Microsoft 本社
ワシントン州レッドモンドの『キャンパス』と呼ばれる広大な区域内に本社ビルを含む数多くのビルが点在し,プレゼンテーション関連の機能を集約したビルもある。
敷地内には100以上の建物が建ち,新築中もあり,3万人の従業員が働く。
以前はキャンパス内の建物の配置を表す看板があったそうだが,あまりに変化が激しいのでなくなってしまった。
セキュリティチェックが厳しく,どの建物にも IC カードが無ければ入れない。
オフィスはすべて個室で,各々が部屋や扉を好きなように飾り付けている。
ソフトドリンクはすべて無料(訪問者にも)。
技術者をできるだけ1カ所に集めるため,開発の主力はビル・ゲイツ会長のオフィスから徒歩10分の場所にある。
2003年は研究開発に69億ドル投資した。
2006年2月9日,事業の拡大に対応し,ワシントン州レドモンドの本社施設を大幅に拡張すると発表。
オフィスビル7棟を建設するほか,既存の7棟を購入する。
コンベンションセンター
大規模なカンファレンスや報道イベントのための会場。
Microsoft Home
Microsoft の eHome 構想を具体化したショールーム,アメリカの住宅を模し,バイオメトリクス認証鍵を備えた玄関から台所,ダイニングルーム,子ども部屋,書斎などの部屋が作られ,eHome 構想にもとづいた技術が組み込まれ,近未来の生活を実際に体験できる。
Center for Information Worker
エグゼクティブブリーフィングセンターにある,ビジネス向けの技術を展示するためのコーナー。
Entertainment and Devices 部門(Microsoft)
2010年5月25日,再編を発表。
主力幹部2名が同社を去り,E&D 部門全体が CEO (最高経営責任者) Steve Ballmer 氏の直属となる。
同部門は,『Xbox 360』を柱とするゲーム関連事業や,ポータブル メディア プレーヤ『Zune』関連事業,そしてモバイル機器関連事業などを手がけている。
Future Social Experiences(FUSE)Lab
2009年10月に Microsoft が設立した同社の将来戦略を担う研究所。
ソーシャル技術に重点的に取り組む。
プラットフォーム・グループ
Windows および電子商取引ソフトウェアなどを統括している部門。
Silicon Valley Campus
Microsoft の主要研究施設。
2006年4月21日,シリコンバレー最大の太陽発電システムを設置したと発表。
PowerLight(太陽発電設備会社)の2288枚の発電タイルを設置し,480kW (最大電力) を発電する。
Live Labs
Microsoft のインターネット関連技術の研究部門。
これまで複数写真から3次元モデルを生成するオンラインサービス『Photosynth』,Photosynth で公開されている画像に iPhone からアクセスするためのソフト『Seadragon』,Web コンテンツセキュリティ技術『Web Sandbox』などをリリース。
2006年,インターネット関連製品の研究開発を目的として開設。
2009年4月9日,規模を縮小したことを公式ブログで認めた。
Macintosh Business Unit(MacBU)
Mac 用アプリケーションを開発するマイクロソフトの事業部門。
1997年1月(協定発表の約7ヵ月前)設立。
Office,IE,Outlook,MSN Messenger,Windows Media Player などの Mac バージョンを開発。
ただし,Mac ソフトの開発は一度に1バージョンに限定している。
2003年6月13日,IE6 for Mac の開発を中止すると発表,今後は Safari の開発協力に集中するという。
理由としては,Safari が顧客の要望を数多く満たし,Mac OS を完全に掌握できない IE では対抗することが難しいと判断したため,としている。
IE5.x for Mac のサポートは継続され,セキュリティの確保を優先にアップデートプログラムが必要に応じて提供される。
マイナーバージョンアップの範疇での機能追加はありえる。
IE5.0 for Mac(OS 8.1〜9.x)は,2003年6月30日で無償サポートが終了し,サポートの継続は行われない。
2009年8月13日,『Entourage 2008 Web Services Edition』の即時リリースを発表。
Art of Office
Microsoft の Macintosh Business Unit(MacBU)が2007年8月29日に開設した,Mac 上で Office アプリケーション(Word,Excel,PowerPointなど)を利用して作成したアート作品やコンテンツを発表できるサイト。
Excel を使ったピクセルアート,PowerPoint でのアニメ短編,Word を使ったアート作品などをアップロードして共有,互いに評価できる。
Microsoft Business Solutions
企業向けの統合ソリューションを研究開発している部門。
Home & Entertainment Division
Microsoft ハードウェア部門が属する部門。
Microsoft,ハードウェア開発ラボ
メインキャンパスのすぐ隣にある,レッド・ウェスト・キャンパスの Red West B と呼ばれるビルにあり,Reliability Engineering and Electronic Packaging Lab,Component Manufacturing Process Engineering and Technology Development Lab などに分かれ,開発,設計,インダストリアルデザイン,試作,各種テスト,ユーザー調査などが行なわれている。
新製品の開発は,コンセプトの決定,全体的な機能・形状の決定,詳細部分の開発,CAD による開発,設計の順で行われる。
コンセプト作りや形状開発では,デザイン画やモックアップなどで製品の形状などが検討される。
採用されなかったものは『ゴミ箱行き』となるが,廃棄はされず,何か新しい問題が発生したら,まずゴミ箱に行って,過去に出たアイデアを探ってみるらしい。
アイデアの検討過程では,実際の試作品を作り,それをユーザーに使ってもらうなどしてデータをとるため,モデリング・セクションを用意し,自前の工作機械を揃えている。
Real Time Collaboration Group
Information Worker Business 内に新設されたグループ。
1997年から Microsoft Research に所属していた。
Anoop Gupta 氏が率いる。
Anti-Spam Technology and Strategy Group
Microsoft のスパム対策となる新技術の研究開発を進める専門チーム。
Microsoft TechNet 部門
2003年12月,TechNet Security Webcast Week として,コンピュータセキュリティにまつわる重要話題について,毎日3〜5回 Web 放送した。
Security at Microsoft
Microsoft TechNet 部門が2003年11月に発表した白書。
同社の30万台のコンピュータと4200台のサーバーをどのように保護しているか詳しく解説し,また,1日あたり約2500〜3000回に及ぶ侵入の試みを受け,1か月の攻撃回数は約10万回にも上るとしている。
Server & Cloud Division(SCD)
Microsoft が2009年12月8日に編成を発表した,『Windows Server & Solutions』と『Windows Azure』を統合した組織。
Windows Azure の開発チームはチーフソフトウェアアーキテクトのレイ・オジー氏の下を離れ,ボブ・マグリア氏率いるサーバー&ツールビジネス部門に移る。
Microsoft chair of Educational Environment and Technology(MEET) マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門
教育の情報化プロジェクト『Todai Redesigning Educational Environment(TREE)プロジェクト』の一環として,マイクロソフトの寄付によって設立され,2006年5月に研究を開始。
IT を効果的に応用した『課題発見型教育』を実現するための学習環境を整えるべく,主にタブレット PC を活用した学習システムを開発し,学習効果を検証している。
MEET Video Explorer
MEET で開発した教育支援ソフト。
放送番組映像データベースを利用した授業を行うためのソフトで,映像のキーワード検索や,映像クリップへのコメント,グルーピング機能で問題領域のマルチメディアマップを作成することなどができる。
eHome 部門
2001年に発足した,マイクロソフトのホーム・エンターテインメント分野への足がかり。
または,パソコンの機能を家庭全体に行き渡らせる Microsoft の計画(eHome)を扱う部門。
パソコンの機能を拡張しホーム・エンターテインメントに利用するもので,
そのために両者をシームレスに統合し,簡素で新しいデジタル技術を開発する。
目標は,ゲイツの邸宅に利用したテクノロジーを一般の人に提供することらしい。
UltimateTV
2001(?)年に始まったマイクロソフトの一部門で,その大規模なテレビ戦略の一環。
ディレク TV の衛星テレビ・ネットワークを通じてデジタルビデオ録画とウェブサーフィンができる。
2002年1月に再編され Microsoft TV 部門から切り離され,MSN 部門内の新しいテレビ・サービス・グループに編入された。
Microsoft Research(MSR) マイクロソフトリサーチ
Microsoft 社の基礎研究所。
1991年,CTO のネイサン・ミアボルドが立ち上げ,レドモンドで設立。
2001年までに急速に大きくなり,英国のケンブリッジ,サンフランシスコ,カリフォルニア州マウンテンビュー,北京に新たに拠点を構えた。
スタッフも大幅に増え,研究員数は,1998年 300名,1999年 420名,2000年 500名,2001年 650名。
音声認識,自然言語処理,3D グラフィックスなどの研究し,将来の技術開発を行っている。
サイト:http://www.research.microsoft.com
2003年4月7日,女性がコンピューター上の 3D グラフィックスを見る際,オプティカルフロー・キューを使うと,作業効率を大幅に向上させられることがわかったと発表。
2009年11月4日,日本の学術界に数百万ドルを投資し,研究や人材育成などを支援する3カ年計画『Microsoft Research アカデミック連携プログラム』(Mt.Fuji Plan)に取り組むと発表した。
日本の若い研究者と連携し,最先端のコンピューティング技術の研究に取り組むほか,人材育成やカリキュラム開発を支援。若手研究者を表彰する『MSR日本情報学研究者賞』も創設する。
Microsoft Research Asia(MSRA)
北京にある Microsoft の研究センター,MSR のアジア拠点,1998年設立,研究者は100人以上。
2002年現在150人のエンジニアがフルタイムで働いており,2003年までに200人に増員する計画。
ここで開発した3つのテクノロジが Windows XP,Office XP に採用された。
中国語・日本語・韓国語などのアジア言語に対応した音声認識技術と情報処理技術が専門で,
インテリジェント検索,ブラウジング,3D 頭部モデリングおよび画像レンダリングや,
デジタルメディア(情報量の激増により複雑化した情報の表現,検索,取得方法),多様な UI(利用方法の簡素化),ワイヤレスネットワーク,情報処理,
メディアネットワークの研究(複雑化したデバイス,ネットワーク構成にデジタルメディアを圧縮,配信,適応など)などの研究が行われている。
録音された膨大な会話の全内容を音声認識してデータベース化し,キーワードやキーフレーズの入力で瞬時に検索可能にするプロジェクトが進められている。
また,話し手の感情まで識別できるシステムの開発も行われている。
会話速度,声量,話のトーンなどが感情識別のかぎとされ,喜怒哀楽を個別に判断することに加えて,寂しくて怒っている,嬉しくて泣いているといった,複雑に重なり合う感情表現の理解も研究中。
実際の音声によって発信者を識別する True Caller ID の開発も進められている。
Text-To-Speech(TTS)
MSRA で開発が進められている,より感情豊かなテキスト読み上げのアプリケーション。
Microsoft Research India
インド,バンガロールにある研究施設。
Microsoft Research New England
Microsoft が2008年2月4日に設立,7月に開設を発表した『東海岸初』の研究センター。
ワシントン州,カリフォルニア州,英国,中国,インドに次ぐ同社6カ所目の研究センター。
Tablet PC Software Development Centre
Microsoft が2005年9月27日に開設した研究・開発センター。
セルビア語など中欧・東欧言語の手書き文字認識システムの開発を行う。
セルビア・モンテネグロの首都ベオグラード。
Wallop ワロップ
マイクロソフトが2006年4月25日に設立を発表した会社。
同社の研究所で開発したソーシャル・ネットワーキング・サービスの新技術を使う。
Microsoft Live Labs
Microsoft が2006年1月25日に設立を発表した,MSN と Microsoft Research による共同研究機関。
Microsoft Research 本部に拠点を置く。
Microsoft のさまざまな技術グループの研究者を使ってインターネット技術の研究を推進し,成果を迅速に製品化することも目標の一つ。
また,学術研究者との協力体制強化にも力を入れる。
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