instant message(IM) インスタントメッセージ
インターネットに接続している時に相手からのメッセージが到着すると使用中のパソコン画面に自動的に表示され,
その場で返事を書いて送信できる,インターネットの最も人気のある機能の1つ。
電子メールによる文字のコミュニケーションと電話の即時性を結合させたサービス。
交信相手のリストを登録しておくと,その中から交信可能な相手を自動に判別してくれる。
プロバイダーが同じ自分の会員向けに提供するサービスで,電子メールより簡単な操作ですむ。
その名の通り,オンライン・コミュニケーションのスピードを速め,一般社会や企業におけるさまざまな場面で電子メールより優れた手段と言える。
企業にとって最新のコミュニケーション チャンネルとして注目を集めているが,一般消費者向けの公衆 IM ネットワークを使う場合には,多くのセキュリティホールを持ち込むことになる。
特に,Eメールなどの感染経路を補うために,IM を使うウイルスが増えだしている。
最初に AOL タイムワーナーの AOL 部門がこれを普及させ,消費者に広く普及しており,AOL は AIM と ICQ により市場で優位を占めている。
今ではネットユーザーの支持を奪い合う熱い戦いの最前線となり,AOL,マイクロソフト,ヤフーなどが競り合っている。
1999年現在,アメリカではかなり使われ,企業内でビジネス用途にも利用されるなど,俄然,脚光を浴び始めている。
相手が今メッセージを見ているかどうかわかるため,電話や電子メールよりも効率的なコミュニケーション・ツールになり得る。
企業のデスクトップにおいて最も急速に利用が伸びているアプリケーション。
ただし,無駄話をして生産性が低下するのではと社内での利用を禁じる企業が増えている。
また,LAN が脆弱になるのではないかという懸念の声も多い。
さらに,メッセージが暗号化されないため機密情報が悪人の手に渡ることもあり得る。
だが,オフィスにこもる社員の多くが,仕事中,友人や家族との連絡手段に使うようになってきているため,使用禁止により社員のやる気が減ると見られている。
数年前に電子メールが登場したとき,企業はまず『禁止すべきだ』と反応したことを忘れてはならない。
従業員の使用を認めている企業では,通信記録の保存やセキュリティーの強化を目的として,その利用状況を監視するところが増えている。
それらの企業では,おそらく従業員が私用で使う IM アカウントを別に作るようになるとの意見もある。
一方,一部の企業では IM 使用を全面的に禁止した。
この分野では,AOL のソフトが最大多数派で,そのほか,Microsoft,ヤフー,Odigo も参入している。
プロバイダーによりプロトコルが異なり,マイクロソフト社が標準化を提案したが AOL が拒否した経緯がある。
多くのサービスで新機能が追加されたにもかかわらず,異なる種類のインスタント・メッセンジャー利用者どうしがコミュニケーションを図るサービスは存在しない。
また,共通の言語や標準規格の採用も進んでない。
1999年には MSN が AOL 向けにメッセージを送れるサービスを始めると,AOL がそれを遮断する事件が起こった。
その後和解したが,他社のソフトの互換を拒んでおり,問題となっている。
IM の特性上,ウィンドウが閉じると会話の内容が消滅すると思っている人が多いが,
保存機能により,電子メールアと同じように会話を記録できる。
シェアでは,リードしていた AOL を Yahoo! と Microsoft が追いあげた。
サービス間に相互運用性がないことから,複数のサービスを利用するユーザー数が増え,家庭ユーザーの29%,職場の23%に達している。
America Online のインスタントメッセージサービスのユーザー数は,2000年比で21%伸びた。
Microsoft は,MSN Messenger を,Windows XP の重要な構成要素として売り込んできたこともあり,94%増。Yahoo! も25%増えている。
ネットレイティングスによる利用動向の調査によると,2002年7月の登録者数は 300万2762,
1位 MSN Messenger 225万1189,2位 Yahoo! Messenger 69万8645,3位 ICQ 35万9908,4位 AIM 10万2327 であった。
実際の利用者数は 249万8185,1位 MSN Messenger 180万3069,2位 Yahoo! Messenger 63万8660,3位 ICQ 33万5208,4位 AIM 9万8798 であった。
2004年6月10日にラディカティ・グループが発表した調査結果では,世界の企業でのユーザー数は,2004年の3億6200万人から,2008年末には6億7000万人に増える見込み。
米国の企業で先行して利用されており,利用率は85%。
世界の企業の IM 利用率は,2004年の20%から2008年には80%になる見通し。
家庭でのユーザー数は,America Online 4170万人,Microsoft 1850万人,Yahoo! 1190万人。
職場でのユーザー数は,America Online 880万人,Microsoft 480万人,Yahoo! 340万人。
職場でのインスタントメッセージサービスの利用時間数は,前年比で2倍以上に増加。
2004年7月15日,Microsoft,AOL,Yahoo! は,Microsoft の企業向け IM プラットフォーム『Live Communications Server (LCS) 2005』と,3社の IM ネットワークとの間で相互接続できるよう協力中だと発表。
10月,アメリカの大多数の企業が,無料の IM ネットワークを使っているという調査結果が公表された。
12月,IMlogic が中心となって,IM や P2P サービスのセキュリティ向上を目指す取り組みが始まった。
2005年3月,IMlogic は2005年に入って,IM を取り巻くセキュリティ事情が急速に悪化しているとの警告。
今年に入ってから,IM ネットワークを狙ったウイルスやワームが,毎月1.5倍のペースで増加しており,3月の時点で30種類以上の報告が新たに寄せられた。
2005年5月に Akonix Systems が発表した,英国内の会社員を対象に実施した,職場における IM の利用状況に関する調査結果では,全般的にはビジネスに好影響を与えているものの,仕事中に IM を私用することから引き起こされる被害についての警告も出されている。
全回答者の2割が,職場で IM を利用し女性より男性の方が,職場でも IM を好んで使う傾向が強かった。
調査は英国各地で2,000名以上の男女に実施した。
7月5日,IM ソフトの IM ロジックは,IM または P2P ネットワークへの脅威が,2005年4〜6月期に,前年同期の約28倍に急増したという調査結果を発表。
8月に Omnipod が発表した調査結果では,社内連絡のみならず,商談やカスタマーサービスなど,社外とのコミュニケーションにおいてもIMを幅広く活用する企業が増加している。
調査は2005年6月に同社が InfoWorld と共同で実施した,500名以上の IT 関連の上級技術者へのアンケート調査に基づく。
2007年11月に AOL および Associated Press(AP)が発表した,米国内における IM サービスの利用実態の調査レポート『AP-AOL Instant Messaging Trends Survey』にょると,ティーンエイジャーの間では,今や E メールに勝るコミュニケーションツールとなっており,
13〜18歳のティーンエイジャーの IM 利用で顕著なのは,Eメール利用の減少傾向で,IM ティーンユーザーの7割以上が,E メールよりも IM でコミュニケーションを取ることが多いと回答。
一方,19歳以上では24%にとどまった。
大人の IM ユーザーの間で,職場での利用が増加傾向にあり,
19歳以上の IM ユーザーの4人に1人以上が,職場においても利用していると回答し,昨年を大きく上回る約半数の利用者が,仕事中に IM を利用することが生産性の向上につながっていると答えた。
しかしながら,仕事には関係のない私的な IM の利用を認めた人も,利用者の約8割に達したとされている。
調査はリサーチ会社の Knowledge Networks が,米国内の19歳以上の IM ユーザー836名および13〜18歳の IM ユーザー410名を対象として,2007年10〜11月に実施。
2009年2月13日にアイシェアが発表した,『Skype・インスタントメッセンジャーの利用に関する意識調査』の結果では,『Skype やインスタントメッセンジャーを利用したことがあるのは』50.1%。
利用頻度は『頻繁に利用する』13.5%,『たまに利用する』37.8%。
利用目的は,『友人・知人との連絡用』73.9%,『インターネットで知り合った人との連絡用』38.3%,『離れた家族との連絡用』18.0%。
利用した機能は,『チャット』85.6%,『ファイルのやり取り』51.4%,『音声通話』46.8%。
希望する利用方法別に見ると,『音声通話』は『離れた家族との連絡用』で66.1%,『チャット』は『インターネットで知り合った人との連絡用』で64.4%,『ファイルのやり取り』は『クライアントとの連絡用』で72.7%,『ビデオ通話』は『恋人との連絡用』で57.1%と,希望する利用方法によっても使いたい機能が異なっていた。
調査対象は,同社が提供する無料メール転送サービス CLUB BBQ の会員443名。
男女比,男性:54.9%,女性:45.1%。
年代比,20代:13.3%,30代:41.8%,40代:33.9%,その他:11.1%。
調査期間は,2009年1月23日〜28日。
IM が急速にソフトの定番になるのに伴い,このセキュリティーが詳細に調べられるようになった。
その結果,ヤフー,マイクロソフト,AOL が作った専有システムは,開発が注目されにくいためにバグの数が多い傾向にあると言われる。
2006年6月7日,シマンテックは IM を介したウイルスやワームの感染について警告。
対策として,使用している IM のソフトウェアを常に最新版にアップデートすること,OS を常に最新版にアップデートすること,
個人情報やクレジットカード番号などの重要な情報を IM で送信しないこと,公開したくないファイルを安易に IM で送信しないこと,知らない人から送信されてきたメッセージの添付ファイルを開いたり URL をクリックしたりしないこと,
送信者が知人であっても URL やリンク先に不審な点がないかを確認すること,アンチウイルスソフトやパーソナルファイアウォールなどのセキュリティソフトを必ず使用すること,などを挙げている。
2006年9月になり,IM ネットワーク上での攻撃が増加した。
2005年11月に META Group が発表した調査結果によると,職場ではプライベート目的では頻繁に利用されているものの,ビジネス目的での利用は少ないことがわかった。
対象は,国際的な大手企業300社。
同月,AOL は利用が2004年より19%増加したと発表。
2003年春に,アメリカの大学生の会話を調査した結果では,IMによる会話は,書くというよりも話すことに近く,メッセージ1件当たりの平均語数は5.4語で,22%は1語だった。
男性のほうが短縮形を使う傾向が強く,女性は男性に比べて IM の会話時間が断然長い。
調査対象の大学生の70%が,同時に他のことをしながらメッセージをやり取りしおり,複数の会話を同時に交わすと答えた学生も多かった。
日本におけるインスタントメッセンジャー
2008年現在の,利用率は14%,登録された友人は平均15.7人(インターネット白書 2008,Impress R&D)。
利用率は『Window Live メッセンジャー/MSN メッセンジャー』約69.1%,『Yahoo! メッセンジャー』48.6%,『Skype』30.2%。
Instant Messaging Planet Conference and Expo
2000年から行われている,インスタントメッセージ業界の会議。
IM ソフト
基本的にはパソコンからパソコンへと簡単なメッセージを送ることができるソフト。
メールと異なり,メッセージを蓄積するためのサーバーが存在しないので,送信するとすぐに相手に届く。
また,直接相手を認識するため,相手の IM ソフトが起動中かどうかが解かる。
逆に,相手がいない間に送ることはできず,ファイアウォールを通り抜けるのが難しく,異なる IM ソフト同士で通信することはできない。
個人向けの雑談ソフトというイメージが強いが,アメリカでは業務利用のアプリケーションとして注目され,2001年夏の段階で IM ソフト利用者の20%が職場で, 職務を遂行する目的に利用していたという調査結果もある。
2005年10月5日,調査会社の IDC は,企業向けインスタントメッセージ (EIM) ソフトウェア市場は,少なくても2009年まで,大幅な拡大(7億3600万ドル規模)を続けると発表。
主な IM ソフト
MSN メッセンジャー
AOL インスタント・メッセンジャー
Yahoo! メッセンジャー
IMVU
新しい 3D 方式のチャットルーム用ソフトウェア。
ゼア社の設立者,ウィル・ハーベイ氏が開発したサービス。
There のために開発した通信機能の中核部分の一部を,IM に応用したもので,3D チャットルームの中で,幅広い感情のヒントを示すアバターを使って会話ができる。
IM ボット
IM の応答を行うボット。
2005年になりオンライン証券会社の自動オンライン顧客サービスシステムに応用された。
Extensible Messaging and Presence Protocol,XMPP
IM におけるメッセージやプレゼンス情報を交換するための標準インターフェイスを定義したもの。
IM システムにおける標準規格で,Google Talk が採用しているほか,最近では Facebook が自身のチャットサービスを XMPP を通じて開放している。
初めて本格的に利用されたのが2005年のGoogle Talk。
Cerulean Studio セルリアン・スタジオ
IM プロバイダー企業,1998年設立。
Trillian トリリアン
セルリアン・スタジオが開発し,無償で配布しているウィンドウズ用,汎用 IM。
クロスプラットフォームのインスタントメッセージング(IM)クライアント。
AIM,MSN メッセンジャー,ヤフー・メッセンジャーなど主要 IM サービスに対応し,単一のインターフェースで複数の IM のメッセージやチャットを扱える。
セルリアン・スタジオ社が無償で配布している。
アメリカ国内での利用者数は,2002年2月 34万4000人,4月 61万人。
ユーザー1人当たりの1ヵ月間の平均使用時間は約433分,AIM は約324分。
サイト:http://www.trillian.cc
2005年3月23日,ロジックライブラリー(http://www.logiclibrary.com)はバッファオーバーフローを発生させるぜい弱性がみつかったと発表。
2008年5月22日,FrSIRT は,メッセージを解析する際のバッファオーバーフロー問題など3件の脆弱性を発表。
ユーザーに悪質な画像を開かせるなどの方法で悪用される恐れがあり,サービス妨害(DoS)状態の誘発や任意のコードを実行されるなどの恐れがある。
v3.1.10.0 で,この問題が修正された。
FaceTime Communications
LightSurf ライトサーフ社
携帯電話でインスタント・メッセージと写真を送受信するサービスを提供している会社,カリフォルニア州 Santa Cruz。
サイト:http://www.lightsurf.com
meebo
アメリカの IM 統合サービスの会社。
2007年11月6日,無料動画配信サービスを手掛けるルクセンブルクの Joost との提携を発表。
meebo rooms
ほかのユーザーとチャットをしながら,動画などのメディアを共有できる機能。
PalTalk パルトーク
IM の新興企業。
音声とビデオ IM を中心に事業を展開してる。
サイト:http://www.paltalk.com
IP GAU
Windows/Linux/Mac OS上で相互に通信可能なフリーのメッセンジャー。
2004年12(?)月 v1.0 公開,対応 OS は Windows 2000/XP,Vine Linux 3.0,Red Hat Linux 9,Mac OS X(10.3)。
暗号化キーとポート番号が一致するユーザーがいる場合,自動で検出してリストアップしてくれる。
サイト:http://home.att.ne.jp/yellow/gau
IP Messenger
TCP/IP プロトコルを利用してメッセージを送受信できるフリーのメッセンジャーソフト。
2003年5月11日 v2.03 が公開,対応 OS は Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP。
長いファイル名が添付されたメッセージによる異常終が修正された。
サイト:http://www.ipmsg.org
IP Messenger Helper
指定時間 PC 操作がないと自動で不在モードにするフリーの IP Messenger 用支援ツール。
2004年9月11日 v1.0.0.5 が公開,対応 OS は Windows 98/2000/XP。
サイト:http://hp.vector.co.jp/authors/VA036558
XFIRE エックスファイアー
無料のインスタント・メッセージ・プログラムで,仲間が今オンラインにいて自由に活動できる状態かどうかを知り,即座に連絡を取ることができる。
2004年1月にリリースされ,5月20日までの登録数は150万人近く。
サイト:http://www.xfire.com
meebo
複数の IM ソフトの ID を統合して利用できる Web アプリケーション。
AIM,ICQ,Yahoo! Messenger(米),Jabber,GoogleTalk,MSN を利用できる。
2007年9月10日,ファイル転送機能が追加された。
サイト:http://wwwl.meebo.com/index-ja.html
Antepo 社
Gaim
IMlogic 社
Jabber
MSN Messenger
Skype
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