modulator demodulator(Modem) モデム,変調復調装置
コンピューターのデジタル信号を,電話回線で通信可能なアナログ信号に変換したり,その逆を行なう装置。
振幅の変化や位相の変化,周波数の変化などを使ってデジタルの符号を変調する。
3.4KHz 以下の周波数帯域を使用するため伝送能力は,56kbps が上限とされている。
スピードは 300bps で始まり,1200bpsが主流になったことから次第に普及が始まり,2400bps,9600bps,14.4kbps,33.6kbps と次第にスピードアップし,56kbps で進化が止まった。
ただし,FAX モデムの用途ではまだ使われることも多く,完全に消えてしまったわけではない。
2400 bps までは CCITT の規格が採用されていた。
2400 bps 以降はマイクロコム社の提唱する MNP が標準であり,
最近のモデムは MNP プロトコルを使えるものがほとんどである。
9600 bps では当初,各社それぞれの通信方式で混乱したが,CCITT 勧告の V.32 や V.32bis に統一された。
電話回線の雑音が信号に影響を与えるが,
これに対する変調方式による対策は,アナログ信号で雑音が混じった場合でもデジタル信号
に直したときにその影響が少なくなるようにアナログーデジタルの変換を行なうことである。
モデムのエラー訂正・再送は,基本的にパソコンとホストの間ではエラー検出や訂正ができないようになっている(ファイル転送プロトコルは別)ために,
モデム同士が誤りを検出・訂正する情報を付加し,誤りが検出されたら再送を要求したり,
訂正するための情報から誤りを修正してしまう方式が用いられている。
Off Hook(OH) オフフック
モデムのインジケーターのひとつで,受話器をあげた状態であることを表わす。
BELL 規格
アメリカでデーター通信を行う際に用いられる規格で,AT&T 社によって考案採用されたモデムの規格。
古い規格で,今ではほとんど使われていない。
V.Fast Class(V.FC)
Hayes 社と Rockwell 社による 28,800 bps モデムの独自規格。
ドラフト時の V.34(V. fastと呼ばれていた)をベースにしているが互換性はない。
56K モデム
56 Kbps の通信速度が出せるモデムの総称。
1998年現在,一般の電話回線に接続できるモデムは,56 Kbps がー番速い。
56K モデムには,『K56flex』と『X.2』という2つの規格があった。
このふたつには互換性がないので,ネットや ISP と同じ規格のモデムである必要があった。
K56flex モデムと X.2モデムの間での通信では,33.6 Kbps が最高速度。
その後,1998年9月に統一規格 V.90 となったが,古い規格と新規格の両方に対応している製品もあった。
それまで発売されてきた K56flex 対応と x2 対応のモデムは,統一規格に対応させるソフトを組み込むことで V.90 に対応できるとされている。
Open 56k Forum
56k モデムの普及を推進する団体で,U.S.Robotics を買収した 3com も参加している。
K56flex
電話のアナログ回線を利用して,最高 56 Kbps で通信する方式のひとつ。
モデムチップベンダーの Rockwell 社が開発。
ホストから端末へのデーター送信がデジタルであることから,PCM モデムとも呼ばれる。
V.90
56 Kbps アナログモデムの統一規格。
従来の 56Kbps モデムの『K56 flex』と『X2』の二つの規格を統一したもの。
アナログである電話回線をデジタル回線として利用することで,高速化した。
Quadrature Amplitude Modulation(QAM) 直角位相振幅変調方式,直交振幅変調
2400〜4800 bps のモデムで使われる,位相と振幅を使った変調方式。
ケーブルインターネット接続サービスなどで用いている例が多く,DMT のように多数の搬送波に分割しない,単一搬送波システムで,システムが単純なためより安価で消費電力も少ない。
ただし,周波数選択のためには次数の高いノッチ・フィルターを入れるといった処理が必要になり、ハードウエアのコストが上がってしまう。
VDSL Coalition
QAM 方式を支持している企業が作った団体。
AT&T Broadband,Qwest Communications,Samsung Electronics などが加盟。
Link Access Procedure for Modem(LAPM)
モデム用のエラー訂正プロトコル。
ITU-T の V.42 の本文で定義されているプロトコルで,パソコン間は非同期,モデム間は HDLC に似た同期転送を行なう。
Voice Modem ボイスモデム
ボイス機能を搭載したモデムで,コンピュータからの制御で音声通話とデータ通信を切り替えて使用するほか,
音声ファイルを使ったメッセージホンや,留守電などにも利用できる。
ボイス機能をサポートするモデムは,すでに各社からさまざまな仕様のものが発売されているが,
現在もっとも注目されているのは,Intel,Rockwell,US Robotics,Hayes,Creative Labs. という,
そうそうたるメンバーが推進している DSVD(Digital Simultaneous Voice and Data)規格である。
DSVD では、デジタル化した音声を,データモデムに乗せることで,音声とデータの同時通信が行なえるのが持微。
すでに対応製品も発売されており,ボイスモデムの本命とされている。
S レジスター
モデムに内蔵されている機能設定用レジスタ群のこと。
このレジスタの値を変更することで,モデムの様々な機能をコントロールできる。
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