2010. 1.21 新設
『血液型』とは、全身の『体質型』、『材質型』である。
つまり、全身の材料の違いを表す指標である。
例えばB型であれば、B型物質(D・ガラクトース)が、
毛髪、皮膚、爪、脳、内臓、唾液や精液・・・等々
全身くまなく含まれている。
よく犯罪捜査などで、タバコの吸殻などからでも血液型を鑑定することがあるが、
これは、唾液にも『血液型物質』を分泌しているからである。
ところが人によっては、タバコの吸殻では、血液型を鑑定できないタイプが存在する。
このタイプは、唾液や精液といった分泌液中に『血液型物質』を分泌していない
(していても極々微量のため検出されない)。
このタイプのことを『非分泌型』という。
(現在では、DNA鑑定の技術が進歩し、『非分泌型』であることまでもが鑑定可能かもしれない?)
これに対して、唾液や精液といった分泌液中にも、大量に血液型物質を分泌しているタイプを『分泌型』という。
(毛髪などの組織での血液型物質の含有量は、両者による差はないとされている。)
人種による差はあまりなく、概ね『分泌型』8割、『非分泌型』2割となっている。
つまり、多くの人は『分泌型』である。
さらに、なんと!
『分泌型』であるか『非分泌型』であるかが、血液を調べることで判るのだ!
これを『ルウィス式血液型』という。
日本人における『ルウィス式血液型』の頻度(多くの人種で同じ傾向)
Le(a+b−c−):非分泌型 22%
Le(a−b+c−):分泌型 77%
Le(a−b−c+):分泌型 1%
ルウィスの、Le(a)抗原に陽性の人は、ほとんど全部が『非分泌型』であり、
陰性の人が『分泌型』であることが、わかっている。
唾液などの分泌液中に『血液型物質』を分泌しているか否かが、
血球の抗原を調べるだけで判るとは、実に面白い!
ところで、全身において、『血液型物質』の含有量の最も多いところがどこであるか、ご存知だろうか?
『血液型』というくらいだから、普通は『血液』だと思うであろう。
ところが、さにあらず。
実は、ABO式の『血液型物質』は、『胃粘膜』や『腸粘膜』にもっとも多く存在することがわかっている。
ところで、口の中から肛門へと続く「消化管」の粘膜は、「体内」だろうか?
実は、常に外の病原菌や毒物にさらされる危険のある、「外界」である。
そこに『血液型物質』が最も多く存在する、ということは、何を意味しているのであろうか?
消化性潰瘍の発生率に、血液型による差が報告されている。
ABO式では『O型』に有意に多く、
ルウィス式では『非分泌型』に多い。
また、胃潰瘍よりも、十二指腸潰瘍において、その傾向は顕著であるという。
『O型の非分泌型』であれば、さらにリスクは高いとされる。
消化管の防御機構に『血液型物質』が関与していないとは言い切れない。
『血液型物質』そのものが防御因子のひとつであるならば、
消化管粘膜に、A型物質もB型物質ももたないO型が弱く
さらに粘液中に『血液型物質』をもたない『非分泌型』が弱いのではないだろうか?
潰瘍の発生原因には、ヘリコバクター・ピロリ菌の存在や
胃酸(O型は、とくに胃酸の分泌量が多いとされる)など、
「攻撃因子」の側面もあるので、一概には言えない。
ただ、「防御因子」の側面からみた場合、
『血液型物質』が関与していないとは言い切れないのではないだろうか?
胃には、胃酸(塩酸)から胃粘膜自体を守る防御機構があるが、
十二指腸には防御機構がない。
だから『血液型物質』の有無が、十二指腸潰瘍において、より顕著に影響を受けるのではないだろうか?
このように、『分泌型』と『非分泌型』とでは、
消化管という、外界と接する危険な箇所での『血液型物質』の量に違いがある可能性がある。
消化管の防御機構に、
もしかしたら防御因子のひとつであるかもしれない『血液型物質』をもたない『非分泌型』では、
摂食行動において、より慎重になった方が、生存には有利である。
ということで、私の仮説(例によって、思いつき)。
『非分泌型』(2割の少数派)は、『潔癖症』的な傾向が強いのではないだろうか?
Le(a+b−c−):非分泌型 22%・・・より、潔癖症的な傾向が強い???
Le(a−b+c−):分泌型 77%
Le(a−b−c+):分泌型 1%