Motorora Semiconductors

 PC ユーザーには,x68 や Powe PC などの CPU や,モデムでお馴染みのチップメーカー。 一般的には,セルラーホンなどの通信分野で知られる。

サイト
 アメリカ:http://www.motorola.com
 日本:http://www.mot.co.jp

 1928年,米国イリノイ州シカゴで,ガルビン・マニュファクチャリング・コーポレーションとして設立。その当時の電池で動作する家庭用ラジオを家庭用電源で使用できるようにするバッテリ・エリミネータのメーカーであった。 1930年に自動車ラジオの生産を開始し,Motorcar と,蓄音機のブランド名であった Victrola を組み合わせた合成語 Motorola をそのブランド名とした。 1936年にはその市場のリーダーとしての地位を確立し,1947年に社名をモトローラに変更。 カメラ付き携帯電話の開発で出遅れ,2003年後半には部品不足の影響で,年末商戦向けの製品出荷が遅れるというトラブルに見舞われた。 2004年は,厚さ 14mm の超薄型携帯電話「RAZR V3」を発売し話題になっている。

 総合的な通信ソリューションと組み込み用エレクトロニクスソリューションの提供で世界をリードしている。 提供する製品は,一般消費者,ネットワークオペレータ,商用,官庁,産業用途向けの,ソフトウェアが基盤をなすワイヤレス電話,無線機,メッセージ通信,衛星通信端末製品ならびにシステム,またネットワーク製品,インターネットアクセス製品。 CATV 事業者向けデジタルとアナログシステム,セットトップターミナル。 一般消費者,ネットワーキング,コンピューティング,トランスポテーション,および無線通信市場が対象の顧客向けの組み込み用半導体ソリューション。 自動車,通信,画像,製造システム,コンピュータそして一般消費者市場向け組み込み用エレクトロニクスシステム。

 2003年2月,世界に先駆けてリナックスを採用した携帯電話を発表。
 2003年3月12日,MTV と携帯電話へのコンテンツ提供や,世界各国での共同マーケティングなど,包括提携に踏み切ると発表。
 2003年3月31日,シリコン・ナノクリスタル技術に基づく世界初の 4Mbit 記憶デバイスの試作に成功したと発表。 2つの酸化膜の間にシリコン・ナノクリスタルの微少な球体を安定的に形成し,浮遊ゲート構造で起こるデータ消失を防ぐことに成功。 試作品は 90nm プロセス技術で,200mm ウエハー上に形成した。
 2003年7月1日,カーボンナノチューブ(CNT)を使った大型フラットパネル・ディスプレイの製造技術を開発したと発表。 nano emissive display(NED)という技術で,そのプロセスでは,基板上の正確な場所に CNT を形成でき,長さ・直径の制御も可能らしい。
 2003年8月29日,携帯電話開発ではリナックスや Java を重視すると発表。
 2003年9月26日,高速・低消費電力動作が可能な無線チップセットを任天堂に提供すると発表。 32bit RISC アーキテクチャのベースバンドプロセッサと RF トランシーバで構成され,2.4GHz 帯を使用する。 同月,二本柱の携帯電話,半導体がともに長期低落傾向で,創業者の孫であるクリストファー・ガルビン会長兼 CEO が辞任を表明。
 2003年10月,数カ月にわたる長期的な視野に基づいた企業戦略の見直しを検討の結果,半導体製品を開発する Semiconductor Products Sector をスピンオフすると発表。 今後は,携帯電話,セルラーネットワーク・インフラストラクチャ,商業/政府/産業向け無線通信ソリューション,自動車向けエレクトロニクス,ブロードバンド・コミュニケーションの5部門に焦点を当てる。
 2003年12月16日,ガルビン会長兼 CEO の後任を,サン・マイクロシステムズの社長兼 COO だったエドワード・ザンダー氏(56)に決めたと発表。

 2004年1月,China Unicom と China Mobile,から10億ドル以上にのぼる契約を得た。
 2004年2月6日,オペラ社と携帯電話用ブラウザーの販売で協力すると発表。 Opera の HTML ブラウザと GSG による WAP スタックの両方を搭載する共同製品を提供する。 Motorola は,WAP 対応のブラウザーは自社開発しているが,その技術とオペラの HTML 対応ブラウザーを組み合わせ,HTML にも WAP にも対応できるブラウザーを,顧客の携帯電話会社に提供する。
 2004年3月,E398/680,C650 という,3D ステレオサラウンド対応,RealPlayer 搭載など,マルチメディア機能に優れた携帯電話を発表。
 2004年9月,9000万ドルを投じて北京に新施設を建設することが発表された。 既存の研究開発と総務・管理・マーケティング・営業の施設を統合するためらしい。
 2004年12月16日,ネクステル・コミュニケーションズに,iDEN 方式の次世代プッシュ・トゥ・トーク処理エンジン『ネクスト・ジェネレーション・ディスパッチ』を供給することで合意したと発表。

 2005年2月13日,音楽配信事業 iRadio を年内に開始すると発表。
 2005年2月14日,スカイプ・テクノロジーズと,幅広く提携すると発表。
 2005年3月3日,学校で使用済み携帯電話を集めると1台につき3ドルを受け取れる『レース・トゥ・リサイクル』運動を開始。 1校当たり年間7000台まで,最大21,000ドルを獲得できる。
 2005年5月9日,カーボンナノチューブを利用した電界放出ディスプレー(FED)の試作品を発表。 FED の電子放出源にナノチューブを採用することで,省エネ,高精細を実現した。
 2005年6月30日,スプリントと無線ブロードバンドの技術試験と装置の試験運用を行うことで合意したと発表。 WiMAX(IEEE 802.16)技術のソリューション評価と戦略確立を目指す。
 2005年7月26日,ヤフーとモバイル向けのデータサービスで提携し,モトローラの携帯電話からヤフーの主要な製品・サービスに簡単にアクセスできるようにすると発表。
 2005年10月4日,マイクロソフトと法執行機関向け次世代ソフトの開発およびマーケティングで提携したと発表。
 2005年111月8日,iTunes 搭載の携帯電話,第2弾を発表。

 2006年1月31日,iTunes を搭載した携帯電話 SLVR L7 を発表。 サイズは 11.4×4.8×1.1cm,96g。
 2006年2月13日,携帯電話に Windows Media 技術を組み込んで,オンライン音楽ストアを利用可能にすると発表。
 2006年6月7日,インドに携帯端末とネットワーク・ベースステーションの新工場を設立する計画を発表。 タミルナード州政府と同社が,チェンナイ近郊に共同で開発を進めているスリペルンバドゥール経済特区(約120万平方メートル)に建設する。
 2006年9月11日,Nokia と携帯電話などの携帯端末でデジタル TV 放送を受信する規格である DVB-H(Digital Video Broadcasting for Handheld)について,携帯端末とネットワーク機器の間で相互運用性を実現していくことで提携したと発表。
 2006年9月19日,バーコードスキャナや携帯データ入力端末の開発・製造大手である Symbol Technologies の買収で合意したと発表。 Symbol は Motorola のネットワーク&エンタープライズ部門の1つに組み込まれる。
 2006年11月10日,企業向けモバイルアプリケーションの強化を狙い,同分野の Good Technology を買収すると発表。 Good はワイヤレス Eメールのほか,データアクセスおよびセキュリティ技術も手がけている。
 2006年12月21日,デジタルビデオ技術メーカー Tut Systems を買収すると発表。 Tut は MPEG-2/4 AVC のエンコード,配信技術や広告挿入技術を携帯電話キャリアに提供している。

 2007年4月23日,デジタルテレビ用のソフトウェアとハードウェアを扱う Terayon Communication Systems を買収すると発表。 Terayon のハードウェアは,ケーブル事業者,衛星通信事業者,電話会社などがテレビサービスに採用しており,ビデオネットワークの運営に用いている。
 2007年5月17日,映像の圧縮およびエンコーディング機器メーカーで,株式非公開会社の Modulus Video を買収すると発表。
 2007年7月10日,通信用ソフトウェア開発会社 Leapstone Systems を買収すると発表。 Leapstone の主力製品『Communications Convergence Engine』は,『CCE serviceBROKER 』という『CCE contentMANAGER』の2種類のソフトウェアからなるリアルタイムのサービス提供プラットフォームで,固定ネットワークおよびモバイル ネットワーク事業者は,両ソフトウェアを通じて自社サービスの拡張と発展を進めることができる。
 2007年8月,中国移動通信集団と,総額3億9,400万ドルに上る契約を締結したと発表。
 2007年9月28日,Motorola のエンベデッドコミュニケーションズコンピューティング(ECC)事業を,Emerson が買収すると発表。
 2007年10月8日,台湾 Far EasTone Telecom(FET)から WiMAX ネットワーク契約を受注したと発表。
 2007年10月15日,UIQ Technology AB の親会社で,Sony Ericsson の100%子会社である UI Holdings BV の株式50%を,Motorola が取得すると発表。
 2008年1月6日,シンガポールのデジタル音楽配信企業 Soundbuzz を買収すると発表。 Soundbuzz は SONY BMG,EMI,Warner Music International,Universal Music Group などの大手レーベルのほか,アジアや米国,欧州の独立系レーベル45社以上からライセンス供与を受け,アジア太平洋地域でデジタル音楽の配信を行っている。
 2008年2月25日,中国 Zhejiang Dahua Digital Technology および Hangzhou Image Silicon(Dahua Digitalと総称)のデジタルCATVセットトップボックス(STB)製品関連の資産を買収したと発表。
 2008年3月26日,2つの公開企業に分割すると発表。
 2008年4月21日,傘下のベンチャーキャピタル Motorola Ventures を通じて,通信機器やインフラ向けに仮想化ソフトウェアを提供する VirtualLogix に出資したと発表。
 2008年7月,組織再編を発表。 Home & Networks Mobility 部門は今後,Broadband Home Solutions,Broadband Access Solutions,および Cellular Networks の3つの事業に再編される。
 2008年7月28日,無線 LAN (WLAN) セキュリティ ベンダー AirDefense を買収すると発表。 AirDefense は2001年に設立され,WLAN 不正侵入防止ツールを手がけており,政府および防衛機関を中心に約800組織の顧客を有している。
 2009年2月24日,企業向けのワイヤレスメッセージングサービスを提供する傘下の Good Technology を,携帯向け電子メールサービス提供企業の Visto に売却すると発表。
 2010年1月25日,BlackBerry を手掛けるカナダの Research In Motion(RIM)に特許を侵害されたとして米国際貿易委員会(ITC)に苦情を申し立てた。 Wi-Fi,アプリケーション管理,ユーザーインタフェース,電源管理などの特許5件を侵害されたと主張している。
 2010年2月11日,2011年第1四半期に企業を分割すると発表。 携帯電話を扱う企業と,ネットワーク機器など法人向け製品などを扱う企業の2社に分割する。
 2010年3月10日,Motorola と同社が製造する Android 搭載端末に,Microsoft の検索エンジン『Bing』を搭載する契約を結んだと発表。
 2010年3月25?日,Google の『Android』OS を搭載する自社の人気スマートフォン『DROID』について,OS を『Android 2.1』にアップデートする予定を無期延期した。
 2010年9月16日,モバイル向け位置情報サービスの Aloqa を買収したと発表。 Aloqa は2007年創業の,ミュンヘンに拠点を置く非公開企業。 Android,iPhone,BlackBerry,Nokia,Sony Ericsson,Windows Mobile向けに位置情報サービス『Aloqa』を提供。 同サービスでは,ユーザーの現在地情報やソーシャルネットワーク情報などに基づいて,興味を持ちそうな最寄りのショップやイベント,バーゲン情報などをプッシュする。 9月15日に,ユーザー数が100万人を超えた。
 2010年10月6日,Apple が同社の特許を侵害したとして,米国際貿易委員会(ITC),米イリノイ州北部連邦地裁,米フロリダ州南部地区地裁に提訴したと発表。 発表文には具体的な特許番号は明記していないが,WCDMA,GPRS,802.11,アンテナの設計といった無線関連技術や,電子メール,近接センサー,ソフトウェア管理,ロケーションベースのサービス,複数端末の同期などに関連する技術が対象となっている。
 2010年11月10日,Microsoft を特許侵害で提訴したと発表。 デジタルビデオコーディング,電子メール,Wi-Fiなどに関連する16件の特許を,Microsoft の PC・サーバ向けソフト,モバイル版 Windows,Xbox が侵害していると申し立てている。
 2010年12月22日,同社の子会社 Motorola Mobility が,クラウドストレージサービスを手掛ける Zecter を買収したと発表。 Zecter は2007年創業のカリフォルニア州バーリンガムに拠点を置く非公開企業。 クラウドストレージサービスの ZumoDrive と,オンデマンドタイプの同期サービス ZumoCast を一般ユーザー向けに提供している。 ZumoDrive は Windows,Mac,Linux,iPhone,Android,Palm Pre に対応しており,ZumoCast は Windows,Mac,iPhone,iPad に対応している。
 2011年1月4日,携帯電話事業を『Motorola Mobility Holdings』として分離。 分離後の Motorola は『Motorola Solutions』に社名変更し,企業や政府などを対象に,コミュニケーションソリューションやネットワークインフラ,ケーブルセットトップボックス(STB)などの製造,販売,サービスを行う。


『2+3+3』計画
 2002年6月にモトローラ中国地区総裁が発表した中国発展戦略。 『2』とは,世界最大級の生産基地と研究開発基地を中国で建設発展させる。 『3』は,デジタル総合輸送通信システム,半導体,ブロードバンド事業の新規事業推進に力を入れる。 最後の『3』は,2006年の中国国内総生産額と投資総額,さらに今後5年間の中国国内の生産部品,及びサービスの3つを100億米ドルの大台へ乗せる目標。


Semiconductor Products Sector(SPS)
 PowerPC や組み込み製品向けソリューション DigitalDNA などを開発している。


Closed User Network service(CUNets)
 NTTPC の法人向け VPN サービス。 2003年10月より,IP セントレックス対応 IP 電話サービスの提供を開始した。


Droid Pro
 Motorola が2010年10月5日に発表した『Android』搭載スマートフォン。


IP セントレックス
 CUNets の IP 網経由で PBX 機能を提供するサービス。


Motorola Broadband Communications
 Motorola のインターネット技術部門。 再編され,IP 通信ゲートウェイ,IP システム,データ伝送ネットワークシステムの3事業部になる。


Motorola Mobility
 Motorola からモバイル端末やセットトップボックス(STB)事業を分社化して2011年1月に発足。 タブレット『XOOM』やスマートフォン『DROID3』など Android 端末も製造している。
 2011年12月9日,独マンハイム連邦地方裁判所にて,Apple が自社特許を侵害しているという主張を認める判決を判事が下したことを発表。 これにより,Motorola はドイツ市場で『iPhone』など Apple 製品の販売差止めを求めることができる。 Motorola は2011年4月,2.5G にあたるデータ通信技術の GPRS が関連したものなど2件の特許を侵害しているとして,Apple の欧州販売子会社を相手取って訴えていた。


i530
 Motorola が2003年12月に発表した,軍仕様の耐塵,耐衝撃,耐湿性能の折りたたみ型の携帯電話。 工事現場,製造現場,運送業などといった業種での利用が想定され,GPS 機能も搭載しているため企業が従業員の居場所を確認することも可能。


モトローラ株式会社
 2007年9月26日,日本法人本社を東京都品川区の大崎駅西口地区にオープンする『ThinkPark Tower』へ移転すると発表。


メトロワークス
 モトローラの子会社。 プログラマーが Palm OS 用にゲームを作成する開発ツール(Code Worrior)を提供する。



Motorora の PowerPC



DSP56321

 モトローラの DSP で,0.13ミクロンプロセスで製造された初の製品。



MC68328

 Motorola 社の開発した組み込み用 32bit MPU,通称『DragonBall』。 2002年での最高速は 33MHz で,セガのゲーム用 API を統合する計画。 名前の由来は,鳥山明原作の同名アニメのフリークが社内にいたためと言われている。


DragonBall MX1
 モトローラが2000年6月に発表した,ARM920T をベースとした CPU。



BiStatix バイスタティクス

 モトローラの技術で,伝導性のあるカーボンインクを使用する非接触タグ。 紙のラベルの印刷部をアンテナとして使うことができる。 金属製のコイルやコンデンサーなどが不要で,大日本印刷などが同技術を採用した製品を共同開発している。



FS Oncore

 Motorola が2003年9月に発表した,10セント硬貨よりも小さなサイズの A-GPS モジュール。 摂氏 -20度から +75度の環境で動作し,毎秒の位置測定作業中の平均消費電力は 70mW。



Instant GPS

 2002年9月24日にモトローラが発表した GPS チップ。 IBM の協力で SiGE 技術を使い,7mm 四方に収めている。



A760

 モトローラが2003年2月13日に発表した世界初のリナックス,Java 採用携帯電話。 PDA 機能も搭載し,タッチ式スクリーン,デジタルカメラを内蔵。 動画や MP3 の再生も可能で,ブルートゥース通信,赤外線通信機能を持つ。



シンフォニー・デジタル・ラジオ

 モトローラが2003年6月23日に開発を発表した,双方向車載ラジオ用のデジタルラジオ・チップセット。 FM/AM放送のアナログ波を使ったデータ配信を受けて,高音質のデジタル音声として再生する。



  • Freescale Semiconductor

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