2007 Microsoft Office system 開発コード『Office 12』

 ビジネスに対する個人の貢献度向上,コラボレーションの簡素化,ビジネスプロセスおよびコンテンツ管理の能率向上,ビジネスインテリジェンスを可能にするプラットフォームの実現を目標に設計された。 管理機能としては,Word や Excel などの文書に対する保存の期限の定義や,承認の流れの構築などを備える。 オープンな XML 標準に基づいており,従来のシステムとの運用や新たなシステムの開発も容易らしい。 製品の出荷は,パッケージ,プリインストール,ボリュームライセンスの3形態で行なわれ,ボリュームライセンス製品は Standard,Professional Plus など3種類のパッケージがある。

 2005年6月1日,XML をベースとしたファイル形式を標準に採用すると発表。 ワード,エクセル,パワーポイントののデフォルトフォーマットとなる。 これに伴い,各ソフトのデフォルトファイルの拡張子は .docx,.xlsx,.pptx となる。
 2005年秋にはベータ版を,2006年後半に正式版を公開予定だった。 2005年10月23日名称を発表。
 2005年11月16日,テクニカルベータ版を公開。 公開先は,主要な顧客と提携企先およそ1万社,および同社主催の開発者会議『Professional Developers Conference』参加者。
 ドロップダウンメニューを『シナリオ』と呼ばれるナビゲーションタブに置き換え,各シナリオに応じたツールを『リボン』の中に配置している。リボン内のツールは,ユーザーの使用に応じて変化する。 また,『Word』『Excel』『PowerPoint』の各アプリケーションで XML を標準フォーマットにした。
 2006年3月24日,出荷予定を延期し,OEM および小売チャンネル向けの出荷が2007年1月になると発表。
 2006年5月23日,2007 Office system 日本語ベータ2 の無償ダウンロード提供を開始。 Word 2007やExcel 2007などを含む『Office Professional Plus 2007』のほか,『SharePoint Designer 2007』『OneNote 2007』など11製品が公開され,ダウンロードにはWindows Live ID(Microsoft Passport)が必要。
 2006年6月26日,この機能をオンラインで体験できるプログラムを開始。 対応ブラウザーは IE 6 以降で,利用には,プラグインとブロードバンド接続が必要。 http://www.microsoft.com/office/preview/beta/testdrive.mspx
 2006年7月28日,日本語版 ベータ2の無償ダウンロード提供を終了。
 2006年8月2日から,『2007 Microsoft Office system』第2ベータ版をダウンロードするユーザーに対し,1.5ドルの課金を開始。 帯域幅にかかるコストをまかなうためとしている。
 2006年10月2日,PDF 形式の出力をネイティブサポートすると発表。
 2006年10月12日,一連のサンプルコード パッケージを提供すると発表。 ビジネスアプリケーションを Office に統合する同社戦略『Office Business Application』(OBA) の一環。
 2006年11月12日,同社サイト内にあるボリュームライセンスユーザー向けダウンロードセンターにて,オフィススイート『the 2007 Office system(Office 2007)』関連製品のダウンロードサービスを開始。
 2006年11月16日,テクニカルベータ版を発表。
 2006年11月30日,ボリュームライセンスを通じて法人および企業向けに提供を開始。
 2007年2月12日に消費者および小売業者調査会社の NPD Group が発表した調査結果では,2007年1月末の発売開始から1週間の販売個数は,Office 2003の発売1週間の販売個数を108.3%上回った。
 2008年12月16日,これにおける『OASIS Open Document Format(ODF)』のサポートに関する実装情報を公開。 Office SP2 で ODF 対応がどのように実装されているのかの情報で,ファイルに追加されているアプリケーション特有の情報などを公開することで,開発者は Office と相互運用性のあるソリューションを開発できる。


Office Personal 2007
 Word/Excel/Outlook/IME をセットにした版。
 2009年8月31日,2年間ライセンス版搭載 PC 購入ユーザー向けに,2年間経過後も引き続き使用できる永続ライセンスに変換するパッケージを販売すると発表。


Microsoft Office Personal 2007 2年間ライセンス版
 マイクロソフトが2009年4月15日に PC メーカー向けに提供を開始したと発表した,ネットブック向け Microsoft Office。


Microsoft Office Standard 2007
 基本のパッケージで Outlook,Word,Excel,PowerPoint,IME を含む。


Office Professional 2007
 Standard に Publisher/Access を追加した版。 2006年12月体験版を公開,60日間の試用期間中はすべての機能を利用可能。


Office Ultimate 2007
 個人向けパッケージ製品で,エンタープライズ向けのインスタントメッセージソフト『Office Communicator』を除くOffice 2007アプリケーションの全ラインナップと,エンタープライズコンテンツ管理,電子フォームサービス,情報保護機能が含まれる。


Office Professional Plus 2007
 ボリュームライセンスユーザー向け製品で,Standard に加えて,Access,Publisher,InfoPath,Communication を含み,ビジネスの生産性を向上させる包括的なツールになっている。 従来の Office Professional Enterprise Edition 2003 が大幅改良されたもの。 Office SharePoint Server 2007 との統合や,Office Communicator などとの連携で,強力な情報管理やチームワークのためのソリューションを可能にする。


Office Enterprise 2007
 ボリュームライセンスで,電子名刺交換ソフト『InterConnect 2007』を除く,全アプリケーションと3つの拡張機能をセットにした版。

Office Groove 2007
 Groove Virtual Office の機能向上版。 コラボレーション作業空間内でのチームワークを,場所やネットワーク接続形態を問わないダイナミックなものにする。


Office Enterprise 2007
 Office Professional Plus 2007 の機能をベースに,Office Groove 2007 と Office OneNote 2007 の機能を含めたもので,コラボレーションや移動環境でのアプリケーションシナリオの拡張を可能にする。


Office Home and Student 2007
 Office Student and Teacher Edition 2003 の更新版。


Microsoft Office InterConnect 2007
 情報を一元管理して閲覧できるソフト。 単体で販売されるほか,『Microsoft Outlook 2007』や『Microsoft Office Ultimate 2007』にバンドルして販売する。


Office SharePoint Designer 2007
 一部に Office FrontPage 2003 のテクノロジーを活用した次世代型 Web デザインツールで,SharePoint Web サイトの制作やカスタマイズのほか,SharePoint Technologies を活用したワークフローアプリケーションの構築を可能にする。


Office SharePoint Server 2007
 ポータルとコンテンツ管理,ビジネス情報およびビジネスプロセスを統一することによるコラボレーション効率の向上,より多くの情報に基づく意志決定,基幹アプリケーション間のコンテンツ制御などを可能にするサーバ製品。


Office Groove Server 2007
 Office Groove 2007 を企業環境全体に展開する場合に必要となる中央管理,データリレーやデータ統合といった機能を提供する。


2007 Office system 日本語版ベータ2
 2006年5月24日,ダウンロードにて提供を開始。 対応 OS は Windows XP(SP2)/Server 2003。


2007 Microsoft Office system Beta 2 Technical Refresh 日本語版
 2006年9月14日公開。 動作パフォーマンスの向上やユーザーインターフェイスの改良が施され,Windows Vista RC1 との互換性が向上した。 Beta 2 に対するアップデーターで,すでに Office 2007 Beta 2 がインストールされている環境にのみ適用可能。 対応 OS は Windows XP/Server 2003/Vista。


2007 Microsoft Office system Service Pack 2
 2009年9月22日,日本語版の Windows Update および Microsoft Update による自動更新を開始。


Office 2007 Mac OS 版
 出荷時期は2007年後半の見込み。


Ribbon リボン
 Office 2007 が備える新しいユーザーインターフェース。 これまでの階層型ドロップダウンメニュー (およびツールバー) に代わる UI として開発された。 これは,膨大な数のオプションや機能があるため,従来の UI では,一部のコマンドが埋没してしまったり,見つけられないという問題を解決するため。 しかし,低解像度画面では,多くの面積を占めるため,有用性は高くないとされた。 2006年8月28日,ベータテストユーザーの注文に応え,従来型の標準的なドロップダウンメニューのように,必要なときだけ画面に現われるオプションを追加すると発表。 2006年11月,商用ソフトウェア開発者と企業顧客両方のボリュームライセンス顧客に対し,社内アプリケーション開発用として広く提供すると発表。


OBA Reference Application Pack(OBA RAP)
 Office 2007 専用に設計された,既存のビジネスシステムと Office アプリケーションを接続する方法。 バックオフィス システムへのアクセスに際して,ユーザーに新たなインターフェースを習得するよう強いるのではなく,ユーザーが慣れ親しんだ環境を提供する。


Office 12 Excel
 SQL Server 2005 Analysis Services などをサポートし,ソートやフィルタリング,データのビジュアル化,ピボットテーブルやピボットチャート(グラフ)の拡張などが行われる。


Office 12 SharePoint
 Microsoft Office Systems のコラボレーション機能の中核を成し,ポータル機能を提供する。 SQL Server Reporting Services などで提供される分析情報を1つのポータルにまとめて表示することができる。


2007 Microsoft Office system Service Pack 1(SP1)
 2007年12月11日詳細を発表,同月12日に配布を開始。 自動配信された『Security Update,や,特定ユーザーに提供された『Hotfix(修正プログラム),のほか,新たに開発されたHotfix モジュールが含まれる。 クラッシュの原因となった上位5つの問題点を解決し,各アプリケーションごとに生じていた不具合を修正。 Office IME 2007 の,漢字変換できない,変換精度が低い,変換速度が遅い,などの問題に対処した。 ただし,辞書のフォーマットを変更したため,これまでの学習情報データはすべてリセットされる。


2007 Office system SP1 日本語版
 2007年12月12日公開。
 2008年6月17日から自動更新対象となる。


Microsoft Office 2007 Service Pack 2(SP2)
 2008年5月21日,XML Paper Specification(XPS),Portable Document Format(PDF)1.5,PDF/A,Open Document Format(ODF)v1.1の文書形式を新たにサポートすると発表。
 2009年2〜4月に提供開始の予定。 XML Paper Specification(XPS)と,Portable Document Format (PDF) 1.5 および PDF/A,OpenDocument Format(ODF)v1.1 の文書形式を標準サポートする。 ほかは,Outlook のカレンダーの信頼性向上,Outlook のパフォーマンス向上,PowerPoint と Word の表組でのオブジェクトモデルのサポート,Windows の全暗号アルゴリズムをサポートすることによる暗号機能の向上,Excel のチャートメカニズムの機能向上,作図機能 SmartArt のグループ解除機能の追加(結果として PowerPoint でのアニメーションが可能に)などの点が改良された。
 2009年4月28日公開。 大きな変更点は,OpenDocument Format(ODF)に対応したことで,Word,Excel,PowerPoint に,ODF 1.1 で文書を開き,編集し,保存する機能が加わる。 テキスト (.odt) と表計算 (.ods),プレゼンテーション (.odp) の各フォーマットが,直接読み書き可能になった。 文書を PDF および XPS 形式で保存する機能も組み込まれ,これまでアドインとして提供されていた PDF 出力機能も,標準の機能として提供される。 Outlook のパフォーマンス向上や Access の Excel へのリポートエクスポート機能などの改善が盛り込まれている。 インストールには,XP の場合 HDD 1.1GB 以上の空き領域が必要(Vista の場合 1.75GB以上)。


2007 Office system Service Pack 2 日本語版
 2009年4月28日にダウンロード公開。 Open Document Format 形式のファイル編集に対応し運用性を向上させたのが特徴。



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