MS-DOS

 Windows 95 が登場するまで広く使われていたシングルタスク/シングルユーザー OS。
Microsoft 社が IBM PC 用に提供し,1981 年の IBM PC と同時に Ver.1.0 が発表。 1982年にほかの 8086 系のパソコンにも移植された。 CP/M に代わり,インテル系 CPU を採用した 16 bit 機を中心に広く使われた。
 IBM PC や互換機用の MS-DOS は,米国では Microsoft が販売していたが,日本では各メーカーが自社のパソコン用に移植していた。 PC-9800 シリーズやエプソンの PC-286/386 シリーズは別売,東芝の J-3100 シリーズなどでは,パソコンに付属していた。
 Windows 95 の発売後 Microsoft 社は MS-DOS の発売を終了した。 ただし,BIOS 書き換え用に今(2004年)でも使われている。 また,Windows 95/98/Me で起動用ディスクを作ると DOS でフォーマットになる。



IBM PC-DOS

 IBM 社が Microsoft 社から OEM 供給を受けて販売している MS-DOS。 Microsoft が独自に販売している MS-DOS に,IBM 独自の拡張が施されている


日本でバンドリングおよび販売された MS-DOS/PC-DOS には以下のバージョンがある。

MS-DOS 1.1
MS-DOS 2.1,2.11
MS-DOS 3.0,3.1,3.21,3.3
MS-DOS 4.0
MS-DOS 5.0,5.1
・MS-DOS 6.0,6.1,6.2,6.3
・PC-DOS 7.0
 IBM が販売していた DOS。 プログラム・サービス(サポート)は1996年8月31日に終了した。 インストールFD のフォーマットには特殊な高密度の XDF を採用。
・PC-DOS 2000



基本 MS-DOS 領域
 HD から DOS の起動用に必要な領域,FDISK で確保する。 これ全体が単一のドライブとして認識される。


拡張 MS-DOS 領域
 HD で基本 MS-DOS 領域を確保した後に残った領域が確保される名称。 この中に複数の論理 MS-DOS ドライブを確保できる。


MS-DOS バージョンのよる領域確保容量
NEC 版 MS-DOS最大確保容量対応EPSON 版 MS-DOS最大確保容量対応
Ver 2.1120MBSASIVer 2.1140MBSASI
Ver 3.1040MBVer 3.10
Ver 3.3064MBSASI,SCSIVer 3.30128MBSASI,SCSI
Ver 3.30A/B/C/D128MB
Ver 4.012GB*
Ver 5.0/A2GBVer 5.02GB
 EPSON 版 MS-DOS v4.01 で 65MB 以上を確保するためには SHARE コマンドが必要。



MS-DOS の開発
 Quick and Dirty Operation System(QDOS)
 Personal Computer Disk Operating System(PC-DOS)

 Microsoft 社は IBM PC 用の OS の開発に際し, Seattle Computer products 社が開発した,16 bit OS である QDOS を買い取り, IBM PC 用の PC-DOS に仕立てあげた。 PC-DOS は IBM 社の商標で発表,その後,一般には MS-DOS の名で発売された。

 MS-DOS の開発はアセンブラで記述され,クロスアセンブラが行われたと思われる。



Digital Research Disk Operating System(DR-DOS)

 デジタルリサーチ社が開発した MS-DOS 互換 OS。 その後,Novell 社が購入して Open DOS となり,さらにカルデラ社が購入しカルデラ DOS となり, そのカルデラ社も買収された・・・。 DR-DOS はある程度普及したが,本格的に普及したのは Open DOS になってからである。



Dos Protected Mode Interface(DPMI)

 仮想 EMS ドライバや DOS エクステンダなど,MS-DOS 上からプロテクトメモリを利用するアプリケーションやデバイスドライバーなどの間でのメモリの競合を避けるために Microsoft が提唱した規格。 または,プロテクトモードのプログラムから MS-DOS の機能を利用するための API。 VCPI の弱点が改良されて,メモリーの管理は DPMI が集中的に行う。 Windows 3.0 で採用された。 Windows 3.1 は EMM386.EXE により制御され,DPMI で動作している。



DOS エクステンダー

 DOS で上位メモリーを使うためのドライバー。 MS-DOS を無理矢理,プロテクトモードで使えるようにする。 プロテクトメモリーをメインメモリーとして使えるようになるので, プロテクトモードで動作するアプリケーションが動くようになる。 ただし,実行するソフトが,DOS エクステンダに対応している必要がある。 この API として
VCPI がある。 FMTOWNS は標準で対応していた。



EXE386

 京都マイクロコンピュータ社の DOS エクステンダ。



MMTM

 日本のアスキー社が開発した MS-DOS 上で動く,マルチタスキング・システムモニター。



Memory Control Block(MCB) メモリー制御ブロック

 DOS が管理するメモリーブロックの先頭に置かれた管理情報領域。



Microsoft Compact Disc Extentions(MSCDEX),MSCDEX.EXE

 MS-DOS で CD-ROM を利用するための常駐プログラム,CD-ROM ドライブ用拡張プログラム。 MS-DOS で CD-ROM をサポートする標準的な方法である。 CD-ROM は MS-DOS 標準のブロックデバイスとは物理的なフォーマットが異なる(ISO 9660)ため, 通常の BIOS 経由ではアクセスはできない。 それを解決するために,これが必要である。 Windows 95 では CDFS というファイルシステムの1つとして,システムに組み込まれている。



MS-DOS の開発環境

 以前は Quick BASIC,Visual C(1.5 以前)などがあった。 今(2002年)は,ネット上で C のコンパイラがあるかもしれない。 DOS 用の PERL などのスクリプトなもあるかもしれない。

注)この記述は2002年に MS-DOS の開発環境に対する質問に対する返事です。



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