"ABOBA" SAVE THE HUMAN RACE

血液型が好きなのは

日本人だけではない!

2016. 2. 7更新




血液型人間学を話題にするのは、日本人だけだとされているが、

実際のところはどうなのであろうか?


もちろん欧米をはじめ世界の多くの国や地域では、そんな習慣はなく、

また全く話題にもならない。

おまけに自分の血液型を知らない人も多い。

(例えばニューヨーカーの8割は、自分の血液型を知らないともいう。)


かつてフランスでは、

ブルーデル女史という心理学者が、このテーマでの著作を発表している。

しかしあくまでも「一学者の研究テーマ」という感があり、

日本のように一般的には浸透しなかったようだ。


欧米では、なぜ「血液型」に関心を示さないのだろうか?


関心を示さない理由としては

日本との文化的な違い、歴史的なタブー 

(かつてナチス・ドイツでは、人種差別の道具に利用されていた)、

あるいは宗教的な感覚等も関係しているように見える。

(また欧米ではO型とA型で9割前後を占めており、

日本のように4つの型をバランスよく観察する機会にも乏しい。)


ところで、血液型による違いに気づくきっかけは、

A型とB型の接触がきっかけとなることが多い、と指摘する見解もある。

つまり、A型がB型との違いを感じ、B型がA型との違いを感じる。

それがきっかけとなって、血液型による違いというものを意識するケースが多いというのだ。

違いに気づくためには、A型とB型の人口比率が拮抗している方が、その機会は多い。


そういう観点からすれば、

欧米では、仮に自分の血液型を知っていたとしても、B型が極端に少ない

(西欧系では概ねB型7〜10%) ために、

血液型による違いに気づきにくい、ということがあるのかもしれない。


そういう意味では、

同じヨーロッパでも、東欧やロシア(B型が15〜21%!)では、

違いに気づきやすい環境にはあると言える。

今後に期待したい。



欧米では血液型ダイエット !?



血液型と気質との関係には関心を示さない欧米人だが、

アメリカの自然療法医、ピーター・J・ダダモ氏が

『EAT RIGHT 4 YOUR TYPE』(アメリカ人が書いたはじめての血液型の本!)

(日本語版『ダダモ博士の血液型健康ダイエット』集英社文庫)

という本を出版したのをきっかけに、欧米で血液型が注目されはじめている。


これは、血液型による体質の違いをテーマに、

身体に合った食材や運動などを紹介しているものだが

(一部、性格についても言及されている)

健康を気づかう欧米人にはかなり読まれているようなのである。

一説には、ハリウッド・セレブ達の愛読書になったとも言われている。

(全米で200万部、世界50ヵ国計で300万部売れたとのこと。)

またそれの続編である「料理法」「生活術」も出版されている。


血液型とは、その本質は

『全身の細胞の表面の糖鎖の違い』

 すなわち 『(脳や神経系を含む)全身の材質型)』 である。

血液型好きな日本人でさえも、このことを理解している人は、まだまだ少ない。

それが本質であるということがわかれば、

欧米人にも、受け入れられるようになるのではないかと思う。


♯ たまに、他人の血液型を言い当てるのを得意とする人がいるが、

  その人たちも無意識のうちに

 『材質的な違い』によるムード、

  言い換えれば『細胞表面の発するオーラ(細胞表面の醸し出す雰囲気)』

  を感じとっているのかもしれない。

     


韓国に注目!



では日本以外に『血液型』を話題にする国や地域は、本当にないのだろうか?


実は、韓国では、この10年間ぐらいの間に急速に血液型文化(?)が普及した。

血液型に関する書籍も多数出版され、雑誌などを見ても、

有名人のプロフィールにはたいてい血液型が記載されている。

日本人と同様に、ほとんどの人が自分の血液型を知っている。

さらに、住民台帳には血液型まで記載されている、という情報もある。

(それが事実だとすれば、国家が国民の血液型情報を把握している!?)

今では、日本人以上に血液型が好きなようにさえ見えるのだ(笑)。


日本と同様、単一民族であるとされている点、

(ベースが似ている方が、「血液型」による違いを認識しやすい)

また血液型構成のバランスもよく、

身近で4つの血液型をバランスよく観察できる機会に恵まれているという点も、

普及した要因になっているのかもしれない。

【韓国人の血液型構成】

O型 約27%
A型 約35%
B型 約27%
AB型 約11%

最多の血液型は、日本人と同様に、A型である
(A因子の頻度は、日本人とさほど変わらない)。
ただし、日本人に比べて、B因子が著しく多い。
そして、日本人よりも4つの血液型の偏りが少なく、バランスよく存在している。

参考【日本人の血液型構成】

O型 30.7%
A型 38.1%
B型 21.8%
AB型  9.4%


また台湾でも、血液型の知識(?)はある程度は普及しているらしい。

かつての日本の影響と思われる。

さらには最近、中国本土でも、血液型に興味を示す人が増えてきている。

ただし、自分の血液型を知らない人も、まだまだ多いと聞く。

しかし、日本に入国している中国人に血液型を尋ねると、

大抵の人は知っているようである。

出国の際に記載が必要との情報もあるが、未確認である。

参考【中国人の血液型構成・全国平均】

O型 約36%
A型 約29%
B型 約27%
AB型 約 8%

ただし、華南や広東、香港などではさらにO型が多く、4割を超える(O型44〜46%)

(台湾でもO型が最多を占める。)

湖南や上海などではA型が多い。

北部ではB型が増えるようである(モンゴルに近いことが要因か?)




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