基本単位
一組の基本単位とその物理学の法則,定義に基づく乗除のみで導かれる組立単位を,
一貫した(コヒーレント)な単位系と言い,CGS 単位系,MKSA 単位系,国際単位系の3者がある。
Syste'me International d'Unite's(SI) 国際単位系
1960年の国際度量衡総会で,あらゆる分野で世界的に使用できる単位系として制定・採択された国際的な標準単位,
日本の計量法(メートル法)もこれを基礎としている。
メートル法と10進法をベースに MKSA を拡張し,これに温度,測光,物質量を加え,
それぞれケルビン(K),カンデラ(cd),モル(mol)で表し,
補助単位として平面角のラジアン(rad),立体角のステラジアン(sr)を加えている。
基本単位(m,kg,s,A,mol,K,cd),補助単位として(rad,sr)およびこれらの組み合わせで構成される。
明るさを表す『カンデラ 』(cd)が基本単位として扱われる理由は不明。
キログラムの定義
約2.2ポンドの金属の塊である国際キログラム原器。
キログラムは長い間,国際キログラム原器の質量と同一であるとされてきた。
1889年に開催された第1回『国際度量衡総会』で,白金・イリジウム合金の円柱が,キログラムを定義する国際基準であると宣言された。
この円柱はフランスの国際度量衡局(BIPM)に保管され,数個の複製が世界各国に配られている。
オリジナルの国際キログラム原器は清掃のために数回移動されただけだが,空気中の埃などが堆積している可能性がある。
時間の経過とともに,数個の複製の質量がオリジナルに比べて徐々に増えてきていると,指摘されている。
補助単位,国際単位系の接頭語
| 記号 | | 名称 | 倍数 | コンピューター関係 |
| k | kilo | キロ | 10の3乗 | 2の10乗=1024 |
| M | Mega | メガ | 10の6乗 | 2の20乗=1,048,576 |
| G | Giga | ギガ | 10の9乗,10億 | 2の30乗=1,073,741,824 |
| T | | テラ | 10の12乗 |
| P | | ペタ | 10の15乗 |
| E | | エクタ | 10の18乗 |
| Z | | ゼタ | 10の21乗 |
| Y | | ヨタ | 10の24乗 |
キロビットとは 1024bit のこと,キロバイト KiloByte とは 1024byte のことが多く,この場令は特に Kbit,Kbyte と大文字で書き,『ケイ』と読むことがある。
| 記号 | | 名称 | 倍数 |
| m | milli | ミリ | 10の−3乗 |
| μ | micro | マイクロ | 10の−6乗 |
| n | nano | ナノ | 10の−9乗 |
| p | | ピコ | 10の−12乗 |
| f | | フェムト | 10の−15乗 |
| a | | アト | 10の−18乗 |
| z | | ゼプト | 10の−21乗 |
| y | | ヨクト | 10の−24乗 |
国際単位系の接頭詞としても使われている。
マイクロは ASCIIコードでの表記では,しばしば『u』が用いられる。
オングストローム
1オングストロームは 0.1nm に相当。
水素原子の大きさは直径約 4.8オングストローム(0.48nm)。
centi(c) センチ(10の−2乗)。国際単位系の接頭詞。
deci(d) デシ(10の−1乗)。同際単位系の接頭語。
deca(da) デカ(10の1乗)。国際単位系の接頭語。
hecto(h) ヘクト(10の2乗)。国際単位系の接頭語。
kilo(k) キロ(10の3乗)。国際単位系の接頭語。
ただしコンピュータでは、一般に2の10乗(1,024)。
また、国際単位系では「k」は小文字で表記するが、コンピュータ関連では大文字で記されることが多い。
Hertz(Hz) ヘルツ
周波数を表わす国際単位系の組み立て単位。
kirohertz(kHz) キロヘルツ
周波数を表わす単拉。1kHz=1,000 Hz。
Mega Hertz(MHz) メガヘルツ
周波数を表わす単位。1 MHz=1,000,000 Hz。
コンピューター関連では,CPU の動作周波数(クロック)をさす。
同じ CPU では,当然クロックが速いほうが処理能力が高い。
Giga Hertz(GHz) ギガヘルツ
周波数を表わす単位。
1 GHz=1,000,000,000 Hz。
deciBel(dB) デシベル
電磁波や音圧のレベルを示す単位。
基準値または相対値を常用対数比で表わす。
電力比ではその10倍,電圧比や音圧比ではその20倍が 10 dB。
centimeter(cm) センチメートル
1/100 m。
ヤードポンド法
yard(yd) ヤード
長さを表わすヤードポンド法の単位。
1 yd は 0.9144 m。1 yd = 3 ft。
feet(ft) フィート
表さを表わすヤードポンド法の単位。
1 ft は 30.48 cm。1 ft = 12 in、3 ft = 1 yd。
inch(in) インチ
長さを表わすヤードポンド法の単位。1インチは約 2.54 cm。12 in=1 ft。
ディスプレイ画面のサイズを示す画面対角線の長さや,FD や CD で円盤の直径をインチで表すことが多い。
プリンタのドット密度,記憶媒体の長さ当たりの記憶密度などはインチ当たりで表すことが多い。
mile マイル
距離の単位 1760 yard。
語源は milia passuum(千歩の長さ)で,歩を左右の二跨ぎとすれば,ローマ・マイルの約1,500m となる。
時間の単位。
second(s, sec,) 秒。
時間の単位。国際単位系の基本単位。
hour(h) 時間。
Ampere(A) アンペア
電流の大きさを表す単位。
実用単位としては,1ボルトの電位差の2点を1オームの抵抗で結ぶとき流れる電流の量。
国際単位系(SI)の定義では,真空中で1メートル離れて平行においた2本の導線(限りなく細く長いとする)に等しい電流を流したとき,
500万分の1ニュートンの力を及ぼしあう大きさの電流。
Ω オーム。電気抵抗を表わす国際単位系の組立単位。
Volt(V) 電位差(電圧)の国際単位。
Watt(W)
工率や反射率,仕事率や電力などを表わす単位。
力学でも電磁気学でも用いる。
電力では 1 V の電位差がある2地点間を 1 A の電流が流れるときに 1 W。
kWh(kilo Watt hour)キロワット時
電力量の単位。1W が一時間続くと 1Wh となる。実際には電気料金に利用されている。
Volt Ampere(VA) ボルトアンペア
消費電力の表示例,皮相電力の国際単位。
交流電力の電圧と電流値の積をさし,トランスの容量などで使われる。
機器に投入される電気エネルギーを示す。
W は実際に使われたエネルギー(有効電力)を示す。
電球のような単純な機器なら VA と W は同じだが,モーターなどコイルを使う機器では,そのロスのために VA と W は一致しない。
インバーターエアコンなど家庭製品の一部は,起動時やフル回転時に大きな VA を必要とするが,運転が安定すると低下する。
カタログには,この状態の W が表記される場合が多い。
電気料金は W で計算するが,効率が異なると,電気会社が使用者に送らねばならない電圧電流が変わってくる。
東京電力は効率(力率)を平均85%とし,それより効率のよい工場などでは料金を割引,逆は割増料金を求めている。
CGS 単位系
長さ,質量,時間がそれぞれ cm,g,s からなる単位系。
電気系の基本単位の扱いにより,CGS 静電単位系と CGS 電磁単位系の2通りに別れていた。
MKS 単位系,MKSA 単位系
前者は長さ,重量,時間の基本単位に m,kg,s を用いる単位系のこと。
後者は MKS に電流(A)を加えたもの。
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