Silicon Graphics Inc.(SGI) シリコングラフィックス

 グラフィックス・ワークステーションやグラフィックスソフトの会社。 かつて 3D を含むグラフィックスを扱う高性能ワークステーションのメーカーとして有名だったが,最近はスーパーコンピューターに注力している。 本社はアメリカ,カリフォルニア州マウンテンビュー。
 Cray や MIPS Technologies,『Maya』などの 3DCG ソフトウェア開発で知られる Alias を傘下へと取り込み,『Indy』『Onyx』などのグラフィック・ワークステーションで人々を魅了し,1990年代にはコンピュータ・グラフィックスの世界で一時代を築いた。 1990年代後半から2000年にかけて,PC のグラフィック性能向上や Sun Microsystems および Hewlett-Packard などのライバル企業が同分野に進出するようになると,しだいに苦戦するようになった。
サイト:http://www.sgi.com

 1990年代半ばに資金と特許が目的でクレイ社を買収。 2000年,クレイ部門をテラ・コンピューター社に売却。
 グラフィックスや技術用コンピューターなどのニッチ市場にとどまっていたが,2002年,ビジネス市場に向け UNIX サーバーを発表。
 2003年6月10日,人工衛星の破片など地球の周回軌道にある“宇宙のゴミ”のモニターに,同社の高性能コンピューターとストレージ・システムが活躍していると発表。
 2004年7月14日,NCSA からピーク時性能 6 TFLOPS の Linux スパコンを受注したと発表。 7月27日,NASA が宇宙探査シミュレーションなどで利用する大型 Linux システム Space Exploration Simulator のベースとして,同社の Altix サーバーを選択したと発表。
 2006年5月8日,連邦破産法第11章(Chapter 11)を申請。
 2008年2月14日,スーパーコンピュータメーカーの Linux Networx の資産を買収したと発表。 Linux Networx は高性能コンピューティング向けの Linux クラスタを提供している。
 2008年5月7日,インテルと NASA におけるスーパーコンピュータの運用パフォーマンスを改善する画期的な取り組みで提携すると発表。
 2009年4月11日,米破産法11条(チャプター11)の下での破産保護申請と,サーバベンダー Rackable Systems への資産売却を発表。


  • 日本 SGI


    コズモ・ソフトウェア
     SGI の子会社で 3D ソフトウェア開発を担当していたが1998年に閉鎖。


    Sensibility Technology(ST)
     日本 SGI が関連会社となる AGI と共同開発を進めている,コンピュータに人間の感性を理解させて反応させる感性制御技術。 人間の感情状態のうち『喜び』『怒り』『哀しみ』『平常』『興奮』『笑い』のそれぞれの感情分析結果を,『あり』『なし』の2段階で検出していた。 2007年1月の発表では10段階のレベルで検出することが可能。 この技術は,これまで自動車業界,放送業界,大学および研究機関やコールセンターなどのサービス分野で利用されている。



    GL

     Silicon Graphics が開発したグラフィックスライブラリ。 これをベースに Open GL が作られた。



    Indy インディ

     1993年に発売された SGI 社のワークステーション。 デザイン関係者らの垂涎の的となり,アップル社に匹敵する工業デザインも魅力を添え,ビデオ編集やグラフィック,ウェブデザインに使われた。 OS の IRIX(アイリックス)は,UNIXの中でも使いやすいバージョンだった。



    IRIX

     Silicon Graphics の UNIX 系 OS。



    LicenseWatcher

     日本 SGI が2010年1月7日に発売した,Web ブラウザでリアルタイムにフローティングライセンスの利用状況を確認できる Web ツール。 デザインや設計,解析業務で利用されるソフトウェアのフローティングライセンス利用状況をリアルタイムに表示,独自のメッセージ機能でユーザー間の情報を共有,ユーザー間でライセンスの利用を調整できる。



    Open Inventor 3D

     SGI の視覚化ソフトウェア。 オリジナルの VRML コード普及に貢献した。 しかしその後,ウェブ 3D 市場からほぼ撤退し,3Dモデル共有では非公開「ビジュアル・エリア・ネットワーク」システムに移行。



    Posy ポージー

     日本 SGI 株式会社が2002年3月25日に発表したロボット。 Posy は、ブーケの花のことで、“生命を輝かせる”という意味。 人間とロボットの共存を目指すナビゲーションロボット。 SGI の CI(Corporate Identity)キャラクターとなる。 関節の自由度14,ボディ FRP。 モーターは汎用で、OS は RealTime Linux。 結婚式で花嫁のサポートを行なう「フラワーガール」をモチーフにデザインされた。


    Palette(パレット)
     日本 SGI とフラワー・ロボティクス株式会社が共同で事業化を進めるマネキン型ロボット。 2006年10月2日,パリで開催される『HANAE MORI RETROSPECTIVE 森 英恵展』に登場し,オートクチュールの蝶のドレスを纏うと発表。



    SGI Infinite Media Library

     SGI のデジタルコンテンツの制作・配信管理ソリューション。 Digital Asset Management(DAM:デジタルアセット管理)と呼ばれる仕組みが提供される。 これは,デジタルコンテンツの制作・配信などを管理する機能だが,従来は制作や配信,課金といった過程ごとに異なる DAM を利用する場合が多かったが,SGI ではコンテンツの制作・編集・配信・アーカイブ・課金までを統合して管理でき,DRM との連携にも対応。 さらに,Gibraltar や mini-it などと組み合わせることで,暗号化による著作権管理やモバイルに対応した配信も可能。



    Columbia Supercomputer
     SGI が NASA に納品したスーパーコンピュータ,CPU 512 基を搭載した IA-64/Linux システム Altix を20ノード集積する。 2004年10月,Linpack ベンチマークスコアでは16ノードで 42.7TFlops を達成。


    Fuel
     SGI の,次世代ワークステーション,2002年4月にデモ公開。 Onyx ワークステーション中トップエンドの 3000 ファミリーと Origin サーバーをベースにしている。


    SGI Octane III
     日本 SGI が2009年12月1日に発売した,デスクサイド型パーソナルスーパーコンピュータ。 高さ 67.31cm,奥行き 71.63cm,幅 31.75cm。 基本構成は Intel Xeon(R) L5520×2ソケット,12GB メモリ,80GB SSD 搭載のブレードを2台搭載した GbE クラスタ構成。 CPU Intel Xeon 5500番台を最大80コア,メモリ 1TB 近くを搭載。 流体解析,量子力学,分子動力学,地震データ処理,データ解析,レンダリング,可視化,CAD アプリケーション向けで,同社ではこれまで大規模クラスタの導入が進まなかった中・小規模の技術開発を行う企業や大学,研究機関の個別部門などに販売していく。


    Onyx
     SGI のワークステーション。
    プロセッサー,メモリ,ビデオ間の高速データ転送の仕組みを持っている。


    Origin
     SGI のサーバー。
    プロセッサー,メモリ,ビデオ間の高速データ転送の仕組みを持っている。


    Origin 300
     SGI のビデオ・オンデマンド・サーバーで,600ストリームの映像を同時に配信できる。 プロセッサーが2基か4基,メモリは最大 4GB,ストレージ・システムは TP900 を装備。 イーサネット,ATM,DVB 標準に対応。


    Rhozet トランスコーダ
     日本 SGI が2008年10月6日に発売した,映像素材のフォーマット変換アプライアンス製品。 TV 番組や CM 素材などの高解像度映像素材データを,Web や携帯電話端末向けサービス用に高速に変換するもので,映像素材のマルチユース化が促進できる。



    アルティックス(通称・コバルト)

     SGI の Linux スパコン。 アイテニアム2 1024基で構成,メモリー 3TB,ストレージ容量 370TB。



    戻る 
    英語『S』最初のメニュー