International Business Machines Corporation(IBM)
アメリカの超巨大コンピューター会社,ニューヨーク州アーモンク。
パンチカードを利用した統計処理機械のメーカーとして誕生,
その後,業務用コンピューターの分野を制覇した後に,パソコンの世界に IBM PC で登場。
そのブランド名とオープン戦略でもって世界標準となった。
しかし PC/AT 互換機の市場が広がるにつれ,IBM の影響力は弱くなった。
以前はもっぱら Fortune 500 企業を得意先とし,大規模なエンタープライズ向けカスタムアプリケーションを開発して,Big Blue と呼ばれていた。
2002年ころから,従業員が100〜1000人程度の企業をねらった事業に注力している。
運営方針で社外取締役の中から首席取締役を選ぶことはない。
2000年に,従業員向けの株式購入プラン(社員持株制度)5年分として3000万株を用意。
しかし,2003年3月までにほぼ完売した。
ESPP での株式購入限度額を給料の10%に制限している。
Linux 事業を強化しながら,サーバーとメインフレーム製品ラインの野心的なプロセッサー戦略を発表し,徐々に市場シェアを伸ばし続けている。
アプリケーション・サーバー・ソフトウェア市場で急速にシェアを伸ばしたのは,大規模な営業とマーケティングチームによるもので,WebSphere アプリケーション・サーバーの販売も大きい。
ハード部門の頭打ち傾向に対応して,サービス部門に力を入れている。
パソコン市場からの撤退が予言されてきたが,2002年11月にデスクトップ機の管理コストを大幅に削減するソフトを開発し,この市場に返り咲くための計画が明らかになった。
スローガンは,『IBM のコンピューターは値段は高いかもしれないが,維持コストは安い』というものだ。
最大の問題は,ソフトウェアをうまくブランド化できていなかったことらしい。
1995年にロータスを買収,1996年に運用管理ソフトベンダーのチボリ,2001年にデータベースベンダーのインフォミックス,2003年に開発ソフトベンダーのラショナルなど,次々に買収し,これらのブランドをソフトウェア事業にうまく取り込み,メインフレーマーのイメージを払拭することに成功した。
サイト:http://www.ibm.com/
1996年現在,AT 互換機(日本では通称 DOS/V)の主導権はハード面では IBM の影響はほとんどなくなり,Microsoft と Intel の影響力が増大してきている(殆どである)。
一般には知られていないが,IBM は世界最大のメモリー生産メーカーであり,なおかつ世界最大のメモリー消費メーカーでもある。
チップの受託製造も請け負っており,そのチップ生産施設は,技術の優秀性と革新性の模範として評判が高いが高額な請求がされる。
同社の製品を5〜10年と長い年月をかけて秘密に自社内で開発され,それから発表されたものが殆どである。
ナノテク開発の最先端を走っており,カーボンナノチューブ論理回路や分子電子工学の研究などは,今後5年,10年,15年先にもより高性能なコンピュータを発売し,競争力を維持することを目的としている。
そのため,これまで,ナノテク研究に数十億ドル単位の投資をしており,それは現在も続いている。
IBM に関する2003年末までの主な出来事
IBM に関する2004,2005年の主な出来事
IBM に関する2006年の主な出来事
IBM に関する2007年の主な出来事
Building 25
IBM の建物,
現代の HDD の原型となるフライングヘッド式ディスクドライブはここで誕生した。
4万平方フィートの建物は『正統派のカリフォルニア流建築物』で『2つの建物のウィングの間に中庭があり,オフィスと研究所が屋外に延長して存在するイメージ』を持たせることで,『クリエイティブなエンジニア』向けの近代のハイテクキャンパスの先駆けとしても知られている。
装飾は落着いたパステル調で,内部のインテリアはカジュアルだがシンプル。
これが現代人の集中力を支援する雰囲気を作り出しているとされる。
1957年,開設。
1996年,閉鎖。
2008年3月8日,火災で焼失。
IBM のストックオプション
2005年4月,IBM はウォールストリートのアナリストたちとの電話会議の席上,2005年第1四半期よりストックオプションを費用として計上することにしたと発表。
第1四半期では1株あたり14セント,2005会計年度通期では55セントの費用が新たに生じるという内容の説明を『多くのアナリストに伝えた』という。
これに対し SEC の捜査当局は,IBM は,実際の額はこれより少なく,第1四半期で10セント,通年で39セント程度だとわかっていたはずだと主張。
2007年6月5日,SEC は,IBM がストックオプション関連費用についての声明の中で誤解を与える表現を用いたと申し立てていた件に関し,同社との和解が成立したと発表。
Jazz.net
IBM が2008年1月14日に発表した,オープンな開発コミュニティ。
サイト:http://jazz.net
Many Eyes
IBM が2007年1月23日に開設した,ソーシャル コンピューティング サイト。
人々がデータをアップロードして,さまざまな視覚化手法で表現し,それらのデータから何がわかるかオンラインで議論できる。
サイト:http://services.alphaworks.ibm.com/manyeyes/home
特許取得件数
1993年以降の10年間で2万2357件,2001年に3411件の特許を取得。
年間3000件を超える特許を取得したのは同社が初めてで,特許取得件数ランキング首位となったのは9年連続を達成。
従来はハード系のものが多かったが現在はソフト系のものも増加している。
1996年以降,年間約50億ドルを研究開発に注ぎ込んだ成果で,知的所有権のロイヤルティ収入は10年で約100億ドルに上っている。
コンピューティング・オンデマンド戦略
IBM の戦略で,将来,コンピューター処理能力は,電気やガスのような公共サービスと同様に提供され,ユーザーは自社にコンピューター部門を設置するのではなく,専門業者に料金を払って,オンデマンドでさまざまなコンピューター処理能力を購入するようになるとしている。
100億ドルが投資されるらしい。
オンデマンド・コミュニティー
IBM のグローバル規模のボランティア活動を支援する社会貢献プログラム。
ボランティア活動のノウハウや募集情報,ツールなどを Web 上に集め,世界中の IBM 社員や定年退職者に提供する。
2007年11月26日,日本 IBM は登録者数が世界約100カ国で10万人を突破したと発表。
日本での登録者は約5000人。
具体的な活動としては,社員がWeb上の科学博物館『TryScience』の講師として参加したり,定年退職者が地域の教育支援ボランティアとして小中学校でPCやネットワークの授業をするといったものがある。
IBM Mainframe Charter(メインフレーム憲章)
2003年10月20日に発表された,同社の長期的なメインフレーム戦略,顧客に対する将来的な投資計画に向けたコミットメント。
zSeries の基業務用統合環境における主力プラットフォームとしての位置づけと,オートノミック コンピューティング機能の向上など。
IBM の OS
メインフレーム時代の zOS やミッドレンジ UNIX サーバー用の AIX など,サーバーやメインフレームのタイプ別に独自の OS を推進してきた。
今は Linux が IBM のサーバー部門の主要 OS になっている。
IBM と UNIX,Linux
独自 UNIX である AIX を開発するため,1985年2月に,当時 UNIX の所有権者であった AT&T とライセンス契約を締結。
契約ではソースコードを機密事項とし,未承認の配布,転送を禁じていたが IBM は Linux 強化のため,AIX 関連のソースコードをLinux コミュニティに対し,不適切に寄贈した?。
Linux に対して提供したソースファイル数は,2000年のカーネル 2.2 では 0,エンタープライズ機能を向上させた2001年のカーネル 2.4 では300近く,エンタープライズ用途に使われるマルチプロセッシングに関するソースコードの寄贈が,カーネル2.4で500以上らしい。
developerWorks
IBM が提供している,オープンソース関連の情報を集めたサイト。
developerWorks Russia
IBM が2006年2月に開設した,ロシアの開発者向けにオープンソース/オープンスタンダードをベースとするアプリケーション開発などの支援を行う情報サイト。
ロシア語で,豊富な技術情報が提供され,無料ダウンロード製品なども用意されている。
サイト:http://www.ibm.com/developerWorks/ru/
IBM Virtualization Test Drive
IBM が2006年6月21日に発表した,より多くの中小企業に仮想化技術導入を促進するため,パートナープログラム。
IBM のビジネスパートナー企業による『Virtualization Engine』製品群の販売を支援する。
CrossWorlds Software クロスワールズ・ソフトウェア
カトリーナ・ガーネットにより設立。
2001年10月30日,IBM による買収を発表。
カスタマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM)やサプライチェーン・マネージメント(SCM)などの業務を自動化するソフトウェアを開発。
IBM とは長い関係があり,1997年からクロスワールズのソフトウェアは,IBM の電子ビジネス・インフラストラクチャー製品である WebSphere ミドルウェアに統合されている。
2001年10月30日,IBM による買収が発表される。
サイト:www.crossworlds.com 現在は IBM のページに接続される。
Green Pastures Software
文書管理ソフトウェア開発会社。
エンタープライズコンテンツ管理ツールに強く,表計算,マルチメディアファイル,CAD リファレンスなど複数の文書について,コラボレーション/編集/管理をオンラインでリアルタイムに行なえる文書管理ソフトウェアを提供している。
2003年12月,IBM による買収が発表された。
サイト:http://www.greenpasture.com
Webify Solutions
業界ごとの標準に準拠したフレームワークと各種ツールをラインナップに揃え,医療業界の HIPAA や保険業界の ACORD といった数百あまりの業界標準に準拠したフレームワークとツール群で構成されている。
2006年8月4日,IBM による買収が発表された。
サイト:http://www.webifysolutions.com
ディスプレイ・テクノロジー株式会社 Display Technologies, Inc.(DTI)
1989年に設立された東芝と日本 IBM の共同出資による TFT 液晶生産会社。
1996年に日本 IBM から米 IBM へ株式が譲渡。
その後,合弁契約が解消,2001年8月に事業を分割され,IBM の100%子会社となる。
サイト:http://www.dti-lcd.com
Rational Software 社
Big Blue
ブルーが IBM のイメージカラーで,これは上記の呼び名や同社の CPU の名前,
はてはディープブルー などに現れている。
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