liquid crystal 液晶

 外部からの電気信号によって電圧や電荷を与えると,光の偏光を変える性質がある。 Nemati 液晶は電圧を与えるとその性質が消え,光をそのまま通すようになる。



liquid crystal display device(LCD) 液晶ディスプレイ

 液晶の特性を利用したディスプレイ。 光の透過と遮断を行う画素を格子状に並べた表示装置。 小型,軽量,薄く,消費電力が少ないため,電卓,ワープロ,小型コンピュータの文字表示装置,図形表示装置等に用いる。 原理上,CRT ディスプレイに比べて画面が描き換わる速度が遅く,ゲームや動画再生など激しい動きのある表示を行うと残像が残る傾向がある。 また,ディスプレイ自体の表示解像度が Windows の解像度と異なる場合,表示の拡大や縮小が行われるため表示がぼけることがある。 素人目にはどれも同じに見えるかもしれないが,A という PC メーカーは画面の輝度を重視し,別の B という PC メーカーはコントラストを重視するということがある。

 初めて製品に使われたのは,1970年代の日本で,電卓の表示部(白・黒)だった。 液晶テレビは1980年代半ばの3型。 1999年に20型にまで発展。 表示面積の拡大,カラー化などの技術もすすみ,ラップトップやノートパソコンでよく利用される。 1997年以降,韓国・台湾のメーカーの参入が相次いだ。
 液晶ディスプレイには STN 液晶,2層 STN 液晶,2層 STNカラー液晶,MIM カラー液晶TFT カラー液晶などの種類があり, 単純マトリックス方式とアクティブマトリックス方式に大別される。 カラー液晶は白黒の各画素に赤・緑・青のカラーフィルタを取り付けることで実現する。 各種方式の液晶ディスプレイの良し悪しを実際に見て確かめる際,店頭の照明の下での見え方と実際の家の中での見え方とが大きく違っていることが多いので注意が必要である。
 2004年には,ノート PC でもデスクトップ PC でも,液晶ディスプレイのサイズと解像度の組み合わせは, 12〜15型 XGA(1,024×768ドット),14〜15型 SXGA+(1,400×1,050ドット),17型 WXGA(1,280×768ドット)に固定化されつつある。

 2001年現在,28インチまでが商品化されているが,大型化が難しいのが難点。 特に,画面のうちの数個のドットが写らないなどの『ドット抜け(欠け)』は,画面が大きいほど起こりやすいため, 複数の液晶板を並べて張り合わせるなど,歩留まりを向上させるために製造費がかさむ。 また,液晶の後ろから照らすライトの寿命が2〜3年と短いのも欠点。 30型までが限界と言ってきたが,2002年に37型が開発され,2004年初頭には40〜50型も可能になるらしい。 2003年現在,大型液晶にたいし,単独で巨額の投資を続けているのは,日本メーカーではシャープ社くらいである。

 2000年現在,早くから確立された LCD 技術を超えようとしている技術は, 米イーストマン・コダック社が促進しているスモール・モレキュール技術,電界放出ディスプレー,巨大な屋外スクリーンに使用されるプラズマ・パネル, それと LEP などである。
 アジア太平洋地域における2001年の液晶ディスプレー普及台数は,値下げにより5倍に増加すると見られている。



4カラーチャンネルTFT液晶

 2003年5月に Samsung Electronics が発表。 従来の赤・緑・青に白を加えたもの。 RGB に用いるカラーフィルで,表示される輝度は実際のバックライトの明るさの77%になる。 白を加えることで,輝度を30〜70%程度向上し,同等の輝度なら50%の省電力化が可能らしい。


液晶 TV,液晶テレビ
 画面の明るさ,コントラストの鮮やかさ,はっきり見える画面など,従来のパソコン用の液晶では画質が不十分で,現在では専用のものが使われている。 バックライトがCCFL(冷陰極管)だと,何も映っていない画面もグレーに浮いてしまう。 これは液晶パネルが完全に光をブロックできないために起こることで,CCFLと液晶パネルを使っている限りは改善の余地がない。 需要予測は,2004年 550万台,2005年 800万台。
 2004年度のカラーTV の全世界総需要約1億3000万台のうち750万台にとどまっている。 2004年の世界シェアは,1位 シャープ(28%),2位 フィリップス(11%),3位 ソニー(10%),4位 サムスン,5位 松下。
 2006年2月23日にディスプレイサーチが発表した調査結果では,2005年第4四半期の世界の液晶テレビ出荷台数は前年同期比2.4倍の約860万台。 メーカー別のシェアは,1位 ソニー 14.6%(第3四半期 8.7%,4位),2位 フィリップス・エレクトロニクス 14.2%(同15.1%),3位 シャープ 13.6%(同18%,1位),4位 サムスン 11.6%(同9.7%),5位 韓国LGエレクトロニクス 6.5%(横ばい)。 ソニーは液晶テレビで出遅れていたが,2005年秋に新ブランド『ブラビア』を立ち上げ,巻き返しに成功。 シャープは生産力が需要に追いつかなかったのが敗因。
 2006年6月,調査会社のアイサプライは2010年には世界のテレビ出荷台数のうち液晶の占める割合が56%となり,過半数を超えるとの予測を発表。



システム液晶 CG シリコン液晶

 
連続粒界結晶シリコン技術を用いて表示に必要な回路などを液晶と同じパネル上で形成するもの。 従来のアモルファスシリコンやポリシリコンの代わりに「CGシリコン」を使用し,液晶のガラス基板上に電子回路を形成する。 液晶パネルと周辺回路を一体化し,小型で薄く,消費電力が少ないのが特長。 携帯電話や PDA,携帯ゲーム機などに需要が見込まれている。



active matrix LCD アクティブマトリックス液晶板

 液晶ディスプレイ装置の表示方式のひとつで,各画素(ドット)ごとに半導体のスイッチをもうけて直接電圧をかける方式。
MIM カラー液晶TFT カラー液晶がこれに含まれる。 従来の単純マトリックス方式(2層 STN 液晶)に較べると,反応速度が速く,移動の残像が少なく,視野角が広い点がすぐれているが,高価である。 製造技術の進歩で不良率が低下し,大型画面もできるようになってノートブックパソコンのカラーディスプレイ装置の主流になった。



Side Light サイドライト

 主に液晶パネルの横側に付いている透過光用のライトのこと,またはそのような方式のこと。 液晶パネルの裏側にライトが付いている場合はバックライトと呼ぶ。 ライトは細い冷陰極管(蛍光灯の一種)が使用されることが多く,液晶パネルの裏側には,液晶の画面全体が均一に光るように特殊な反射板が取り付けられている。 サイドライトの場合はバックライトと比較して液晶ディスプレイ装置を薄く作ることができるので,ノート型パソコンではサイドライト方式が主流になっている。



プラズマアドレス液晶(PALC)

 液晶のバックライトの代わりにプラズマを発光体に使ったもの。 PDP と液晶の良い点を組み合わせたもので,大型 TV 向けに期待された。 ソニーとシャープは,薄くて明るい大画面が実現でき次世代ディスプレイとして1996年から共同で開発を開始,1997年フリップスも参加した。 PDP,液晶とも性能が向上し,価格も低下したため,2002年6月商用化の断念を発表。



Ferroelectric Liquid Crystal Display(FLCD) 強誘電性液晶ディスプレイ

 メモリー性を持つ強誘電性液晶を用いたディスプレイ。 画面の変更筒所だけを部分的に走査し,末変更部分はメモリー性で表示する。 したがって画面全体をリフレッシュ(再描画)する必要がないため,画面に全くちらつきがでない。
 これは双安定性の LCD で,スイッチングスピードも早い。 欠点として製造が難しく,上記の理由で階調表示が難しいこと。 1970年代から表示素子として研究され,キヤノンから1995年に FLCD 15C01 として発売。 1997年,後継機の 15C02 が発売されるが,現在は製造中止のよう。



low-temperature polysillicon,p-Si LCD 低温ポリシリコン液晶

 FTF 部分をポリシリコンで形成した液晶。 『低温』は液晶パネルにシリコン膜を形成するのに必要な温度が従来より低いという事。 通常のポリシリコン結晶は 1000度程度が必要だったが,これでは 450〜600度で作られる。 従来のアモルファス(非晶質)液晶に比べて高画質で,部品点数が40%少ないらしい。 さらに,それより軽量で,コンピューターのプロセッサーやメモリといった全部品を,ディスプレーに内蔵できる可能性がある。 そのため,回路基盤との接続配線も減る。 現在のものよりも薄型で低価格の機器が開発できる可能性があるが,現時点では価格はアモルファス液晶よりかなり高い。
 一部のハンドヘルド・コンピューターや携帯電話の小型ディスプレーに使用されている。



液晶応答速度&低解像度チェック

 液晶ディスプレイの応答速度と拡大表示品質を,自分の目で見て感覚的にチェックできるフリーソフト。 2005年9月21日 v1.00 が公開,対応 OS は Windows 98/Me/2000/XP。
サイト:
http://homepage3.nifty.com/mmgames/check.html



SCP
 MS-DOS 環境で液晶モニターのドット抜けチェックができるフリーソフト。 起動すると,いずれかのキーを押すたびに画面が黒・赤・緑・黄・青・紫・水・白の各色で塗りつぶされ,RGB 各画素におけるドット抜けをチェックしたり,液晶の輝度や色むらなどを確認できる。 Windows XP のフォーマット機能で作成した MS-DOS 起動ディスクの場合は別途 ANSI.SYS 互換ドライバーを組み込む必要がある。
サイト:http://www.synapse.ne.jp/terabits



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