Small Computer system Interface(SCSI)
ANSI(米国規格協会)が SASI を拡張し規格・標準化した汎用インターフェイス。
小規模なコンピューターにハードディスクや CD-ROM,MO,ZIP,テープストリーマ,プリンタ,スキャナなど,さまざまな機器が接続できる。
コンピューター側と周辺機器の双方に SCSI コントローラーが必要なため,ハードディスクなどは IDE より高価となるが,信頼性は高い。
最初の規格は,米 Shugart 社が開発した SASI を元に,さらに汎用性を高め,
1986年に ANSI で標準化された。
この ANSI での最初の標準規格を SCSI(SCSI-1)と呼ぶ事が多い。
その後,互換性の強化,性能の向上など多くの改良が施され,その後 SCSI-2,SCSI-3 の標準化がされている。
SCSI という名称は上記の SCSI,SCSI-2,SCSI-3 の総称として用いられるほか,ANSI 標準化以前の SCSI を指すこともある。
SCSI Trade Association
SCSI 技術のサポートおよび発展・普及を促すために結成されたコンソーシアム。
SCSI デバイス
SCSI バスに接続される機器すべての呼び名。
ホストアダプター,ハードディスク,または CD-ROM のような SCSI インターフェースに従って SCSI バスケーブルに接続されているデバイスのこと。
データ転送を要求する側をイニシエータ,データを提供する側をターゲットと言う。
デバイスは,イニシエータにもターゲットにもなれ,あるいは両方の処理を行うこともできる。
内部 SCSI デバイス
PC のケース内に設置ハードディスクまたは CD-ROM などの SCSI デバイス。
平らなリボンケーブル状 SCSI ケーブルで接続する。
外部 SCSI デバイス
増設用ハードディスクドライブ,MO など PC のケースの外に設置された SCSI デバイス。
本体とは,絶縁した層化ツイストペア線の丸型ケーブルで接続する。
SCSI バス
1つ以上の SCSI 周辺装置とホストアダプターをディジチェーンで接続するバス(SCSI ケーブル)。
8ビットバスの Narrow SCSI と,それ以上の Wide SCSI がある。
単一のバスに内部および外部 SCSI デバイスの両者が接続されていることもある。
複数のホストアダプターが組み込まれたコンピューターでは,各アダプターにはそれぞれの SCSI バスがある。
SCSI バスフェーズ
SCSI バスの動作は,バスフリーフェーズ,アービトレーションフェーズ,
セレクションフェーズ,リセレクションフェーズ,情報転送フェーズに分けられる。
実際に情報を SCSI バス経由でやり取りするという意味でコマンドフェーズ,データフェーズ,ステータスフェーズ,メッセージフェーズの4つを情報転送フェーズと言う。
ターゲット(またはターゲットデバイス)
イニシエータが指示する操作を実行する SCSI デバイス。
通常,イニシエータはホストアダプタ。
ターゲットは,イニシエータに対しデータ転送を行うディスクドライブなどの周辺装置。
ターミネーション
SCSI バスの物理的必要条件。
SCSI バス上の物理的最後のデバイスにはターミネート(終端処理)する抵抗器を付けるする必要があり,バスの途中のデバ
イスは,その抵抗器を取り外す必要があります。
ディスコネクト/リコネクト(切断/再接続)
ディスコネクト(切断)は,ターゲットが SCSI バスの制御を解除した時に発生する機能で,バスがバスフリーフェーズに進めるようにする。
リコネクト(再接続)は,ターゲットがディスコネクト後,操作を継続するためイニシエータを選択したときに発生する機能。
同期データー転送
SCSI バス上のデータが固定長クロックに同期して行われる高速データ転送方法。
これは,SCSI バスでのデータ転送のみに使用され,
コマンド,メッセージ,ステータス転送には使用されない。
同期データ転送ネゴシエーション
ホストアダプタと SCSI 周辺装置が,データ転送周波数と要求の発信と肯定応答までの間の遅延をネゴシエーションするプロセス。
このネゴシエーションプロセスは,同期データ転送に対しては必須。
パスデバイスリセット
SCSI 周辺装置内のすべてのペンディングアクティビティをクリアする SCSI メッセージ。
パリティチェック
データが SCSI バスを通して正しく転送されたかどうか検査するために便用する機能。
SCSI バスは送られたデータのパリティチェックを行う。
チェックビットは,各データバイトに追加され,プロトコルにより1のビットすべてを合計して奇数または偶数かどうかを検査する。
奇数パリティであっても1のビットの合計が偶数の場合,またはこの反対の場合,データが化けたと見なし,エラーメッセージが出される。
ピン1の位置
プラグを差し込むときに,コネクタのピン1の位置に接続するケーブルのピン1の方向。
バスは,この方向が正しくないと作動しない。
プラグに差し込める方向は1つしかないため,正しいピン1の方向は,SCSI コネクタにより自動的に決まる。
ただし,内部ケーブルのピン1の方向を間違って反対にすることは考えられる。
シングルエンド SCSI
SCSI デバイスの信号に関するハードウェア規格。
伝送される信号は SCSI ケーブルの共通接地が基準となる。
ほとんどの SCSI デバイスはこの規格を使用し,SCSI バスの最大長は6mまで許される。
ディファレンシャル SCSI
SCSI デバイスの信号に関するハードウェア規格。
信号毎に2本の線を使い,その間の電圧が信号となる。
これにより,ノイズ耐性を高め,SCSI バスの最大長は 25mまで許される。
SCSI Control Block(SCB)
ホストアダプタからデバイスへ,またはデバイスからホストアダプタヘ,
制御情報を転送するときに使用されるプロトコルまたはメカニズム。
Common Command Set(CCS) 共通コマンドセット
ハードディスクドライブとの通信用のデファクト規格の SCSI コマンドセット。
SCSI-2 コマンドセットのベースとなった。
SCSI ID
SCSI バスに接続されたデバイスを区別するためにデバイスに割り当てられる識別子(ID)。
複数の機器を接続するときは,各機器の ID 番号が重ならないようにする(同時に電源が入らなければ重複しても構わない)。
設定はデバイスのジャンパーピンで行うことが多い。
バスの占有権を得るためのアービトレーションフェーズで,
SCSI バスに接続されたデバイスを識別するために用いる関係上,
8bit 幅の SCSI では,データ線が8本であることから利用可能な ID は8つとなる。
これにはホストアダプターを含む(通常は7番)ため,接続できるのは7台(通常は0〜6)である。
16bit バス(wide)では,ID が倍になるため,接続できるのは15台である。
通常,ハードディスクは SCSIID=0と1が割り当てられる。
SCSI ホストアダプター,SCSI カード
SCSI バスとコンピュータを接続するためのインターフェイスカード。
SCSI はシステムレベルのインターフェイスであるため,
デバイスレベルのインターフェイスで用いるコントローラと区別する意味で,こう呼ばれることが多い。
これがイニシエータになる。
Single Connector Attachment(SCA)
SCSI インターフェイス,電源,デバイスコントロール用信号線を1つの80ピンコネクターにまとめ,ホットスワップを容易にしたコネクター。
サーバー向けの RAID システムに用いられる。
Single Connector Attachment-2(SCA2)
SCA の後継規格,SFF や EIA で規定されている。
SCSI Configured Automatically(SCAM)
SCSI の ID 設定などを自動的に行うための規格。
SCSI バス上の「全ての」デバイスが SCAM に対応していれば,ユーザは SCSI の設定を一切行う必要がなくなるとされた。
SCSI 機器が認識されない。 チェックポイント
・SCSI カードがきちんと動作しているか。
SCSI BIOS メッセージがきちんと表示されるか。
・重複したID を与えていないか。
・ケーブルの種類や長さは OK か。
・ターミネーターの形状は合っているか。
・コネクタの形状はあっているか。
・SCSI ドライバは正常か。(SCSI コントローラに合ったものか)
SCSI の HDD が動かない
・ID が重複していないか。
・ターミネータに正常なものを使い,なおかつ,きちんと動作しているか。
・ケーブルのインピーダンスが統一されているか。
・ケーブルの総延長が 3m (Ultra SCSI は1.5m)以内か。
・初期化(領域確保と論理フォーマット)はなされているか。
・SCSI のケーブル長
SCSI ( 5 MB/sec) 6 m
Fast SCSI (10 MB/sec) 3 m
Ultra SCSI (20 MB/sec) 1.5 m
SCSI ケーブル
このコネクタには何種類もあり,接続する周辺機器にあわせて買うのが良い。
長すぎると動きが変になることがあるため,たくさんの機器をつなぐ場合は,なるべく短いケーブルを使う。
参考語 SCSI ボード,IDE,EIDE,55(互換)ボード
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