血液型は『血液』 型ではない!


2019. 2. 13 更新




名前が誤解の根源か?改名を望む!


「血液型人間学」でおなじみの故能見正比古氏が

声を大にして強調されていたことではあるが、

血液型とはけっして『血液』だけの型ではない。

その実体は、髪の毛の先から爪先にいたるまで全身くまなく分布する、

脳や神経系を含む全身の『体質型』・『材質型』なのである!


最近では『糖鎖』の研究も進んでいる。

ABO式は『糖鎖』そのものである。

全身の細胞に存在する『糖鎖』の違い、

それが現在『血液型』という名前で呼ばれているに過ぎないのだ!


その『体質型』が、血液を検査することにより判る。

血液の場合には、これが合わないと輸血できない。


 # 最初は、血液どうしを混ぜ合わせた時の反応として、発見された。

     当初は血液だけに存在するものと思われていた。

     だから「血液型」と命名された。

     その後全身に存在することが判り、学者達は『全身型』と改名しようとしたが

     既に、血液型という表現語が世界中に広まってしまっていて、

定着してしまったのだ。


ではその『体質型』の正体とは何か?




『体質型』の正体は?


O型物質 … L・フコース

A型物質 … N・アセチール・ガラクトサミン

B型物質 … D・ガラクトース


という糖タンパクである。

これが髪の毛、皮膚、筋肉、内臓、脳、さらには汗や唾液などの分泌液にまで、

全身くまなく分布しているのである(部位による量の多寡はあるにせよ)。

襟垢からもこの『体質型』が判る。

もちろん血液にも存在している。

血液中においては、赤血球に最も多く存在している。


このうちO型物質だけは、すべてのヒトに含まれる。

O型は O型物質だけを(但し、その絶対量はとてつもなく多い!)

A型は O型物質+A型物質を、

B型は O型物質+B型物質を、

AB型は O型物質+A型物質+B型物質をもつ。


O型は「非A」「非B」の意味、つまり『ゼロ』を意味するためにこの記号がつけられた。


少々単純に乱暴に言ってしまえば、

全身が『L-フコース』でできている (全身に含まれている) のがO型、

全身が『N・アセチール・ガラクトサミン』でできている (全身に含まれている) のがA型、

全身が『D・ガラクトース』でできている (全身に含まれている) のがB型、

ということが言えよう。


厳密に言えば、ABO式の違いは、細胞表面の糖鎖の『先端部分』の違いである。

例えば皮膚の細胞で言えば、最も外側の、目に見える部分である。


そしてそれらの違いが『体質差』・『材質差』となって、

見た目の『雰囲気の違い』にも滲み出てきているのではないだろうか?


♯ たまに、他人の血液型を言い当てるのを得意とする人がいるが、

  その人たちも無意識のうちに

 『材質的な違い』によるムード、

  言い換えれば『細胞の発するオーラ(細胞の醸し出す雰囲気)』

  を感じとっているのかもしれない。



もういちど言おう。


『血液型』という名前がよろしくない!

それは本質を表していないからだ。


本質的には

『ABO式体質型』

『ABO式材質型』

『ABO式材料型』

『ABO式素材型』

『ABO式全身型』

『ABO式全身細胞表面糖鎖型』

『ABO式細胞表面糖鎖型』

『ABO式細胞型』

あるいは

『ABO式バイオ・タイプ』

『ABO式バイオ・マテリアル・タイプ』

『ABO式セルタイプ』

とでも、言うべきであろう。


また、ABO式によって、脳の体質・成分が違う(?)のだから、

脳の働き方の傾向や、

刺激に対する反応のしかた、

ひいては基本的な気質傾向に、

何らかの影響を与えているとしても、決しておかしくはない。





ところで最近の知見で、

9週目までの胎児の神経、筋肉、骨には、

ABO式の糖鎖が大量に発現しているという報告がある。

(しかも9週目にMAXになる)

が、その後急速にその発現量を減らすというのだ。


このことは、一体、何を意味するのであろうか?


以下は筆者の私見である。


9週目までと言えば、生物としての『ヒト』の基礎が形成される時期であろう。

例えば神経系で言えば、脳-神経のネットワークの道筋の基礎がつくられる大事な時期である。


この時期にABO式の糖鎖が大量に発現しているということは、

この時期に、A型ならA型の脳-神経の刺激伝達のネットワーク、

B型ならB型の脳-神経の刺激伝達のネットワークの『道筋の基礎』のようなものが出来上がってしまうのではないだろうか?


それ以降は、急速にその量を減らしても、あとはその『基礎』を元に成長すればよい。


だから生まれた時には、既に(脳-神経系でのABO式の糖鎖の量がごく僅かだとしても)、

A型脳(A型的 脳-神経系のネットワーク)や、

B型脳(B型的 脳-神経系のネットワーク)

になってしまっているのではないだろうか?





#補足


血液型と気質傾向の関係を否定する"反論意見"の中には、

『脳にはBBB(血液−脳関門)というバリヤがある。

分子量の大きな血液型物質は通過できない。

だから、血液型は脳には影響を与えない。

よって、気質にも関係しない。』

というものがある。


しかし、これは間違いである。


BBBを通過しようがしまいが関係ない。


血液型(ABO式細胞表面糖鎖型)によって、

脳の材料自体が違うのである!

(あるいは、脳-神経系のネットワーク自体が違う?)

脳そのものが違うのだ!


(極端に言えば、『血液』なんてどうでもいいのだ!)


近い将来、ABO式の糖鎖と脳や身体の働きについて、何かが判ってくる可能性も高い。




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