Integrated Services Digital Network(ISDN)
統合デジタル通信サービス網,サービス総合ディジタル網
TSS(電気通信標準化セクタ)が標準化している電話,ファクシミリ,テレックス,データ通信,
ビデオテックス網を統合化するデジタル通信網の一般的な名称。
デジタル化された伝送路を使って,音声や画像などのさまぎまなデータのやりとりを行なう。
具体的には電話やファックス,データー通信などをひとつのデジタル回線にまとめ,効率の良い通信を目指すもの。
日本では NTT が専用線または INS ネットで提供している高速デジタル回線網をさす。
基本的には電話回線網だが,デジタル回線のため高速のデータ通信も利用できため,
パソコン通信やインターネットのダイヤルアップ接続などに使われていることが多い。
その他にもさまざまな電話サービスが用意されている。
1本の物理回線を複数のチャンネルに多重化することで同期 64 Kbps,128 Kbps の高速通信が可能になる。
ただし,これが保証されるのは電話局までの間で,インターネットがこの速さで通信できるわけではない。
また,交換局から 8.5km 以上はロスが大きく,契約できないらしい。
回線数は,1996,97年度は2年連続で100%以上,2000年度は45.9%増。
2001年度は1,115万契約,対前年比3%増。
1998年度 407万 +69.6%
1999年度 668万 +64.3%
2000年度 970万 +45.1%
2001年度 1,033万 + 6.5%
2002年度 961万 − 7.0%
2004年9月21日,NTT東西は両社が提供する ISDN サービスで,ダイヤルした本来の電話番号とは異なる番号に発信するという事象が発生していたと発表。
不具合は交換機のトラフィックが多い状況で,あるユーザーが発信後に直ちに切断した際に,この発信先を別のユーザーに引き継いでしまっていたことが原因。
種類
・専用線サービス NTT は『スーパーデジタル』と呼んでいる。
・Information Network System net,INS ネット
NTT が提供する ISDN サービスの名称。
INS ネット 64 と INS ネット1500,INS-P の3種類がある。
INS ネットが最初に普及したのは「G−Wファクシミリ」で,きれいな画像がポイントの印刷会社や生命保険会社での契約書のやりとり,市役所での戸籍謄本・抄本の交付などに利用されている。
最近はインターネットの普及で,パソコンの RS-232C インターフェイスと INSネットを直結して,最高速のモデムの 28.8Kbps の2倍以上の転送速度で,データ量の大きい画像や音声を送受信するのにも利用されている。
なお,INS ネットは,既存網につながれた端末とも通信でき,しかも既存網よりも安い。
したがって,DDX からの移行が簡単に出来る。
INS ネット 64
既存のアナログ電話網の銅線をそのまま使用するもの。
ISDN の基本インターフェイスに当たり,一回線で 64Kbps の伝送容量を持つBチャネル2本と,通信の制御などに利用する 16 Kbps の1回線のチャネル3本(2B+D)で構成される。
加入電話網につながる既存の電話回線をそのまま利用でき,電話のほか,データ通信,G−Wファクシミリ,動画テレビ電話などが使える。
回線使用料は従来の約二倍で,同時に二カ所と通信できるのが特徴。
通信速度は,一般的な接続方法で 64Kbps,2回線を同時に使うと 128Kbps まで。
INS ネット 1500
光ファイバーを利用するもの。
ISDN の一次群インターフェイスに当たり,Bチャネル23個とDチャネル1本の構成(23B+D)。
Bチャネル6本を1本にまとめた 384Kbps,24本を1本にまとめた 1.5Mbps のデータ伝送サービスの利用も出来る。
1.5Mbps の回線では,一秒間に約10万字の情報を送れる。
・IHS-Packet Switching Service(INS-P)
Broadband Aspects of Integrated Services Digital Network(B-ISDN,Broadband ISDN) 広帯域 ISDN
ISDN(Narrow ISDN)では,64 Kbit/s までだが,
それ以上の 150 Mbit/s や 600 Mbit/s 程度までの高速通信能力を持ち,豊富なサービスの提供できる高速の ISDN。
伝送速度 5 Mbps 以上で,一般の TV 画像,MPEG2 準拠の画像,HDTV を転送するのに必要。
Narrowband ISDN(N-ISDN)
1999年当時,一般に普及していた ISDN のこと。
データー転送速度は 64 Kbps 〜1.5 Mbps。
音声,パソコンのデーター,静止画,準動画を伝送するには問題ない。
Terminal Equipment(TE)
G4 FAX など、ISDN 専用機器の呼び名。
ISDN ルーター
ISDN に対するインターフェイスと Ethernet などの LAN のインターフェイスの双方を持ったルーター。
ISDN 網と LAN の間でパケットのルーティングを行う。
フレックスホン
『キャッチホン』『三者通話』『転送電話』『話中転送』の四つの機能をセットにした INS ネット 64 のオプション。
IHS-Packet Switching Service(INS-P)
INS ネットを使った,NTT のパケット交換サービス。
B チャネルまたは D チャネルを利用した,パケットデータ通信を提供する。
DDX-P とも接続可能。
データ伝送専用のサービスで DDX-P のように,専用のディジタル回線を引かなくても,DDX 網にアクセスできる。
サービス料金が回線使用時間ではなく,伝送するデータ量で決まるため,リアルタイムの会話型システムに向いている。
INS テレチョイス
毎月一定料金を支払うことで,曜日や時間に関わらず,指定の市外局番への INS 通話料金を割引きする NTT のサービス。
テレチョイスの INS ネット64版。
INS テレホーダイ
INS ネット 64 で,深夜〜早朝の時間帯(23:00〜翌朝8:00まで)にかぎり、
予め指定した特定の電話番号への通信料金が,通信回数や通信時間に関わらず一定額となる月極の通信料金割引サービス。
通常のアナログ電話回線用に提供されるテレホーダイサービスの ISDN 版。
NTT の定額制 IP 接続サービス
ISDN 回線を用いる完全定額制のサービス。
1B 回線を専有する家庭からの配線は,もよりの NTT 局の局内アダプターで電話交換機と,
リモートサーバーに分けられ,後者は地域 IP 網に接続される。
フレッツ・ISDN
NTT が2000年5月から開始した,ISDN の定額制(つなぎほうだい)のインターネット接続サービス。
DSL の高速・低価格化が進み,ISDN の割高感が出たために,このサービスが始まった。
東京23区と大阪から導入され,7月から全国で提供された。
10月末で21万以上の加入があり,設置工事の後れや,接続障害などが問題となり,郵政省が立ち入り調査を行った。
接続先は従来,一般の電話番号「市外局番+市内局番+加入者番号」だった。
これでは,開通時の誤設定,引っ越しなどの移転による接続先番号の変更,マイライン/マイラインプラスに NTT 東西以外の電話会社を登録すると,
接続先番号の前に NTT の識別番号を設定する必要があるなど,ユーザーにとって便利なものではなかった。
2001年7月1日より接続先番号は「1492」に統一される。
これは「I(=1)SDN よくつ(=492)ながる!」(ISDN 良くつながる!)という語呂合わせである。
地域 IP 網
ユーザーからのインターネットアクセスをたばねて,プロバイダーに渡す中継ネットワークのようなもの。
常時接続による交換機の混雑を解消するのが目的。
NTT の分割後,東西の地域会社は業務を各都道府県内の地域通信に限定されていた。
2001年,NTT 法が改正され,「県間」通信もできるようになった。
2002年11月,NTT 東西はこれらの事業について認可申請。
総務省は,2002年11月29日に県間接続を条件付きで認可する方向で検討していると発表。
これについて総務省に対して寄せられた171通の意見は概ね賛成を示すもので,電力系通信事業者および KDDI らは慎重な判断を強く求めている。
2003年2月19日,総務省は NTT 東西の地域 IP 網について,県間接続を条件付きで認可したと発表。
2月末から,東京都,神奈川県,千葉県,埼玉県,大阪府,兵庫県,京都府で開始。
2003年度の早期にそれぞれ事業エリア全域に拡大していく予定。
2月20日,総務省が認可したことを受け,フレッツ・オフィス,フレッツ・グループアクセス,フレッツ・コネクト,フレッツ・オンデマンドでは,IP-VPN サービス「フレッツ・オフィス」に都道府県間を跨いで利用できる「フレッツ・オフィス ワイド」が追加される。
3月上旬より,首都圏(東京,神奈川,千葉,埼玉)および京阪神地区にて提供が開始され,その後平成15年度早期に全国をカバーする予定。
Basic Rate Interface(BRI) 基本インターフェイス
ISDN の 64 bits 情報チャネル(B チャンネル)2本と
16 kbps 制御信号チャネル(D チャンネル)1本を合わせた 2B + D インターフェイスのこと。
The PPP Multilink Protocol(MP),Multilink PPP
IETF(Internet Engineering Task Force) の定めた,高速にデータ通信するためのプロトコル。
複数の ISDN B チャンネルを同時に使用し,1本の仮想リンクとして利用する。
Resource Bandwidth On Demand(Resource BOD)
ISDN ターミナルアダプタの機能のひとつ。
Multilink PPP などで複数の B チャネルを使って 128 Kbps などの高速リンクを確立している時に,
発着信が発生すると使用中の B チャネルの1つを切断し,
アナログポートなどでの通信を行えるようにする機能。
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