって、性格テストを行った。
その結果『P式血液型』と不安傾向との間に、
強い相関がみられたというのである!
最も顕著であった特徴は、
P2型・・・心配性である
だそうである!
他に有意差の出た傾向としては、
P1型:大胆、冒険好き、遠慮がない
P2型:シャイ、臆病、繊細、緊張しやすい
という傾向があるようなのである!
詳しくは、『ABO FAN』さんの、こちらのページをご覧下さい。
http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/cattell.html
こういう単純な思いつきも、偶然とはいえ、侮れないものだと、
感じた次第である。
遺伝的にはP1が優性。
P1型:P1/P1 と P1/P2
P2型:P2/P2
同じP1型であっても、
日本人ではP1/P2が多い。
白人にはP1/P1が多く
黒人では殆どがP1/P1となり
ものすごく 「物おじしない、大胆な」人達が多い!
と言えようか(笑)。
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